初野晴『カマラとアマラの丘』(講談社,2012/09) 収録作品 カマラとアマラの丘 ―ゴールデンレトリーバー― ブクウスとツォノクワの丘 ―ビッグフット― シレネッタの丘 ―天才インコ― ヴァルキューリの丘 ―黒い未亡人とクマネズミ― 星々の審判 幻想的な設定の連作ミステリ。 閉鎖された遊園地には、一人の青年が守る秘密の霊園があるという。彼が引き受けるのは、理由[わけ]ありペットの埋葬だけ―。[帯] 言葉を発することができないペットの悲哀と思いあがった人間の暗黒面を、声高になることなく技巧をこらし叙述して...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2012.12.29 Sat 12:21
JUGEMテーマ:ミステリ蓮実にとって、晨光町田の大半の教師と生徒は、将棋の駒でしかなかった。いかに操るかには神経を使わなければならないが、逆に言えば、いかようにも操り得るということだ。「俺には、感情がないらしいんだ」「じゃあ、僕は、心のない化け物ですか?」(略)「まさか。そんなわけはねえ。心のない人間は、いないんだ。ただ、おまえは、そこが……自然な感情というか、人と共感する力が、ちょこっとだけ未発達なんだと思う」2012年12月現在、絶賛上映中の映画の原作です。貴志先生は学生時代から読んでます。『黒い家...
花詩古書館 | 2012.12.26 Wed 00:12
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容紅一点会員のマリアが提供した“余りに推理研的な”夏休み―旅費稼ぎのバイトに憂き身をやつし、江神部長以下三名、宝捜しパズルに挑むべく赴いた南海の孤島。バカンスに集う男女、わけありの三年前、連絡船の再来は五日後。第一夜は平穏裏に更けるが、折しも嵐の第二夜、漠とした不安感は唐突に痛ましい現実へと形を変える。晨星落々、青空に陽光が戻っても心は晴れない…。 ○感想有馬マリアから誘われた南の島(嘉敷島)での宝探し。島に点在する無数のモアイ、“進化するパズル”とい...
のーみそコネコネ | 2012.12.16 Sun 13:27
<あらすじ> 半妖怪的存在である大学生カップル、岩永琴子と桜川九郎。 町に現れる、謎の死を遂げたアイドル七瀬かりんの亡霊。 人々を襲うその亡霊は、ネットで「鋼人七瀬」と名付けられ、噂は拡大していく。やがて噂は殺人へと発展していく。 琴子と九郎は、九郎の元カノで警察官の紗季も巻き込んで、鋼人七瀬の退治に向かう。 果たして、鋼人七瀬の正体とは? *感想* 最近の講談社ノベルスは、タイトルも装丁もライトノベルっぽいものが増えている気がして何となく手に取り辛くなっていたのですが、この作品は本格ミ...
のんびり読書感想文 | 2012.11.30 Fri 00:21
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容歯科医の夫と離婚をし、実家に戻った香奈子は、その日息子の圭太を連れ、スーパーに出かけた。偶然再会した知人との話に気をとられ、圭太の姿を見失った香奈子は、咄嗟に“誘拐”の二文字を連想する。息子は無事に発見され安堵したのも束の間、後に息子から本当に誘拐されそうになった事実を聞かされる。―なんと犯人は「お父さん」を名乗ったというのだ。そして、平穏な日々が続いたひと月後、前代未聞の誘拐事件の幕が開く。各紙誌で絶賛を浴びたミステリの最高傑作がついに文庫化。 ...
のーみそコネコネ | 2012.11.24 Sat 15:53
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容森の奥深くの別荘で幸子が巻き込まれたのは密室殺人だった。閉ざされた扉の奥で無惨に深された別荘の主人と、癖のある六人の客―表題作の「大きな森の小さな密室」をはじめ、死亡推定時期は百五十万年前という抱腹絶倒の「更新世の殺人」ほか、安楽椅子探偵、日常の謎など、ミステリでお馴染みの七つのテーマに超個性派探偵たちが挑む精緻なミステリ連作集。 ○感想犯人当てやSFミステリや日常の謎などなど・・・ バラエティに富んだ本格ミステリ短編集と銘打って 書店で紹介され...
のーみそコネコネ | 2012.11.24 Sat 15:38
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの 母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。本格ミステリ大賞受賞作。 ○感想前作『向日葵の咲かない夏』では、あの陰惨な内容であることに 色んな場所で批判されたらしい。その影...
のーみそコネコネ | 2012.11.23 Fri 11:22
JUGEMテーマ:ミステリ ○内容 六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。 エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。 トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。 新本格推理に大きな衝撃を与えた西澤ミステリー、待望の文庫化第一弾。 ○収録作 解体迅速 解体信条 解体昇降 解体譲渡 解体守護 解体出途 解体肖像 解体照応 推理劇『スライド殺人事件』 解体順路 ○感想 これまで『七回死んだ男』...
のーみそコネコネ | 2012.11.23 Fri 09:14
JUGEMテーマ:本の紹介○内容その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。 ○感想アニメ化に際し、ネタバレが出回...
のーみそコネコネ | 2012.11.23 Fri 08:25
儚い羊たちの祝宴 米澤穂信 <あらすじ> レトロな雰囲気の漂う、5つの事件。 「最後の1行の衝撃」にこだわった短編ミステリ。 *感想* 5編からなる短編集。 いずれも、若い女性が主役です。時代ははっきりされていませんが、昭和ぐらいでしょうか。上流階級の人々がメインなこともあって耽美的な雰囲気です。 ラスト1行の衝撃!というのが売りのようですが、衝撃!というよりは、納得!→じわじわとぞくり、という感じでした。 ホラーとして読む方もいるようですが、どろどろしていないというか、いい意味で人物...
のんびり読書感想文 | 2012.11.20 Tue 21:02
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