[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]

JUGEMテーマ:コーヒー アラビアに魅せられた人びとのコーヒー(1) 19世紀後半、アラビアの中央高原やナフード砂漠を横断・探検したパルグレーヴの原著「中部及び東部アラビアの一年間の旅」を回想した前嶋信次著「アラビアに魅せられた人びと」に、当時のアラビアでのコーヒーの飲み方について記述があります。 「アラビアに魅せられた人びと」には、砂漠地帯の人々の生活習慣、風土、自然の厳しさが表わされています。コーヒーの話の前に、砂漠地帯で人間が最も頼りにしているラクダについて、興味ある記...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 22:09
JUGEMテーマ:コーヒー 「鼻の話」考(3) コーヒーの話に戻りましょう。一度、コーヒーの香りを嗅いで、そのコーヒーの銘柄が分からなくても、口に含んで分かる場合もあります。匂いは飲むことによって分かる場合もあります。コーヒーを入れて分かる香りもあります。 豆を挽いた粉の香りをフレグランス(Fragrance)、口に含んで感じる香りをフレーバー(Flavor) と言うのだそうですが、コーヒー豆の置かれた同じ条件でも、感じ方が違うことは、単に「鼻腔内にある嗅覚受容体」の違いだけではなさそうです。それ...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:43
JUGEMテーマ:コーヒー 「鼻の話」考(2) まさか、豆が積まれた船の位置まで分かるという話は俄に信じがたいですが、鼻の利くひとが、コーヒー豆の種類を言い当てることはできることです。嗅覚は、鼻腔内にある嗅覚受容体が受け取った特定の化学物質の分子と反応して電気信号に変わって得られる感覚だそうです。同じ匂いを嗅いでも、何の匂いかを識別したり、快く感じたり、不快に感じたりすることは、嗅覚受容体遺伝子の配列と相関していることがわかっているそうです。 嗅覚の感度はひとそれぞれですが、...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:41
JUGEMテーマ:コーヒー 「鼻の話」考(1) 小島政二郎(作家 1894ー1994)の書いた随想「鼻の話」で、舌と嗅覚の感覚について述べています。カフェ・パウリスタの常連だった小島の学友に、銀座でブラジルコーヒーを飲むことを「銀ブラ」と名付けた成毛五十六がいます。(2014/6/15「カッフェ・パウリスタ」その3参照) 小島の友人である作家久米正雄は、小島の嗅覚と味覚は信用できないと言います。ある時、日本料理店で小島が旨いと思って食べたサシミを、久米は生臭くて食べられず、「匂いがなんともなかった...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:39
JUGEMテーマ:コーヒー バルザックとコーヒー その8 ■バルザックの作風に触れている作品 その4 「純粋小説論」(横光利一) 「トルストイの戦争と平和にしても、スタンダール、バルザック、これらの大作家の作品にも、偶然性がなかなかに多い。それなら、これらはみな通俗小説ではないかと云えば、実はその通り私は通俗小説だと思う。しかし、それが単に通俗小説であるばかりではなく、純文学にして、しかも純粋小説であるという定評のある原因は、それらの作品に一般妥当とされる理智の批判に耐え得て来た思...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:35
JUGEMテーマ:コーヒー バルザックとコーヒー その6 ■バルザックの作風に触れている作品 その2 「悲願に就て」(坂口安吾) 「バルザックの作品のあるものが今日では大衆文学にすぎなくなっていることのように、一時代の芸術が次の時代の通俗文学にすぎない例は数多い。」 「可能性の文学」(織田作之助) 「私は年少の頃から劇作家を志し、小説には何の魅力も感じなかったから、殆んど小説を読まなかったが、二十六歳の時スタンダールを読んで、はじめて小説の魅力に憑かれた。しかし,スタンダー...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:33
JUGEMテーマ:コーヒー バルザックとコーヒー その7 ■バルザックの作風に触れている作品 その3 「プルウストの文體について」(堀辰雄) 「散文の本質といふものは、自分の考へをどんな風にでも構はずに表現してしまふところにある、と言つてもいいやうであります。スタンダァルにしろ、バルザックにしろ、さういふ意味での、本當の散文家でありました。それから、いまお話ししようとするプルウストも、さういふ散文家の最もすぐれた一人であります。」 「田端日記」(芥川龍之介) 「バルザックか、...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:26
JUGEMテーマ:コーヒー バルザックとコーヒー その5 ■バルザックの作風に触れている作品 その1 「谷丹三の静かな小説」(坂口安吾) 「私はバルザックやドストエフスキーを読むと、あの観察の深さには驚ろかされるのが常であつた。殊にドストエフスキーなぞ場面々々の描写は実に驚くべき立体さで表現されてゐる。併しながら人格の深さが立体的に表はされてゐるかといへば、私は寧ろ否と言はねばならない。場面々々は映画のやうに立体的であるに拘らずドストエフスキーは結局平面的な作家である。(このこと...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:24
JUGEMテーマ:コーヒー バルザックとコーヒー その4 ■バルザックが日本文壇に与えた影響に触れている作品 「桃の雫」(島崎藤村) 「バルザックに就いては今更多言を費すまでもない。問題は今日に於いていかにバルザックを讀むべきかにあらうと思ふ。バルザックに歸れとは世界大戰以前の當時に本國の佛蘭西に起つた一つの聲でもあつた。從來、吾國にはバルザックを知らうとするものはあつても、その著作の英譯せられたものはすくなく、比較的早く彼の作品に接した人達の中でも數種の英譯を手にし得たに過ぎ...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:23
JUGEMテーマ:コーヒー バルザックとコーヒー その3 バルザック(1799-1850年)の生誕年頃に、フランスには独自のドリップ式コーヒーポットが登場し、日本では大田蜀山人により、初のコーヒー飲用体験が残されています。バルザックが成年した頃にポンプ式パーコレーター(エスプレッソの原型)が作られています。バルザック27歳の時、日本ではシーボルトがコーヒー飲用の効能を解説を残し、没後3年にはペリーが浦賀来航した時代です。 バルザックについての日本文学での言及は、明治、大正、昭和に亘る作品...
コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 21:21
全578件中 211 - 220 件表示 (22/58 ページ)