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時計館の殺人

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島・十角館の惨劇を知る江南孝明は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。 館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。 閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる! 第45回日本推理作家協会賞に輝く不朽の名作、満を持しての新装改訂版。 ○感想 2010年8月に「十角館の殺人」を読んで早三年。 ついに館シリーズ最高傑作との呼び声高い『時計館の殺人』を読了した。 ...

のーみそコネコネ | 2013.10.02 Wed 20:13

一の悲劇

JUGEMテーマ:ミステリ  ○内容「あなたが私の息子を殺したのよ!」山倉史郎は狂乱する冨沢路子の前に絶句した。それは悲劇的な誤認誘拐だった。犯人は山倉の子と誤って、同級生の路子の子を拉致したらしい。しかも身代金授受に山倉は失敗、少年は骸となって発見されたのだった。鬼畜の仕業は誰が、なぜ?やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイ があった。名探偵法月綸太郎と共にいたというのだ…。 ○感想血の繋がった他人の子と血の繋がりのない自分の子との間で翻弄される一人の男を通して歪んだ家族愛を描いた...

のーみそコネコネ | 2013.09.23 Mon 06:44

ロシア紅茶の謎

JUGEMテーマ:ミステリ  ○内容作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が?表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った「国名シリーズ」第一作品集。奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む。 ○感想『動物園の暗号』全く解かせる気のない暗号。動物園が舞台である必要すらない。この短編集の圧倒的ワースト。『屋根裏の散歩者』これも暗号もの。ただ……ひどく下品...

のーみそコネコネ | 2013.09.23 Mon 06:34

珈琲店タレーランの事件簿 / 岡崎琢磨

 JUGEMテーマ:ミステリいわゆるはやりのライトミステリーです。珈琲とミステリーが好きなので購入してみました。好きな要素は所々にあったのですが、イマイチ物足りないというのが正直な感想。ビブリア古書堂の事件手帖とよく比較されるようですが、私自身も読み始めてすぐに同作品を連想しました。ビブリアがミステリー要素に舞台に古書堂ならではの本にまつわるエピソードを絡めているのに対してタレーランのミステリー要素にはイマイチ舞台が珈琲店であることや謎解き役がバリスタであることの意味合いが薄い感じがしました。...

スモログ。 | 2013.09.20 Fri 21:30

カーに捧げる内蔵助の犯罪など

田中啓文『シャーロック・ホームズたちの冒険』(東京創元社,2013/05) 収録作品 「スマトラの大ネズミ」事件 忠臣蔵の密室 名探偵ヒトラー 八雲が来た理由 mとd あとがき かのシャーロック・ホームズをはじめとする「著名人の名推理に酔いしれる、連作短編集[袖]」。意外にも(失礼)原典に忠実で手が込んでいて凝りまくっているのにそんなオチをつけるところがまさに田中啓文だということは重々承知ノ助。 「「スマトラの大ネズミ」事件」ライヘンバッハの滝から帰還したシャーロック・ホームズが、連続首狩り事件...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2013.09.17 Tue 07:36

昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 ある朝目覚めるとゴキブリになっていた元人間のペリプラ葉古。 無類のミステリ好きだった葉古は、昆虫界の名探偵、熊ん蜂シロコパκの助手となった。 人の論理が通用しない異世界で巻き起こる複雑怪奇な難事件を、クロオオアリの刑事の力も借りて見事解決していく! 書下ろし「ジョロウグモの拘」を収録。昆虫と本格ミステリについてのユニークな注釈を新たに付加。 ○収録作 蝶々殺蛾事件(ちょうちょうさつじんじけん) 哲学虫の密室(てつがくしゃのみっしつ) 昼のセミ 吸血...

のーみそコネコネ | 2013.09.12 Thu 19:30

Killer X

JUGEMテーマ:ミステリ  ○内容大雪に閉ざされた山荘に招かれた6人の男女。同窓会と思いやって来た彼らを待っていたのは、変わり果てた恩師の姿だった。下半身の自由を失い、大きな傷を負った顔は、不気味な仮面に覆われていたのだ。頻発する“突き落とし魔”事件との関係は―。外界から隔絶された世界で、謎の殺人鬼が牙を剥く!実力派作家 2人がタッグを組んだ、超絶的本格ミステリ。 ○感想黒田研二と二階堂黎人の共作による『KillerXシリーズ』第一作目。 「口絵代わりの抜粋シ...

のーみそコネコネ | 2013.09.06 Fri 23:22

必然という名の偶然

JUGEMテーマ:ミステリ1作目はこちら2作目はこちら3作目は書いてません‥‥。腕貫き探偵の番外編、と文庫版では銘打たれてる本作。3作目、モラトリアムシアターに登場した大富豪探偵がプロローグとエピローグに登場する、櫃洗市シリーズの4作目。ここ、殺人事件が多い物騒な市ですね(笑)。短編で6作。作中のリンクはとくになく、市内なので捜査官は同じ。出ない回もあり。ただし、全作に偶然の行動から事件が起こってしまった、という印象を抱く、かなあ。市役所職員という単語がチラッと出たのでときめいた(笑)が、お目当ての方まで...

Tea Room field | 2013.09.06 Fri 02:23

頼子のために

JUGEMテーマ:ミステリ  ○内容「頼子が死んだ」。十七歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ ―、という手記を残していた。手記を読んだ名探偵法月綸太郎が、事件の真相解明にのりだすと、やがて驚愕の展開が。精緻構成が冴える野心作。 ○感想『雪密室』と『誰彼』は、探偵ドタバタコメディという雰囲気であったが、 『頼子のために』ではお笑い要素ゼロで終始ハードボイルド調の作品となっている。 ...

のーみそコネコネ | 2013.09.03 Tue 21:16

双頭の悪魔

JUGEMテーマ:ミステリ   ○内容 他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。 救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のな か木更村への潜入を図る。 江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。 川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。 ○感想 微ネタバレがあるかも 学生アリスシリーズ三作目。シリーズ最高傑作との...

のーみそコネコネ | 2013.09.03 Tue 21:07

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