JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 中長小西(中央区銀座1-15-14)では、1990 Clay Rush展。 会場風景。 7人の現代陶芸作家展。 一世代上である鯉江良二以外の6人は戦後生まれ。 1990年代、 彼らは最若手として時代の先端から突き抜け、 それから30年を経た今もなお、 創作のモチベーションを維持しつつ、新たな挑戦を続けています。 それぞれがあまりに気鋭過ぎて、 総論的印象記をまとめるのは不可能ですが、 立体表現上、陶という手段は大きな制約であり、 それだからこそ、 大きな自由を得...
お茶を楽しむ生活 | 2020.12.19 Sat 04:57
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 銀座 日々(中央区銀座3-8-15)では、 光藤佐 WEEK展(陶)。 会場風景。 豊かな絵心は、平面上だけではなく、 陶芸という道具の創作に発揮されれば、 姿形と絵付けが混然一体となって、 一つの作品として昇華します。 さらに表現の引き出しが多ければ多いほど、 構想(イメージ)と結果(作品)の差異が少なくなり、 「狙い通り」の創作が可能となります。 今回も、赤絵、象嵌など、 7~8種の技法が作品ごとに選定されていて、 その技法の特徴をそれぞれ発揮...
お茶を楽しむ生活 | 2020.12.01 Tue 05:16
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 しぶや 黒田陶苑(渋谷区渋谷1-16-14)では、 金工 長谷川清吉 展。 会場風景。 斬新な発想が浮かんでも、 それを使いたくなる道具として構想でき、 現物として実体化させるには、 鋭くも自由な美的感性と、 極めて高度な技術と、 それを実現させる強い意志が必要です。 和菓子屋で羊羹を入れてくれた紙袋。 ポンと置かれたそのフォルムにふと惹かれる。 これが無地になって硬くなったら、 花を投げ込める。 飲み終えた缶コーヒー。 手持ち無沙汰でしげしげと...
お茶を楽しむ生活 | 2020.11.28 Sat 05:20
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 しぶや 黒田陶苑(渋谷区渋谷1-16-14)では、菊池 克 作陶展。 会場風景。 様々な器に多様な作風。 ゆったり大らかで、 手に取ってみると、 造ることが好きでしょうがないことが、 伝わってきます。 ここに落ち着くまでの造形上の葛藤。 守るべきラインとそれを乗り越える誘惑。 茶事で使う前提の、自由と縛り。 一見自在に造っているようですが、 そのあたりの境界線上に立っているという緊張感が、 茶碗に茶道の厳しさを漂わせている。 そんな印象でした。 ...
お茶を楽しむ生活 | 2020.11.17 Tue 05:13
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 しぶや 黒田陶苑(渋谷区渋谷1-16-14)では、 金重 愫(かねしげ まこと)展 自選五十。 会場風景。 金重 愫の新作が、ガラスケースの向こうではなく、 手に取れる台の上に展示されているので、 わくわく、ホクホクしながら、 一盌づつ手に取り、吟味してゆきます。 手取りの瞬間の重さの感覚。 フォルムと掌との馴染み。 次第に理解が深まる重さと、重心の位置。 茶筅振りの塩梅。 口当たりのイメージ。 そして、信楽、備前ならではの、...
お茶を楽しむ生活 | 2020.11.09 Mon 05:05
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 銀座 日々(中央区銀座3-8-15)では、生形由香 作品展。 会場風景。 益子町在住の作陶家。 花入れや壺が並びます。 口縁部が細く窄まる瓶子型が多く、 足元も絞られ、 緊張感の中でゆったり立っている雰囲気です。 立つ器にとって、 プロポーションがいかに大切かが分かります。 安定と危うさのバランスに、 美しさという微妙な感性が刺激されます。 手彫りのさりげない陽刻紋様と、 施釉の押さえ気味の遊び、 マットな質感と深い色合いが、 シルエットを邪魔...
お茶を楽しむ生活 | 2020.11.07 Sat 05:10
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 しぶや 黒田陶苑(渋谷区渋谷1-16-14)では、小山冨士夫展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーやきものに捧げてー。 小山 富士夫(1900-1975)。 陶磁器研究者・陶芸家で、中国陶磁器研究の大家。 水指が並んでいます。 水指という道具は、大振りな成で、 点前の最初から最後までほぼ同じ位置に居座っていて、 役どころとしては地味ですが、 銭湯の富士山的に、 主役でないのに目立つ存在です。 ピアノトリオのベースのように、 腹に響く低音をずっと発しています...
お茶を楽しむ生活 | 2020.10.25 Sun 05:06
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 SILVER SHELL(中央区京橋2-10-10)では、升 たか 展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー森の歌ー。 蓋物の摘みがその世界の住人であったり、 造形そのものがモチーフになっていたり、 絵付けや図案が絵物語になっていて、 器はさかんに語り掛けてきます。 造りたいテーマを 使いたい器に変容させる 美的センスの良さに驚きます。 その世界観は多様ですが、 それぞれ飄々としていて、 せめて、器や食器などの道具くらい、 こんな感じのマイペースでいいの...
お茶を楽しむ生活 | 2020.10.18 Sun 05:16
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 柴屋寺(さいおくじ)は、 静岡市駿河区丸子にある臨済宗妙心寺派の寺院。 駿河国島田出身で今川義忠(※義元の祖父)にも仕えた 連歌師宗長(1448年 - 1532年)が、 永正元年(1504年)に結んだ草庵(柴屋軒)にはじまり、 今川氏親が寺に改めたものと伝えられます。 その後、徳川家康によって、 本寺院が朽ちるのを惜しんで柴屋寺として修復されました。 天柱山や丸子富士を巧みに取り入れた借景式の庭園は、 国の名勝・史跡に指定され、 京の東山を模した竹林から登る月の...
お茶を楽しむ生活 | 2020.10.09 Fri 05:23
JUGEMテーマ:お茶を楽しむ生活 銀座 日々(中央区銀座3-8-15)では、 杉島大樹 作品展(金工)。 会場風景。 鍛金(たんきん)は、 金属を金床や烏口などにあて、 金槌で打つことで造形する技法です。 工芸というフィールドの中で、 木彫、石彫に近いリアルな「力仕事」です。 木彫、石彫と同じく、 素材に隠れている「あるべき姿」が、 予感され、露わにされてゆきます。 作品には、金槌で打ち続けることで平らな金属板が 何かの用途を持つ器状になり、 その器状のものに美が宿る神秘と、 ...
お茶を楽しむ生活 | 2020.10.03 Sat 05:25
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