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きょうの江戸小話「なりたがる」ここは、四条河原の橋の下です。橋の下では、、こじきたちが集まっておしゃべりをしていました。「近ごろは、どうだい?」「そうだな。役人どもがだらしないから、米や油が高くなって町の人は困っているそうな」「そうらしいな。町の人たちも、可愛そうに」「それに比べりゃ、こちとら米を買ったり、油を買ったりする事はないからな」「そうとも。家は橋の下のだから、家賃など払わなくてもすむしな。こじきというものは、何とも気楽な商売だ」すると、中の一人のこじきが口に手を当てて言いました。「...
まつもとJIN | 2014.04.19 Sat 05:31
きょうの江戸小話「気のきく男」ある殿さまの家来に、大変気のきく男がいました。殿さまはその男の事を、客が来るたびに自慢します。「あの男の気がつくこと、気がつくこと。朝起きると、すでに洗面の用意が出来ておる。そして顔を洗っている間に、茶をくんで来てくれる。たばこを吸いたいと思えば、目の前に、すーっと、たばこが出てくる。手紙を書こうと思えば、スズリと紙が、すーっと出る。いやはや、これほど気がきく男はないわい」ところが、ある日の事。殿さまが朝起きると、どうも気分がすぐれません。あ、頭が痛い。それに寒...
まつもとJIN | 2014.04.12 Sat 19:55
きょうの江戸小話 「きいておいた」庭の梅の木に、今年、初めて、うぐいすが飛んで来て、よい声で鳴いたのを聞いた男が、じまん顔で、となりの家にやって来て言いました。「今、庭で、今年一番のうぐいすの声を聞きやした」すると、となりの男は、 「お前のところは、遅いなあ。おれんところなんざあ、昨日も、おとといも鳴いてらあ」それを聞いていた、向こうどなりの男は、 「それは遅い。四月に入って聞いたんでは、遅い。おれなんざあ、先月の末に聞いたぜ」そこへ、負けずぎらいの横町のいんきょが通りかかり、 「何? 先月だ...
まつもとJIN | 2014.04.05 Sat 17:25
きょうの江戸小話手品の種あるところで、手品師が大勢の前で手品の種を明かしていました。すると、前で熱心に見ていたお百姓の一人が言いました。「その手品の種を、わらに売ってくれ」すると手品師は驚いて、お百姓に尋ねました。「売るのは良いが、買ってどうするつもりだ?」「決まっているだろ。持って帰って畑にまくんだ」♪ちゃんちゃん(おしまい)JUGEMテーマ:昔話
まつもとJIN | 2014.03.29 Sat 17:23
《剣術、お教えいたします》と、書いたかんばんをかけてある、家がありました。さっきから、かんばんをじっと見ていた、若い男が、つかつかと中に入っていって、「どんな流儀の剣術でもけっこうですから、わたくしに、剣術を教えてください」と、弟子入りを申し出ました。中から出てきた、家の主人が、 「さては、おまえさまは、外のかんばんを、ごらんになられましたな?」と、聞くので、「いかにも、さようでございます」と、答えると、家の主人は、頭をかきかき、「これは、内緒だがな、あのかんばん...
まつもとJIN | 2014.03.22 Sat 05:07
きょうの江戸小話 おいはぎ無敵流指南と書かれた大きな看板をかけた、道場がありました。ある日の事、弟子たちが集まって言いました。「知っているか? この頃は宿はずれの松原に、夜な夜なおいはぎが出るそうな」「知っているぞ。確かゆうベも、侍がが身ぐるみはがされたそうな」「へえ、侍がねえ」「そうよ。おいはぎの奴は、えらく腕が立つらしい」すると、そこへ現れたこの道場の主、無敵流の大先生が言いました。「あっはははは。いくら腕が立つと言っても、たかがおいはぎやられた侍が、ふがいないのさ。...
まつもとJIN | 2014.03.15 Sat 17:54
「世の中で一番かたい物とは、何だろう?」一人が、言いました。「そりゃあ、石だろう。あれよりかたい物はない」すると、別の一人が言いました。「いいや、石は金づちで砕く事が出来るぞ」「それじゃあ、一番かたいのは鉄だな」「いいや、鉄は削ったり、刻む事が出来るぞ」すると中の一人が、ひげづらの男を指差して言いました。「おい、お前のひげが、一番かたいんじゃないのか?」「何故だ?」「そいつは、お前の鉄面皮(てつめんぴ→あつかましくて、ずうずうしい人の事)と言われるつらの皮を突き破...
まつもとJIN | 2014.03.08 Sat 05:32
あるところに、ひまさえあれば、いねむりばかりしている亭主がいました。今日も店先でひなたぼっこをしながら、コックリ、コックリと、気持ち良さそうにいねむりをしています。「あれっ、またいねむりが始まったよ。ねえ、お前さん。みっともないから中に入って、奥の部屋で休みなさいな」女房が見かねて、店の中から声をかけました。すると亭主が目をつぶったまま、手さぐりで家の中に入って行こうとしています。女房が驚いて、「お前さん! 目をちゃんと開けて歩きなされ。物に当たって怪我をするではありませんか」...
まつもとJIN | 2014.03.01 Sat 04:31
桃太郎見るよ〜♪ ココチモで買ったまんが日本昔ばなしDVDだね♪楽しみ〜 まんが日本昔ばなしDVD まんが日本昔ばなしDVD全10巻 人形付き♪ 子供の頃に見た、あの日本昔話を、お子様にも♪ CM放映中 まんが日本昔ばなしDVD全10巻キャンペーン! 日本人の美しさ・素晴らしさが詰まっています 日本昔ばなしの登場人物や動物たちが見せる思いやりや勇気ある行動。日本人の美しさ・素晴らしさが、日本昔ばなしには満ちあふれています。 情操教育に最適なストーリー、教訓 勧善懲悪などの教訓を自然な形で含むストーリ...
お得!激安商品&人気グッズ | 2014.02.28 Fri 10:35
小助(こすけ)の家に、友だちの平六(へいろく)がやって来ました。「おお寒いな。こう寒くっちゃあ、やりきれねえな」「本当にな、寒くてかなわねぇ。どうだい、今夜あたりふぐでも食いに行くか」小助が誘うと、平六は顔をしかめて言いました。「いやいや、ふぐはやめよう」「なんだお前、ふぐにあたる(→ふぐを食べて毒にやられるのを、ふぐにあたるといいます)のが、そんなに怖いのか?」「いや、怖くはない。ただ、魚が嫌いなのさ。その代わり四本足なら、何でも食っちまうぜ。犬でも、ネコでも、キ...
まつもとJIN | 2014.02.23 Sun 05:38
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