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スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ邦訳第6作です。学会のためハワイに飛んだギデオンは、偶然ハワイに帰省中のジョン・ロウと合流し、ジョンの友人宅に滞在することになっていました。しかしその友人宅では客どころではない様子。十年前に行方不明になった親戚が乗っていたらしい飛行機が、小さな島に乗り上げていたのが見つかったのです。ギデオンは厚意から、飛行機にあった白骨の分析をするのですが、だんだん遺族たちの話と食い違う事実が見つかるのです。ジョンの友人一家は、何かを隠している様子。何を隠しているの...
dry yeast | 2010.12.14 Tue 23:36
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ邦訳第5作です。ジュリーとギデオンは新婚旅行でイギリスに来ています。しかし立ち寄った博物館で、収蔵品の頭蓋骨が盗難にあうというアクシデント。そしてギデオンの旧友が指揮をとる発掘現場では不穏な空気がたちこめており、スタッフのひとりが殺害されるという事件が。新婚旅行にもかかわらず、ギデオンはずるずると厄介ごとに巻き込まれてしまうのでした。理解あるジュリーは妻のかがみですね!今作も勢いとユーモアと薀蓄が満載で面白いです。今一番人にすすめたいシリーズ。
dry yeast | 2010.12.14 Tue 23:24
僕は冬になると、なぜかミステリーが読みたくなります。 そんな時、毎年、この恒例となったこのミステリー・ベスト10を参考に作品選びをしていました。 当初は、やはり1位になったのを取り合えず読んでいたのですが、確かに面白いものもあるのですが、中には面白いのは確かですが、どうも自分の性に合わないという作品もありました。 そうこうするうちに解説をじっくり読み、自分がこれだ!というのを選ぶようになり、そこから自分の好きな作家を見付けていきました。 皆さんも、単に1位となった作品ばかりだけではなく、他の...
ミステリーが好き・・・ | 2010.12.14 Tue 08:37
ミステリマガジン編集部によるこの早川書房の『ミステリが読みたい! 2011年版 』のミステリー・ベスト10は、幾つかあるその年のミステリ・ベスト10の中で最も早く刊行されるため、対象となる作品の刊行月日が、他のミステリー・ベスト10と若干、違っていたりします。 このミステリマガジン編集部によるこの早川書房の『ミステリが読みたい!』のミステリー・ベスト10の対象作品は、奥付表記で2009年10月1日〜2010年9月末日に刊行された広義の国産ミステリとされております。 そのため、他の週刊文春のミステリ...
ミステリーが好き・・・ | 2010.12.13 Mon 22:50
JUGEMテーマ:ミステリ毎年、この時期になると、“ミステリー本”のベスト10を、あちこちで発表しています。その中で、私が参考にしているのは、“週刊文春”と、“このミステリーがすごい!”です。と云う事で、先日発表された文春の、とりあえず、“国内ベスト10”は、以下の通りです。以下、敬称略と云う事で、お願いします。 1. 悪の教典(貴志 祐介) 2. 叫びと祈り(梓崎 優) 3. マリア・ビートル(伊坂 幸太郎) 4. ...
“寝湖世 NOINU” の クタクタ、でも云いたい放題、やりたい放題 | 2010.12.13 Mon 19:41
宮部みゆき『小暮写眞館』(講談社,2010/05) 廃業した「小暮写眞館」を住居に改造して住む花菱家の4人。ひょんなことから長男の高校生・花菱英一は心霊写真の謎に取り組む――という発端から始まる「物語のすべてが詰まった700ページの宝箱[帯]」。端正な連作ミステリであり、スーパーナチュラルな要素をごく自然に取りこんだSFであり、人情ものであり、家族の物語でもある。でも、いちばんしっくりくるのは青春小説という側面。英一が、同級生のテンコやコゲパンとともに、それから学校の内外のさまざまな人たちとの交流、明朗快活ち...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2010.12.13 Mon 07:20
小林泰三『完全・犯罪』(東京創元社,2010/09) 収録作品 完全・犯罪 ロイス殺し 双生児 隠れ鬼 ドッキリチューブ 理屈を突き詰めてひょいと明後日の方へ行ってしまう小林泰三ならではの奇天烈な5篇。突き詰めるものは、タイムパラドックス、『火刑法廷』の一エピソード、名前とその名前をもつものの関係性、鬼ごっこのルール、ドッキリはいかにあるべきかという問題とバラエティに富むが、最後はいつもひょいとスカされてしまうのです。集中断トツのベストは、やわくちゃなタイムパラドックス・ミステリが最後にひょいと大...
更・ぅれしぃがらし日記 | 2010.12.11 Sat 02:21
JUGEMテーマ:ミステリある事故に巻き込まれ、脳に大きな損傷を負った主人公。彼を助けるために人類初の本格的な脳移植が行われた。彼は無事一命をとりとめたが、その日を境に自分の人格が少しずつ変化していくことに気づく。自分とは何者なのか、自分を自分たらしめるものとは何なのか。彼は少しずつ失われていく「自分」を守るため、その脳移植に秘められた真実を追うことになる―。16年前に発売された東野さんの作品です。ちょっと移植・・・もとい異色なのかな。評価がずいぶん分かれているようですが、あたしはすごく面白かった...
My Sweet Glassberry | 2010.12.10 Fri 13:58
珍しくムックを買いました。文芸春秋から出版されている、オール読物の創刊80周年記念編集とやらで、表紙には“一冊まるごとミステリー!”とあります。 買った理由は、ミステリが好きなのももちろんありますが、有栖川有栖さんの“作家アリス”シリーズ目当て。雑誌掲載は全然チェックしないのですが、今回は“火村&アリスが少年犯罪に挑む!”のような文面をWeb上で見かけたために購入に至りました。 その有栖川さんの作品「アポロンのナイフ」は、本書のいちばん最後に収録されているので、読みたいところをこらえて一作目から読んで...
少年は跳ぶ | 2010.12.09 Thu 21:16
JUGEMテーマ:ミステリ誰もが心の中に持ち合わせている、ささやかな悪意。ふとしたはずみでそれは表面化し、ドミノ倒しのように連鎖していく―。主人公は、特許関係を専門とする弁護士の夫をもつ、妊娠中の兼業主婦。その夫がふとしたことから妊婦殺しの少年の弁護をすることになり・・・。連続して少年犯罪モノかぁ〜と思いきや、主題はそこではないようで。ごくごく一般的な、いわゆる「普通の人」たちの中にひそむ悪意こそ本当はこわいものなんです。的な。そんなお話でした。なので派手さはないですね。面白かったけどちょっと物足...
My Sweet Glassberry | 2010.12.07 Tue 07:47
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