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心霊探偵八雲(3) 闇の先にある光

《内容紹介》八雲にまた新たな相談が持ち込まれた。なんでも、飛び降り自殺を延々と繰り返す、女性の幽霊が出るという。しぶしぶ調査を引き受ける八雲だったが、そんな八雲の前に“死者の魂が見える”という怪しげな霊媒師が現れる。なんとその男の両目は、燃えさかる炎のように、真っ赤に染まっていた!?敵か味方か、八雲と同じ能力を持つ謎の男の正体、そして事件の真相は!?驚異のハイスピード・スピリチュアル・ミステリー第3弾。(「BOOK」データベースより)今回は、キャラクターの心の動きが傍目からの印象以外でも読み取ること...

読書メモ | 2010.12.05 Sun 01:47

『皮膚の下の頭蓋骨』P・D・ジェイムズ

健気な女性探偵コーデリア・グレイもの第2作です。いきなり分厚くなったな。ジェイムズの小説はとにかく冗長で無駄に修辞的なので、そこは気にせず一気に読むのがよし、と前作の訳者あとがきか何かで読みました。なんて適切なアドバイスだったんだろう。このアドバイスがなかったら挫折していたかもね!ストーリーは、孤島での半密室殺人です。メンバーの誰かが犯人に違いないという。あるお金持ちの所有する島で演劇祭が行われることになります。そこで演じるわがまま女優は、脅迫状のようなものを受け取ったため、護衛としてコーデ...

dry yeast | 2010.12.03 Fri 17:08

『ビッグ・トラブル』ローラ・リップマン

元新聞記者の女性探偵テス・モナハンシリーズ第4弾です。邦訳1作目で破局を迎えた彼氏、クロウが窮地におちいっている?そう示唆する謎めいた手紙がテスの元に届きます。意地っ張りのテスは、重い腰をなかなか上げようとしません。自分にいろいろと言い訳をしながらようやくクロウ探しに乗り出すと、彼がとんでもないトラブルに巻き込まれていることがわかるのです。ネタバレすると、ふたりはよりを戻します。シリーズで同じ男女がくっついたり離れたりって珍しいな。女性が描く女性探偵ものならではという感じで新鮮です。テスとク...

dry yeast | 2010.12.03 Fri 16:59

『原始の骨』アーロン・エルキンズ

スケルトン探偵シリーズ邦訳9弾です。 今回の舞台はジブラルタル。 ここは5年前に、ネアンデルタール人と現生人類が交配していたことを証明する、母子の骨が発掘された場所でした。 偉大な発見を記念した5周年の式典に参加するためジブラルタルを訪れたギデオンですが、 なぜか危うく命を失うような目にたびたび遭います。 今回はFBI捜査官のジョンの登場がないのが個人的に寂しいですが、 骨や進化の蘊蓄に加え、人類学界の様子も読み取れる内容で期待どおり楽しめました。 アイヴァン老人がなぜあんなことをしで...

dry yeast | 2010.12.02 Thu 12:37

『密林の骨』アーロン・エルキンズ

スケルトン探偵ギデオンシリーズ邦訳8弾です。 面白いなあ。 今回ギデオンとジョンは、妻たちがスパに滞在する間、 アマゾン河のクルーズに参加します。 ボールペンのインクも乾かない湿度に辟易するギデオンは、 今回も白骨死体と遭遇するはめになります。 地元の首狩族との因縁やコカインの密輸など、色々な世界が絡み合って楽しく読めます。 首狩族との話はもっと掘り下げてほしかったなあ。 結局関係者がみんな死んでしまうので真相は推測するしかなく、若干尻切れな印象。 登場人物も、話が進むにつれ忘れ...

dry yeast | 2010.12.02 Thu 12:36

『ディミティおばさまと聖夜の奇跡』ナンシー・アサートン

「優しい幽霊」シリーズ第4作です。 このシリーズ名のセンス、正直どうかと。 前作で双子の育児ノイローゼだった主人公ロリは、 9ヶ月になった子供のあしらいもすっかり堂に入り、 クリスマスの準備に大はりきりです。 しかし準備を始めようとした矢先に、家の前で瀕死のホームレスを見つけるはめになり、 しかも夫のビルは知人の訃報を受けて急遽旅立つことに。 ただでさえそんなさい先の悪いところに、件のホームレスの不思議な魅力にロリがすっかり参り、 子供をビルの父に任せっきりにし、意識不明のホームレスの...

dry yeast | 2010.12.02 Thu 12:35

『クリスマス・ラテのお別れ』クレオ・コイル

NYのコーヒーハウス、ビレッジブレンドの経営者、クレア・コージーシリーズ第8弾です。 タイトルどおり、舞台はクリスマスシーズン。 クレアは、季節限定の新メニュー開発をしています。 このアイデアは、トラベリング・サンタである友人アルフのものでしたが、 そのアルフが試飲会の夜、射殺されて雪の上に倒れているのをクレアが見つけてしまいます。 トラベリング・サンタとは、サンタの格好をして街を歩き、 人を笑わせて募金を募るボランティア活動のこと。 集めたお金は慈善事業に使われます。 なぜ人を喜ばす...

dry yeast | 2010.12.02 Thu 12:34

『偽りの名画』アーロン・エルキンズ

スケルトン探偵シリーズの作者による、別シリーズです。 美術館の学芸員クリス・ノーグレンが主人公。 34歳で妻とは離婚調停中、外見は悪くないようですが、 あまり要領はよくない様子? の、派手さのない主人公です。 離婚騒ぎでボロボロのクリスは、ある展覧会の準備のためドイツに飛びます。 ところが、先に現地入りしていた上司から、展示品の中に 贋作が混ざっているという疑惑を打ち明けられます。 しかもその上司は、突然不審な死を遂げるのです。 絵画の盗難騒ぎや贋作探しで大わらわな中、何者かがクリスの命...

dry yeast | 2010.12.02 Thu 12:33

『クッキング・ママのダイエット』ダイアン・デヴィッドソン

携帯からしか投稿できないので、Amazonリンクなしです…。 バツイチ再婚ケータラー、ゴルディシリーズ第15弾。 巻を追うごとに、神経質で短気なゴルディの性格が鬱陶しくなり、 大丈夫かなーと心配してたのですが、今作ではだいぶ緩和されていて安堵。 息子のアーチが成長したからかな? さて今回は、ゴルディの名付け親であるジャックと、 その親友のドク・フィンの不審な死がゴルディを襲います。 折しもゴルディは病的なワガママ花嫁の結婚披露宴のケータリング準備で疲労困憊中。 ジャックの死ですっかり動転し、ま...

dry yeast | 2010.12.02 Thu 12:31

『猫はコインを貯める』リリアン・J・ブラウン

シャム猫ココとジム・クィラランシリーズ第22弾です。 何冊かレビューが抜けているのは、読み終えたまま自宅に置いてあるからです…。 今母の家に滞在中なので、レビューが書けない! でもこのまま順番待ちしていたら感想を忘れてしまう! というわけで、間を飛ばすことにします。 さて数作前から若干の衰えを見せ始めた(哀)本シリーズですが、 今作でようやくクィラランの父親について少し明らかになりました。 シリーズファンはこういうの待ってたよ! しかも本筋とは無関係にそのくだりを入れてくるあたりニクい...

dry yeast | 2010.12.02 Thu 12:28

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