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グリム童話には様々な小人が登場します。わたし自身、お気に入りの小人が、たくさんいます。人を助けるもの、ちょっといたずらをするもの、彼らは人のかたわらに現れては、人とは違う次元で行動しています。それが人々に不思議な出来事をもたらします。 ビアトリクス・ポターの『グロスターの仕立屋』は、この物語を下敷きにしたのではないでしょうか。小人をねずみに...、出来上がる靴を仕立てる洋服に置き換えると、お話の大筋がピッタリと重なります。 また、この物語、第七版までには、更に、違った小人のお話が二話加え...
'ものがたり'散策 | 2017.01.29 Sun 18:40
お百姓夫婦には、子どもがいませんでした。そこで二人は親指ほどの大きさでもいいから、子どもがほしいと願います。するとなんと、奥さんが身籠ります。そして生まれたのが、夫婦が願った通りの、親指ほどの大きさの親指小僧です。 彼はすくすくと立派に育ちます。とは言っても大きさは相変わらず親指サイズですが...。はっきり言って,異界の存在であることは明白です。小人のたぐいでしょうか。彼のキャラクターは、飄々としていて、つかみ所がなく、ユニークで読む者を、あるいは聞く者を楽しい気持ちにさせてくれます。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.01.28 Sat 19:12
正直者である三人の息子たちが、家で飼っている嘘つきのやぎに、おとしめられて、仕立て屋である親に、家から追い出されます。息子たちは、独立せざるおえません。 そして、それぞれ修行して、これで堂々と家に戻れると思いきや、上二人の息子たちは、修行の成果である宝物を、途中立ち寄った宿屋の亭主に奪われ、元の木阿弥です。 三人目の末っ子が、これを正して、宿屋の亭主を懲らしめます。冒頭に登場したやぎも、それ相応のバチが当たり、正直者が報われるというお話しになっています。 民話によくある、末子が活躍...
'ものがたり'散策 | 2017.01.27 Fri 18:13
(KHM32)『ものわかりのいいハンス』の女性主人公版とも言える物語です。ハンスとは、人間のタイプが異なりますが、愚かな女性主人公エルゼが描かれます。彼女は、両親にかしこいと言われ続けて育ったようです。それで自分でもそう思い込んでしまったのでしょうか。それはともかく、読者には、彼女が賢いという根拠は、伝わらないでしょう。 確かに彼女の意識は細かいことによく気づきます。しかし、そこで立ち止まってしまって、思考がその先へ進んでいきません。ゆえに多角的な思考はもちろん、反省的な思考も出来ません。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.01.26 Thu 18:21
とある伯爵が自分のおろかな息子に手を焼いていたため、機会を与えて、名高い大先生のもと、習い事をさせる話ですが、一人目の先生からは犬の言葉、二人目の先生からは鳥の言葉、三人目の先生からは蛙の言葉しか習得しません。 伯爵は呆れて、息子を殺してしまおうと家来に命じます。伯爵の家来はそんな無慈悲なことができずに伯爵の息子を密かに逃します。 それにしても、読みながら、伯爵の判断こそ表層的であり、おろかなのではと思いました。 ことのはじめにまず、動物の考えることがおろかなことだと誰が決めたので...
'ものがたり'散策 | 2017.01.25 Wed 18:14
ここに登場するのは、幼稚園児のような、ママのいうことをよく聞く”おりこうさんのハンス”なのですが、明らかに年齢設定は高く、結果として、常人が描かれているようには思えません。 ハンスは、その時その場ですべきことには、おおよそ頭が回りません。 それを母親に指摘されるのですが、その指摘は、もうすでに終わったことに対するものであるにもかかわらず、ハンスは、次の行動で、それらの助言をそっくりそのまま実行するのです。ここが、ものわかりのいいと言われる所以なのでしょう。しかし、それらの行動は場違いも...
'ものがたり'散策 | 2017.01.24 Tue 18:52
悪魔と、粉屋が契約を交わします。しかし、結果的に、それを粉屋は悪魔に騙されたと思ったのでしょう。もしくは彼の早とちりがそういう状況を招きました。彼は窮地に立たされます。彼は自分の娘を、悪魔に売り渡していた事になっていました。 この娘の父親は、悪魔に対して、抵抗はするものの、最終的には我が身の命を守ることしか考えませんでした。娘の清めのおかげで、彼女に近づくことができない悪魔に脅されて、自分の命惜しさに、とうとう娘の手首まで切り落としてしまいます。 これで悪魔は、娘が自分を身を清める手段を...
'ものがたり'散策 | 2017.01.23 Mon 18:32
グリム童話(KHM01) 『かえるの王さま』 妖精物語とは グリム童話(KHM02) 『猫とねずみのとも暮らし』 動物寓話、道徳的視点 グリム童話(KHM03) 『マリアの子』 真実の告白 グリム童話(KHM04) 『こわがることを習いに出かけた若者の話』 とある英雄の弱み グリム童話(KHM05) 『狼と七匹の子やぎ』 優れた勧善懲悪の物語 グリム童話(KHM06) 『忠実なヨハネス』 民話とファンタジーの共通項 グリム童話(KHM08) 『旅芸人のいたずら』 とある自由気ままな生き方 グリム童話(KHM09) 『十二人の兄弟』 試練の物語、道...
'ものがたり'散策 | 2017.01.22 Sun 18:21
思ったのは、徳を持つものと、持たざるものの差でした。持つものとはもちろん主人公の男の子のことです。持たざるものとは性悪な王さまのことです。 男の子は生まれからして違っています。貧しいながらも福の子として生を受けています。将来は王さまの娘と結婚さえするということわりです。それを聞いた王さまは嫉妬し、男の子を、生みの親から離し、川に流して殺してしまおうとします。そんなところを男の子は親切な夫婦に拾われて大切に育てられます。 歳月が過ぎ、王さまは男の子が生きていることを知リます。そして、ま...
'ものがたり'散策 | 2017.01.21 Sat 18:36
かしこいものは高慢になりがちです。おろかなものはそれを補うべく優しさを身につけるのではないでしょうか。 抜け目のない、ずる賢い兄が高慢な気持ちから、一方、無邪気で、おろかな弟が優しい気持ちから、王様の催すイノシシ退治の冒険を引き受けます。 小人からあるアイテムを受け取った弟が、それを使って手柄をあげ、イノシシを狩ることが出来ました。その手柄を、兄が計略によって横取りする話ですが、いずれも兄弟はひどい死に方をします。 弟は、文字通り兄という肉親の手にかかって、兄は、死んだ弟の成れの果...
'ものがたり'散策 | 2017.01.20 Fri 18:14
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