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コーヒーを飲むこと。
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バッハとコーヒーその1

JUGEMテーマ:コーヒー 音楽家とコーヒー  好きな音楽を聴きながら好みのコーヒーを飲む。そうした日頃の些事を忘れホッとできる時間は嬉しいものです。音楽とコーヒーはどのように関わっていたでしょうか。何人かの音楽家とコーヒーの関係について記してみます。 バッハとコーヒーその1  バッハといえば小学校の音楽室の壁に貼ってあったカツラ姿の威厳のある姿を思い出します。ハイドンもヘンデルもなぜあれほど長い髪をしていたのか不思議でしたが、かしこまった時にだけカツラをつけると知ってだまされた気が...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 20:12

「カッフェ・パウリスタ」 その3

JUGEMテーマ:コーヒー 「カッフェ・パウリスタ」 その3 「樹木とその葉 春の二三日」(若山牧水)  『遲い夕飯を終つた頃、幸ひ雨間となつてゐたので出て七間町あたりを彷徨ひ、カフエー【パウリスタ】といふ名を見附けて其處へ寄つた。ひどく醉つた末、明朝訪ねるつもりであつた法月のりつき俊郎君方に電話をかけると、彼は驚いて弟浩二君と共に其處へやつて來た。そして更に一杯飮み直し、十二時すぎて宿に歸つた。』 「茶話 大正五(1916)年」(薄田泣菫)  『饗ばれる学生は多勢おほぜいだし、饗ぶのは...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:55

「カッフェ・パウリスタ」 その2

JUGEMテーマ:コーヒー 「カッフェ・パウリスタ」 その2  次の芥川の作品でパウリスタの店内の様子が少し垣間見えます。 「彼第二」(芥川龍之介)  『僕等は金(かね)の工面をしてはカッフェやお茶屋へ出入した。彼は僕よりも三割がた雄(おす)の特性を具えていた。ある粉雪の烈しい夜、僕等はカッフェ・【パウリスタ】の隅のテエブルに坐っていた。その頃のカッフェ・【パウリスタ】は中央にグラノフォンが一台あり、白銅を一つ入れさえすれば音楽の聞かれる設備になっていた。その夜もグラノフォンは僕等の話...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:53

「カッフェ・パウリスタ」 その1

JUGEMテーマ:コーヒー カフェと文人(3) 「カッフェ・パウリスタ」 その1  日本にコーヒー文化を広めたといってもいい喫茶店「カフェパウリスタ』は1911年(明治44)10月銀座京橋に開店、1913年(大正2年)改組したとされています。  ただ、『大阪府箕面市の市史担当職員が、箕面有馬鉄道(現・阪急電鉄)の箕面駅前が写った明治当時の絵はがきを拡大鏡で調べ、駅前の建物の壁にカタカナで「カフェーパウリスタ」の文字を発見。さらに、明治44年6月24日付の大阪朝日新聞の広告に「箕面公園入ロ カフェーパウリス...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:49

文士と「プランタン」その2

JUGEMテーマ:コーヒー 文士と「プランタン」その2 以下に文士とプランタンとの関わりを記してみます。 ■吉井勇とプランタン  吉井勇は「青春回顧」で  『銀座裏日吉町の民友社の傍、日勝亭と云ふ撞球屋の隣りに【カフエ・プランタン】が出来たのは、たしか明治四十三四年頃のことだつたと思ふが、その時分この銀座界隈には、まだカフエと云ふものが一軒もなく、それらしいものとしては、台湾喫茶店とパウリスタとがあるだけだつた。主人が洋画家の松山省三君だつたし、プランタンと云ふ命名者が小山内薫氏...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:47

文士と「プランタン」その1

JUGEMテーマ:コーヒー カフェと文人(2) 文士と「プランタン」その1  カフェプランタンは、東京美術学校(現東京藝大)出身の松山省三が、黒田清輝らに勧められ1911年銀座日吉町に開業しました。「プランタン」(仏語Printemps春の意)の店名は相談役の劇作家小山内薫の命名によります。  開店当初は会員制としていました。会員には洋画家の黒田清輝、岡田三郎助、和田英作、岸田劉生、作家の森鴎外、永井荷風、谷崎潤一郎、岡本綺堂、北原白秋、島村抱月、市川左團次らなどでした。  東京朝日1910(明...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:45

パンの会と「メイゾン鴻の巣」その5

JUGEMテーマ:コーヒー 7. 木下杢太郎と珈琲  前出の「パンの会の回想」によると、  『明治四十三(一九一〇)年、二月七日。パンの会。山崎来り二人にてアフイシユをかく。予は異国情調にてかく。山崎は会には行かず。又パンの大提灯を作る。会場は三州屋。定連のほかには藤島氏、鈴木鼓村氏、與謝野氏、水野葉舟、安成、その他ずゐぶん大勢であつたが詳しく日記にしるされてゐない。  同年二月廿七日、パン例会。集まるものは高村、石井、小山内、北原、吉井、長田の少人数であつた。・・・  同年十一月廿日。...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:43

パンの会と「メイゾン鴻の巣」その4

JUGEMテーマ:コーヒー 6. 北原白秋の珈琲の詩 北原白秋は 「やわらかな 誰が喫みさしし 珈琲ぞ  紫の吐息 ゆるくのぼれる      」 という短歌を残しコーヒーを好んでいた様子が覗えます。  萩原朔太郎,室生犀星とともに白秋門下の三羽烏と称された群馬県出身の孤高の詩人大手拓次と白秋との19年間にわたる書簡が昨年5月に発見されています。  また、パンの会に属していた歌人吉井勇が夫婦仲を悪くして再婚したことを、同じ境遇にありながら、それが叶わなかった斎藤茂吉が羨んで、「勝鬨(か...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:40

パンの会と「メイゾン鴻の巣」その3

JUGEMテーマ:コーヒー 文芸家協会をともに結成した菊池寛、芥川龍之介と「路傍の石」で知られる山本有三は一高で同級でしたが、山本有三のカフェへの出入りの話は聞いたことはありません。メイゾン鴻の巣について芥川龍之介、高村光太郎が残した文章を書き出してみます。 4. 芥川龍之介とメイゾン鴻の巣 「豊島与志雄氏の事」  『初めて会ったのは、第三次の新思潮を出す時に、本郷の豊国の二階で、出版元の啓成社の人たちと同人との会があった、その時の事である。一番隅の方へひっこんでいた僕の前へ、紺絣の着...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:37

パンの会と「メイゾン鴻の巣」その2

JUGEMテーマ:コーヒー 2. 菊池寛とメイゾンコオノス 「青木の出京」  『手の切れるような、十円札を十枚、汗ばんだ手で握りしめながら、雄吉はあたふたと帰ってくると、青木は鷹揚に、「やあ御苦労御苦労」と頷いて、雄吉から受け取った札を数えると、その中から二枚を雄吉の前に差し出しながら、「ほんの少しだが、取っておいてくれ給え」といった。中学時代から、貧家に育った雄吉には、二十円というような大金をまとめて掴んだことは、そうたびたびある経験ではなかった。雄吉は、自分の尊敬する君主から、拝領物を...

コーヒー談話室 | 2015.05.21 Thu 19:35

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