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書店員の恋

JUGEMテーマ:恋愛小説●書店員の恋/梅田みか●マガジンハウス●1470円●評価 ☆☆☆主人公は、大手書店チェーンに勤める今井翔子(26)。本が好きでこの職業に就き、入社6年目にして文芸コーナーのチーフに大抜擢される。チーフ就任後、はじめて手がけることになったのは「ケータイ小説フェア」。本好きなら誰もがそうであるようにケータイ小説のヒットに違和感を抱いている翔子は戸惑うが、試しに読んでみた一冊のケータイ小説の中でただ一冊だけ心に残った作品があった・・・。お金がなくては生きていけない? でも、お金では幸せになれない...

隣り近所のココロ・読書編 | 2009.01.28 Wed 12:18

愛の糸 #2 嵯峨叔且(さが としかつ)の悩み

JUGEMテーマ:恋愛小説 「今もどこにいるかわからない。 探して家に連れ戻すたびに家出するんだ。 もちろん、きみが会ってくれるなら、 必ず探し出すよ。」 「何を言ってるのかわからないわ。 玲王(れお)はまだたった十二歳でしょ? 離婚する時、 母親がいなくてもちゃんと育てるって言ったわよね? 私と会う方が子供には良くないって言ったわよね? いったいあなたは何をやってたの?」 当然の反応だった。 この状況なら、佳苗(かなえ)でなくとも責めたくなるだろう。 「二年間単身赴任していて三ヶ月前に戻っ...

シリウスの泉  「愛の糸」 | 2009.01.21 Wed 22:40

切羽へ

JUGEMテーマ:恋愛小説●切羽へ/井上荒野●新潮社●1575円●評価 ☆☆☆☆静かな島で、夫と穏やかな日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を愛していながら、急速にその男に惹かれてゆくセイ。宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった美しい切なさに満ちた恋愛小説。 (感想)舞台は唯一の小学校には生徒が9人しかいないような小さな小さな島。島へ入る手段は当然、船しかなく、島への出入りは誰にも隠せない。そんな監視されるかのような狭い環境の中で生まれる恋・・・・。こう考えるとと「島」ってエロチックだ...

隣り近所のココロ・読書編 | 2009.01.21 Wed 14:23

第五話

夕方のチャイム音が最後の下校の時間を知らせた。 部活を終えた生徒達が、帰る準備を始め、 チャイム音が微かに聞える商店街は、 夕食の準備をする人たちで賑わい始めていた。 昴のお母さんが亡くなって一週間。 明日から私達の高校最初の夏休みが始まる。 「葉月。夏休みの課題が終わったらすぐ俺に言うてや?」 「やだよー。どうせ、あたしの全部写す気でいるんでしょ?!」 「そんなん。せーへんて」 「絶対いや」 「なんでやねん。ちょっとぐらいええやんか」 「あ!やっぱり写すんでしょ?!」 亮とは、あ...

君に綴るもの・・・ | 2009.01.08 Thu 01:23

瑠璃でもなく、玻璃でもなく

●瑠璃でもなく、玻璃でもなく /唯川恵●集英社●1470円●評価 ☆☆☆JUGEMテーマ:恋愛小説人には言えない秘密の恋をしている美月・26歳。平凡な結婚生活に刺激が欲しくて逃げ道として仕事をはじめた英利子・34歳。ひとりの男性を挟んで交錯する、ふたりの女の人生のゆくえ。(感想)女性なら誰もが思い当たる、無視できないテーマ。さすが唯川さん。美月は朔也の不倫相手、そして英利子は朔也の妻。それぞれの視点から交互に語られるスタイルで、美月と朔也の恋の行方によって変化していく3人の運命を描きます。女は自分の持ってい...

隣り近所のココロ・読書編 | 2009.01.06 Tue 13:30

第四話

昴のお母さんが見つかって三日後。 私は隣街の外れにある、小さなお寺に向かっていた。 母は昨夜から、真喜子おばさんと昴と共にお通夜に参列していて、 私だけがお葬式に来るように言われた。 昴のお母さんが見つかったと聞いたあの日。 お母さんが病気で亡くなっていたことを知った。 皮肉にも、昴のお母さんは三ヶ月前から隣町の病院に入院していた。 東京に住んでいた昴のお母さんは、病気だとわかってからすぐに、 隣町に越してきていたらしい。 そして、昴のお母さんが亡くなったと知らせて来たのは、息子と名乗る ...

君に綴るもの・・・ | 2009.01.05 Mon 00:51

「眠れぬ真珠」

JUGEMテーマ:恋愛小説大好きな”石田衣良”さんの「眠れぬ真珠」を読んだ。”石田衣良”さんは、なんて素敵な人なんだとつくづく思う。女性や男性の描写は、簡単な取材や想像では考えられない。純粋に誰かを好きになること。誰かを想うこと。それは経験でも年齢でもなくうんと無防備で傷つきやすくなることなんだ。-これが最後の恋だと知っていた-涙して読んでしまいました。私の「大切な一冊」ができて、良かった。

*CottonRose* | 2009.01.03 Sat 15:05

第三話

「日曜日。久々に、あの丘に行ってみーひん?」 商店街を過ぎて、一つ目の古びた看板が見えた頃。 美沙と別れてから一言も話さなかった昴が、口を開いた。 「誰と?」 「誰とって、おまえしか居らへんやん。葉月」 「いいの?昴。いいの?」 「ええんちゃう?別に」 「昴、意味わかって言ってる?」 「え?何が?」 「だから。美沙が浅田先輩と付き合ってもいいの?」 昴が顔を背ける。 手にしていた学生カバンを、肩の位置に持ち替える。 静かな街には、波の音だけが鳴っていた。 「ええんちゃう?別に」 ...

君に綴るもの・・・ | 2009.01.03 Sat 02:29

荒野

JUGEMテーマ:恋愛小説●荒野/ 桜庭一樹●文藝春秋●1764円●評価 ☆☆☆☆恋愛小説家の父をもつ山野内荒野。中学の入学式の日、ようやく恋のしっぽをつかまえた12歳。恋多き父の相手が変わるたびに、人がやってきては去っていき、またやってくる鎌倉の家。大好きだった家政婦さんが出て行き、新しい家族としてやってきたのは・・・。(感想)桜庭さんの本は「私の男」と「赤朽葉の伝説」の二冊を読んだことがあるんだけど、これはどっちとも違うかんじ。この3冊の中ではこの作風がいちばん好き。マンガっぽいけど、女子的感性でキュン...

隣り近所のココロ・読書編 | 2008.12.22 Mon 12:51

始めました

JUGEMテーマ:恋愛小説 最近、「ご愁傷さま二ノ宮くん」読み始めましたっていうか今日からですw結構前から気にはなっていたのですが少しでけ抵抗というモノがありまして…「活字」が嫌いなのですでもこの前に読んだ「生徒会の一存」に物凄く食いついて小説にはまりました恋愛モノ、コメディが好きなのですが一番は恋愛ですね小説の恋愛は憧れるというかまぁ、リアルな恋が嫌いだからそう思うだけかもしれませんが…通学の時間とにでもで読めるしまだ少ししか読んでいませんが面白いので読んだことのない人はおススメです

My First Life | 2008.12.16 Tue 22:59

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