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きょうの江戸小話 「貧乏神の好物」 ある日、息子が父親にたずねました。 「おとっつあん、貧乏神の好きな物は何だろうね?」 父親は良い機会だと思ったので、教えさとすように言いました。 「貧乏神はな、親をそまつにする者が大好きなのさ。だから親不孝ばかりしていると、 すぐに貧乏神が取りついてしまうぞ」 すると息子は、にっこり笑って言いました。 「それでわかったぞ! おと...
まつもとJIN | 2014.11.23 Sun 05:35
きょうの江戸小話 「くせ」 あるところに、何かというと鼻をこするくせの男と、 頭をポンポンとたたくくせを持つ男がいました。 ある日、この二人が相談して、 「今日から、くせをやめよう」 と、決めて、それから色々おしゃべりをはじめました。 二人とも、つい手が鼻にいくのをとめたり、頭にいく手をおさえたりしていると、 一人の男が、「なんと、この頃、弓矢をひきに行ったかい?」 と、聞きました。 すると、もう一人の男が、 「うん、行った行った。こうし...
まつもとJIN | 2014.11.07 Fri 17:36
きょうの江戸小話 カモの夢 カモの肉は、せりと一緒に煮ると、大変おいしいと言われています。 ある晩の事、水田にたくさんのカモがおりてきて、羽の間ヘ首を突っ込んで寝ていました。 しかしカモには起き番というのがあって、一羽だけが寝ずに見張りをしているのです。 クワーーーッ クワッ 一羽のカモが寝ながらうなされているので、心配した起き番がそのカモを起こしました。、 「これ、どうした? ずいぶんとうなされていたが」 「ああ、実は、おそろしい夢をみた」 「...
まつもとJIN | 2014.11.01 Sat 17:12
きょうの江戸小話 「おない年」 長屋に住む男が、あるとき医者のところへやってきました。 「先生、どういうことか、右の足が痛くて、痛くて」 「ふむふむ、きっと、年のせいだろう」 「???・・・でも先生、そりゃあ変ですよ。 だって左の足も右の足とおない年だが、ちいともい痛みませんから」 ♪ちゃんちゃん JUGEMテーマ:昔話
まつもとJIN | 2014.10.26 Sun 04:45
きょうの江戸小話 「のんべえ親子」 あるところに、大変のんべえの親子がいました。 父親も息子も、酒に酔わない日はありません。 ある日の事、外で大酒を飲んだ父親が帰ってくると、息子が家で酒を飲んでいました。 「おいっ、息子! 今帰ったぞ」 父親が言うと、息子は酒の入った茶わんを持ったまま出てきました。 「はてさて、今日はどこを、ふらついておりましたか?」 「どこへ行こうと、お前の知った事か。それよりお前、昼間から酒を飲みおって。 おまけに頭が、二つ...
まつもとJIN | 2014.10.11 Sat 18:31
きょうの江戸小話 「金では買えない」 むかしあるところに、父親と息子の二人暮らしの親子がいました。 ある日の事、父親が息子に言いました。 「おい、せがれ。前にも教えたが、この世で一番大切な物は何だ?」 「うん、確かお金だろう。お金があれば何でも買えると、とうちゃんはいつも言ってるね」 「その通り。金があれば、何でも買える。しかし、世の中は広くてな。いくら金があっても、買えない物もあるんだ。今日はそれを、教えてやろう」 「うん、何だい」 「それはだな...
まつもとJIN | 2014.10.04 Sat 17:30
本日のイソップ童話 「ハトとカラス」 ハト小屋に飼われているハトが、 「わたしは、よく子どもを産むでしょう。ご覧の通り、こんなに大勢の可愛い子がいますよ」 と、自慢しました。 それを聞いたカラスが、バカにして言いました。 「まあ、あなた、そんなに得意がるのは止めなさいよ。だって, あなたが子どもを産めば産むほど、可愛そうな飼い殺しのハトが増えるだけですもの」 むかしは、人間にも奴隷がいて、家畜の様に扱われていました。 その人間...
まつもとJIN | 2014.09.27 Sat 18:52
ある日の事、村で一番貧乏な男が、泣きそうな顔で寺にやってきました。 「和尚さんよ、おら、あんまり暮らしが苦しくて、つい隣の畑からイモと ダイコンを盗んでしまっただ。このつぐないは、どうしたらよかんべえ」 「ふむふむ、それなら一つ、わしが観音(かんのん)さまに聞いてやるから、 しばらく待っておれよ」 和尚さんはそう言うと、観音さまの前でぶつぶつとなえ始めました。 そしてしばらくすると、男に言いました。 「観音さまは、タイが食べたいと言うておられる。だか...
まつもとJIN | 2014.09.20 Sat 18:59
きょうの江戸小話 「お地蔵さまのずきん」 近目の男が旅に出て、道にまよってしまいました。「はて、この道は、さっきも通ったような」困っていると、向こうに人が立っているのが見えました。「これは、ありがたい」近目の男は道ばたに立っていた石のお地蔵さまを人と間違えて、お地蔵さまに近づいて行きました。「もしもし、近江の国へ行くには、どちらの方へ行ったらよ...
まつもとJIN | 2014.09.14 Sun 17:44
きょうの江戸小話 「小鳥を捕る方法」 むかし、あるところに、小鳥を捕まえる名人がいました。この男は小鳥を捕まえるのに、道具は何一つ使いません。手ぶらで野原へ出かけて行っては、スズメやコガラやヒヨドリを簡単に捕まえてきます。ある人が、不思議に思ってたずねました。「お前さんは、どのようにして小鳥を捕まえるだね?」「なあに、簡単な事だ。山へ行って日当たりの良いところにあお向けになって、指で鼻の頭をグイと押し上げて空へ向ける。すると飛んでいる小鳥からは、ちょうどクルミの実を二つ割...
まつもとJIN | 2014.09.06 Sat 17:24
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