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きょうの江戸小話 「日本のすずめ」 お城ヘ出入りしている商人が、中国から来たすずめを手に入れました。 すずめは全部で、六羽います。 中国のすずめは大変珍しいので、殿さまに献上することになりました。 ところがこの殿さまは、とてもえんぎをかつぐお方です。 めでたい数でないと、どんなに珍しい物でも喜びません。 「まずいな。殿...
まつもとJIN | 2015.05.02 Sat 05:00
きょうの江戸小話 「遠めがね」 むかし、湯島の高台に遠めがねを置いて、お客に見せておりました。 遠めがねとは、今の望遠鏡の事です。 ある男が、この遠めがねを一生懸命にのぞいていましたが、 急に手を前に突き出すと、何か拾う様な手つきを始めます。 その不思議な動きに、遠めがね...
まつもとJIN | 2015.04.25 Sat 17:50
きょうの江戸小話 「おれがいない」 むかし、一人の役人が罪人の坊主をごそうするための旅をしておりました。 途中の宿屋で、この坊主が言いました。 「お役人さま。もうすぐ江戸でございます。お世話になったお礼に、これでもどうぞ」 坊主は自分のお金で酒を注文すると、役人にたらふく飲ませて役人を酔いつぶしてしまいました。 そして坊主は役人の頭の毛を丸坊主にしてしまうと、その首になわをかけて逃げてしまったのです。 さて、しばらくすると役人が目を覚ましま...
まつもとJIN | 2015.04.18 Sat 18:09
きょうの江戸小話 「めじるしの犬」 長い間、山里から出たことがないおじいさんがいました。 ある日、おじいさんが家族に言いました。 「生きているうちに、一度、京の見物をしたいもんじゃ」 すると、家族はお金を工面して、おじいさんを京都見物に出してやる事にしたのです。 「いいかい、おじいさん。 京の町は、...
まつもとJIN | 2015.04.11 Sat 17:34
きょうの江戸小話 「きりょうじまん」 今日は、暖かい春の日差しが心地よい四月。 上野の山は花見の客で、大賑わいです。 そこへ、大旦那の娘さんが女中を連れて、お花見に出かけました。 この娘さん、なかなかのきりょうよしな...
まつもとJIN | 2015.04.04 Sat 17:04
きょうの江戸小話 「ちっとも変わらん」 当然ですが、美人でもおならは出ます。 ある日、美人で有名な『おさん』ねえさんが、うっかり、 ブーとおならをしてしまいました。 ハッとしてまわりを見ますと、まずい事に、おさんねえさんの恋人の 久助がすぐ後ろにいたのです。 (どっ、どうしよう) そこでおさんねえさんは、口真似をしてごまかそうと、 口でブーブー言いながら知らん顔をしていますと、 後ろの久助が思わず言いました...
まつもとJIN | 2015.03.29 Sun 05:42
きょうの江戸小話 「文句を言いに」 高い薬代を取られているのに、ちっとも病気が良くならない 旦那が小僧に言いつけました。 「まったくあのやぶ医者め! 今まで倉が建つほどの薬代を払っているのに、 ちっとも良くならないではないか! 小僧よ、くやしいからこれから 医者の家に行って、うんと文句を言って来てくれ」 「はい。承知しました」 小僧はすぐに家を出て行きましたが、少しもしないうちに戻ってきました。 「おや? ずいぶん早く帰って来た...
まつもとJIN | 2015.03.21 Sat 17:58
きょうの江戸小話 「思いやり」 店へ、二人連れのお客さんがやって来ました。 「いらっしゃいませ。どうぞ、一服でもして下さい」 店の者がタバコぼんを出すと、さっそく一人がキセルを取り上げました。 ところが吸おうとしても、キセルが詰まっていて吸えません。 「あれ、おかしいな」 息を吹き入れてみますが、駄目です。 「どれ、ちょっと貸してみな」 もう一人の客が、見かねて手を出しました。 すると、始めの客は、 「まあ、...
まつもとJIN | 2015.03.15 Sun 06:11
きょうの江戸小話 「馬鹿坊主」 むかしむかし、ある村に、吾作(ごさく)と言う酒好きな男がいました。 酒を飲めばフラフラと外へ出かけて、所かまわずに寝てしまうので、女房もホトホト困り果てていました。 ある日の事、吾作がいつもの様に大酒を飲んで道の上に大の字になって眠りこけていると、そこへ村の若い者が三人通りかかりました。 「おお、何とだらしない男じゃ。女房子供がありながら働きもせんと、真っ昼間から酒ばかり飲みやがって。こんな奴は、頭を丸坊主にしてやろう...
まつもとJIN | 2015.03.07 Sat 18:18
きょうの江戸小話 「おれじゃない」 おっちょこちょいの男が昼寝をしていると、表の方からバタバタと 足音がして、これまたおっちょこちょいの友だちが家に飛び込んで来ました。 「おい、起きろ! 大変なんだぞ! 横町に、お前が倒れて 死んでいるんだ。それなのに、全くお前は、よくもそんなにのんきな顔して」 するとそれを聞いた男は、すぐに飛び上がって、 「何だ、何だ。おれが倒れて死んでいるって...
まつもとJIN | 2015.02.28 Sat 06:21
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