[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]

「圭っ! 大丈夫なのか!」 警察署にて、パトカーに乗せられて行った時に幹生とユングが駆けつけてくれた。梓は和則と双子の面倒を見に自宅で待機している。「幹生っ! ユング!」 圭は堪えていた涙が一気に溢れ出てユングにしがみついた。ユングもまた涙を流し、圭をしっかりと抱き締めている。「まさか――こうなるとは」 幹生が口に手を覆い、首を横に振った。ショックで声にもならない。 それぞれ混乱のまっただなかにおり、警察官が来るまで廊下で落ち着かないでいた。
:+: notebook :+: | 2010.08.05 Thu 11:08
ほぼ毎日訪問って言っていいほど、お気に入りのweb小説サイトがあるのですが、そのサイトの小説を書籍化しているアルファポリスさんから、 〜大人のための恋愛小説レーベル〜 エタニティブックス新レーベルサイト openしました アンケートに答えて、番外編が読めます ちなみに私は、既にサイトで読んでしまってるのが、書籍になってるんで、買っているのとないのとあります全作家さんのを読んじゃってる中で、今日のオススメの作家さんは・・・・ 「ロマンティックにささやいて」 桜木小鳥 著 倫子さんの...
時々阿旭病 | 2010.08.05 Thu 01:09
克はそれきり口を閉じたまま、滝川の反応を窺う。『……何か企んでるのか?』 予期していた言葉であり、大歓迎の言葉でもあった。「まさか。純粋に食事するだけですよ? なんなら、ついてきてもいいですよ」 そう言ってくすっと笑った。電話の向こうで、滝川がため息をつく音が聞こえた。『俺はそこまで心狭くねえよ。いいよ、分かった』「そう――さすが僕の、兄さんですね。お土産、何にしましょうか」 思わず口を緩ませ、ハキハキとした声で喋る。そんな克を察して滝川は黙って切った。
:+: notebook :+: | 2010.08.04 Wed 09:34
克は黙って目を逸らし、そのままドアを閉めていった。圭は呆然と立ち尽くしながら、そのままの姿勢でドアを見つめる。 彩音があうあう、と声を出したのでハッと我に返った。 彼女は慌てて上着を下ろして彩音を抱き上げてベビーベッドに寝かしつけ、空音も同じようにした。「よしよし……いい夢を」
:+: notebook :+: | 2010.08.04 Wed 09:33
紅茶が出来上がったので圭は満足しながらお盆に載せてソファまで運んだ。「お待たせ。克も楽しみにしていたでしょ?」「まぁそうですね。丁度寒くなってきたし――いいですね」 アールグレイの香りが漂ってきた。克の好物であるものを圭は知っている。それだけでも嬉しく思った。
:+: notebook :+: | 2010.08.02 Mon 12:01
「日本も寒くなってきたな――」 空港で送迎車に乗る時に日本の空気を感じ取った時の一言であった。 克は意気高揚としている。全身が震え、興奮状態にある。それが言葉によって示され、こんな台詞を吐いたのである。 車に乗り込むと、克はおもむろに携帯電話を取り出してボタンを一回押して耳にあてた。さっと腕をまくって時計をチェックする。
:+: notebook :+: | 2010.08.01 Sun 10:54
目の前に真っ赤なバラの花束を持って顔を隠しながら立っている男性を見て、圭は思わずうわあ、と叫んだ。「素敵! 綺麗ね!」 バラの花束の持ち主がパッと顔を出してにっこりと圭に差し出した。「どういう吹き回しなの? 普段こんなの買わないくせに」 彼女の夫は照れを隠しながら、花屋に呼び止められて買ったんだよとポツリと呟く。夫がそうやって照れるのを久し振りに見た様な気がして、嬉しくなって抱き締めた。 その後ろには小さな人影があり、息子だと分かった。
:+: notebook :+: | 2010.07.31 Sat 15:47
「それは、どういう事?」 麻奈の動きが止まる。圭は少しためらいながらも、ポツリと呟く。「前提に言うわ。夫の事が一番よ。愛してる。だけど――」「だけど?」 早く、とせかすような感じで繰り返して言った。「克の事、最近何だか……ほっとけないの」 少女の爆弾発言でもしたような顔つきになる。 麻奈は怪訝そうな顔をして、圭をじっと目を凝らした。「どういう意味? どういう意味でほっとけないの? ――同情から?」「それが、分からないの! ただの同情なのか、それとも――」「好き、なの?」 圭の言わんとしていた事...
:+: notebook :+: | 2010.07.30 Fri 10:30
「どうやったら圭のような幸せな結婚が出来るの?」 麻奈の相談とはそういうものだったので圭は拍子抜けした。そして、困惑気味に目を泳がせながらどうアドバイスすればいいのか迷っている。「どうやったら、滝川和也みたいないい男を捕まえられるのかしら?」「ええっと……それは……」 圭も答えようが無い。なぜなら彼女は学生時代からずっと付き合ってきた結果、結婚という形になっただけである。
:+: notebook :+: | 2010.07.29 Thu 09:08
全653件中 151 - 160 件表示 (16/66 ページ)