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恋愛小説
このテーマに投稿された記事：649件 | このテーマのURL:https://jugem.jp/theme/c216/1515/
- 恋愛小説に関する記事のテーマです。
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作者のブログへ：「naginoai」さんのブログ
その他のテーマ：「naginoai」さんが作成したテーマ一覧(6件)
76. 手−２
JUGEMテーマ：恋愛小説 ブログランキング★小説「すっかり、暗くなっちゃったね」「うん」 繁華街のネオンが、二人の横顔を照らす。街の灯りがチカチカと映る蒼衣の目は、何かを問いかけるようだったが、それを言葉にすることはなかった。 目が合うと、どちらともなく微笑んだ。くちびるの両端を、ほんの少しだけあげるその動きだけで、なんでこんなにあたたかい空気が二人の間に流れるんだろう。 言葉を発すると、そのあたたかいなにかを壊してしまいそうで、ふたりとも黙ったままゆっくりと家路に向かっていった。 ５...
小説 カラスト 〜陽のColor stories〜 | 2009.04.25 Sat 09:33
75. 手−１
JUGEMテーマ：恋愛小説 ブログランキング★小説“駅前のマックで待ってるね”電車のなかで、蒼衣からのメールを何度も見直した。女子中学生らしからぬ、絵文字のひとつもないシンプルなメール。（蒼衣ちゃんらしいな･･･） 彼女とメアドを交換したのはずいぶん前だったが、直接会うことの方が多かったのでメールのやりとりをしたことは、数えるほどしかない。 わざわざ待っている･･･ということは、今日、オレが母とどんな話をしたのか、きっと気にしてくれているんだろう。 しかし、陽自身ですら、結局のところどちらを望ん...
小説 カラスト 〜陽のColor stories〜 | 2009.04.24 Fri 08:32
74. ふたつの知らせ−６
JUGEMテーマ：恋愛小説 ブログランキング★小説 スケベ師匠に追いやられ、ようやく座敷からしぶしぶと女性陣が立ち去ると、師匠・母・幼い娘、そして陽の４人がやっとのこと水入らずになった。「可愛いね」母の娘･･･陽にとっては半分血の繋がった妹になる、もうすぐ２歳の女の子は、かわいそうなことにスケベ師匠そっくりのいかつい顔立ちをしていたが･･･それでも、とても愛らしかった。「そうでしょう」智子も、うっとりと愛しそうにわが子を見やる。「抱いてみる？」そう言われ、女は抱いても幼子を抱いたことのない陽は一瞬...
小説 カラスト 〜陽のColor stories〜 | 2009.04.23 Thu 06:58
愛の糸 ＃１７ 三角奈々緒（みづのななお）の屈折
JUGEMテーマ：恋愛小説 最初から読まれる方はここから 「奈々緒ちゃんのおかあさんて、忙しいんだね。」 急いで入り口に走る茉莉を玲王（れお）は目で追った。 「いつもなの。家にいてもね、ママは電話ばっかり。 家の電話や、携帯電話に毎日何回も電話くるの。」 「この間も携帯鳴ってたね。仕事してるの？」 奈々緒は首を振る。 「してない。 でも電話は夜遅くでもかかってくるし、いつも出かけて家にいないよ。」 「へぇ・・・。」 玲王は不思議そうに首をかしげた。 三角奈々緒は、今日柏倉（かしわ...
シリウスの泉 「愛の糸」 | 2009.04.20 Mon 18:05
68. 森からのプレゼント−２
JUGEMテーマ：恋愛小説 格闘技選手権、決勝戦。 森の対戦相手は有名格闘家の弟子で、ガタイもセンスも良くかなり以前から注目されている選手だった。注目されている相手ってことは、そいつを倒しさえすれば森が一気にメジャーになることを意味する。「こいつ倒したら、一気に道が開けるぜ、森」ゴング前、耳元で囁く。森は、「ああ。ぜってー、勝つ」と一言、力強く言ってリング中央へ進み出た。 試合は、接戦だった。森がパワーをもって攻撃しても、試合慣れした相手のかわし方がうまいせいで、あまりダメージを与えられて...
小説 カラスト 〜陽のColor stories〜 | 2009.04.16 Thu 08:38
67. 森からのプレゼント−１
JUGEMテーマ：恋愛小説 自作小説 ブログランキング★小説「あけましておめでとうございます」 一色家で過ごす、２度目の正月。 昨年よりも２人減った面子が顔を揃えた。 ８人掛け、ダイニングテーブルの向かいの端には、正月だからといって特に目新しくない、いつもどおりの格好･･･ストライプシャツの上にセーターを羽織った光三、その隣には変わったカッティングの服が好きなすみれがzuccaを着てお屠蘇を注いでいる。 そのまた隣には、朱里と蒼衣の双子が、名前のとおり赤と青の振袖を着ておすまししており（...
小説 カラスト 〜陽のColor stories〜 | 2009.04.15 Wed 00:28
66. ホワイトデー−４
JUGEMテーマ：恋愛小説「森兄･･･」 兄を呼ぶ、か細い声が聞こえたとたん、攻撃をしようとしていた森の足はピクッと動きを止めた。そして「おまえら、もう、二度とオレらに近寄んな。次は、ねーぞ」と、ドスの効いた声で言い捨てると、倒れている女たちには目もくれず声の主の元へ急ぐ。 やっと解放された連中は、森の気が変わらないうちに逃げようと、倒れた仲間をかかえて慌てて去っていった。 いまだ、何が起こったのか信じられない、という顔をしたまま。「蒼衣。大丈夫か？」「森兄。ケーキが」「ケーキって？」「紙袋に入っ...
小説 カラスト 〜Color stories〜 | 2009.04.14 Tue 08:36
愛の糸 ＃１６ 三角茉莉（みづのまり）の驚き
JUGEMテーマ：恋愛小説 最初から読まれる方はここから 「はい。」 やはり、副会長からだ。 「はい、はい。ああ・・・そう。 わかった、あとで校長先生に電話入れておくわ。 あの教頭も校長先生から言われれば、これ以上無理は言わないと思う。 ええ、もしもの時は後で学校に行ってみるから。 迷惑かけてごめんなさい。はい。はい。」 また、教頭がわがまま言っている。 全く教師という職業は世間が狭すぎる。 一般企業なら考えられないような事をＰＴＡに要求してくる。 右といえば右、白といえば白になると信...
シリウスの泉 「愛の糸」 | 2009.04.13 Mon 22:03
65. ホワイトデー−３
JUGEMテーマ：恋愛小説「え･･･一色、くん」突然の森の登場に、集団の動きがピタッと止まる。 しかし森は、まるで誰も目に入らないかのように彼らの前を通り過ぎ、石段の上にうずくまっている中学生の元へ駆け寄った。「蒼衣。大丈夫か？」頭を抱えている妹を、そっと抱き起こす。「森兄･･･。ケーキが」（ケーキが、何だって？）蒼衣は、どうやら頭を打ったらしい。打った箇所を見ようと、頭を押さえている手をそっと外すと、その細い指に血がついているではないか。「！」長い髪の毛をかきわけると、石段の角で打ったのだろう。ぷく...
小説 カラスト 〜Color stories〜 | 2009.04.13 Mon 08:32
サヨナライツカ
JUGEMテーマ：恋愛小説昨日のレッスン内で春休み中に読んだ本で一番印象に残ったものを皆の前でプレゼンする課題がありました！あたしが選んだのは。。。辻仁成さんのサヨナライツカ主人公の豊はタイのバンコクで謎の美女沓子と出会います。日本には婚約者の女性が待っているにもかかわらず、二人は惹かれあい激しく愛し合うのですが豊には刻一刻と結婚しなければならない時が迫ります。日本で家庭を持ち、出世した豊とバンコクに残った沓子。やがて二人は２５年後に再会を果たすのですが・・・これを読んだときラストはもう号泣しまく...
ROUGH DAY?? | 2009.04.08 Wed 17:36
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