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JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 私は中国を一人旅したのは二回しかない。 それは2002年の夏、北緯50度のロシアとの国境の町・黒河を目指し、汽車に乗り込んだのだった。 なぜこんな所を目指したのか、自分でもよく分からない。 中国人にこの話をしても、「なぜそんなところに!?」と呆れた表情で大爆笑されるのがオチであった。 ただ、一人旅には前から憧れがあったし、今まで人に頼るばかりの旅行しかしたことがなかったので、甘えを絶つ精神を養うためにも丁度良いと考えたことは確かだ。 長春から黒河までの直...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.01.19 Sun 19:55
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 私がその人物に興味を抱いたのは、本当に偶然からだった。 その男の名は愛新覚羅・溥儀。 言わずと知れた清朝最後の皇帝、満州国の皇帝である。 私は語学留学のために中国の長春へ渡ったが、その日は2002年の3月9日。 そしてその70年前の同じ日、1932年3月9日に溥儀は満州国の執政の座に就いている。 この奇妙な偶然の一致は、私の中の何かを目覚めさせるきっかけとなった。 溥儀の激動の人生を描いた映画『ラスト・エンペラー』では、彼が長春の広大な大地で皇帝に就く瞬間が描...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.01.19 Sun 07:46
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 俗に言う「名物先生」という人は、たいていどこの学校にもいる。 私が大学で出会った先生もある意味で名物だった。 その先生に出会ったのは、ある少人数の講義においてであった。 その講義は必修で、しかも学生の意思に関係なく学籍番号順に割り当てられる。 我々が強制的に割り当てられたのは、まさにその先生の講義だった。 先生は、上級生たちから「死人」と噂されていた。 そしてその名を聞くと、一斉に顔をしかめる。 そして我々に同情したように、「かわいそうに」と言葉...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.01.17 Fri 22:55
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 今日もしばらくは、フェリーの旅をお楽しみ下さい。なにしろ空と海と都市のコンビネーションが最高です。さて、対岸からぐるりと回って、シドニーの中心となるDarling harbourが近づいてきました。
水瓶座の憂い Melancholy of Aquarius | 2014.01.17 Fri 15:46
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 気候は、日本の4-5月ごろでしょうか。涼しく乾燥した風が美味しく感じます。しばらくはこのシドニー紀行一番の(海の)景色をご覧下さい。Harbour bridgeの下をくぐって、北側の岸に到着。数人のお客達が乗り降りします。この二人が、仲むつまじいドイツ人カップルです。
水瓶座の憂い Melancholy of Aquarius | 2014.01.17 Fri 15:40
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 外国を叩くメディアは受けがいい、なんていうのは無意味な仮説だろうか? テレビや新聞で、近隣諸国を叩く評論家やコメンテーターが最近やたら登場しているような気がする。 7月23日の読売新聞のコラムでは、「八」という漢字に関する日本と中国での捉え方の違いについて書かれてあった。 中国では「八」という漢字は、広東語で「発」と同じで、「発財」つまり「お金が儲かる」という意味を含む縁起の良い文字であるという。 (ちなみに私は広東語はよく知らないが、北京語なら多少は...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.01.16 Thu 23:58
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 (2009年9月5日 現在) 七月初めに内モンゴルに行ってきた。夜行列車に乗って、ハイラルまで行き、そこから知り合いの車でフルンベールや満州里まで足を伸ばした。知り合いは、地元で手広く不動産業を営んでいて、普段から車で遠距離を移動していた。 途中見える景色は、日本では絶対目にできないものだった。果てしなくどこまでも続く大草原、遥か彼方に見える地平線、その地平線の上まで何層にも重なっている灰色の雲、そして上空から漏斗を上下...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.01.16 Thu 23:31
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 さて、鉄道ばかりではなく、たまには船にも乗りましょう。このQuayから多くのフェリーがいろんな所(方面)に出ています。5ドル80セントを支払います。んー、食べ物や列車と比べると、まあ妥当な値段でしょうか。天気が良い。しばらくベンチで待ちましょう。観光客は多いのですが、中にはビジネスらしき人達もいます。このフェリーは市民の立派な交通手段なのでしょうね。あ、そろそろ乗船の時刻です。
水瓶座の憂い Melancholy of Aquarius | 2014.01.16 Thu 15:48
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 (2007年7月5日 現在) 日本とは本当に言論の自由がない社会であるとつくづく感じる。 久間防衛大臣が「原爆しょうがない」発言で辞任してしまった。 何もやめることはなかったのに、と思うが、やめてしまったものは「しょうがない」。 とは言うものの、私は別に久間防衛大臣の意見には賛成していない。 今回感じたのは、大臣の発言に対する野党や世論の過剰反応だった。 大臣の意見が間違っていると思うなら、正々堂々と反論すれば良い。 発言が不適切だからといって辞任に追...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.01.16 Thu 09:49
JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 「往く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。 淀みに浮かぶ泡沫は、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたるためしなし。」 鴨長明はうまいことを言ったもんである。 彼は世の中が容赦なく移り変わっていく有様を物憂げに文章に書き記したが、私はこれを別の意味で受け取った。 川の流れはせき止めることができない。 ましてや逆流させようとすることなど、人間技ではない。 しかし、流れる水の性質を変えることは可能である。 人間は噂話が好きだ。...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.01.15 Wed 18:53
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