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昔話

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昔話
このテーマについて
 日本の昔話から外国の昔話まで。子どものころに、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに話してもらった、懐かしいお話。
 「むかし、むかし、あるところに……」で始まり、「めでたし、めでたし」で終わる昔話は、時代を超えて語り継がれてきた奥の深いお話。
 お気に入りの本やお話しを教えて下さい。
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作者のブログへ:「baniyannoki」さんのブログ
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日本の昔話 5 より 『炭焼き長者』 善悪を司る両義的存在

むかし、ある山に、炭焼きごん、という若者が住んでいました。ごんは、炭を焼いては里に売りにいって、暮らしを立てていました。 ある、冬の寒い日のことです。ごんは里へ炭を売りにいった帰り道、山で鬼婆が、吹雪倒れになっているのを見つけました。「ああ、かわいそうに。こんなところで倒れていたら凍え死んでしまうじゃないか」 ごんは鬼婆をおぶって、炭焼き小屋に連れて帰りました。そして、炭焼き窯の前に寝かせて温めてやると、鬼婆はようやく息を吹き返しました。 鬼婆はごんを見ると「おまえがここへ連れてき...

'ものがたり'散策 | 2019.08.18 Sun 18:18

日本の昔話 5 より 『蛇の泊まり』 見るなの禁の物語の一類型

むかし、あるところに、ばあさんがひとり住んでいました。ばあさんはひどい貧乏暮らしで、その日食べるものにも事欠く有様でした。 ある日の夕方ばあさんは、畑仕事を終えて家に帰り、囲炉裏にあたっていました。そこへ綺麗なあねさまがやってきて、ひと晩の宿をたのむなり、戸口に座り込んでしまいました。 ばあさんは、「泊めてやることはたやすいが、御覧の通りのあばら家で、人様を泊めるどころじゃない。それに食べるものなくてな。だからすまないが、どこかよそで泊まっておくれ」といって断りました。 けれどもあ...

'ものがたり'散策 | 2019.08.11 Sun 18:01

日本の昔話 5 より 『蛇の湯治』 蛇というシンボリックな存在

久しぶりに、昔話読みました。短いお話です。 むかし、あるところに、弥兵衛という男がいました。 ある日弥兵衛は、山に芝刈りに行きました。山奥に入って芝を刈っていると、すぐそばで蛇が一匹とぐろを巻いて、じっと弥兵衛の仕事ぶりを見ていました。 弥兵衛はそれに気が付くと蛇をあやしみ、木の枝でたたいたり突いたりしました。蛇は傷だらけとなって逃げていきました。 その日からというもの弥兵衛はなんだか元気がなくなりました。女房は心配して温泉にでもいって養生するようにいいました。 そこで弥兵...

'ものがたり'散策 | 2019.08.04 Sun 18:15

日本の昔話 5 より 『岩くだき堂せおい知恵もん』 なぜ鬼は最終的に退治されないのか

むかし、ある山に、おそろしく大きな鬼がいました。鬼は毎晩のように人里に下りてきて、子どもをさらっていきました。 村人たちは、今日こそは我が子がさらわれるんじゃないかと心配していました。そこで、隣村の、岩くだきと、堂せおいと、知恵もんの三人の男にたのんで、鬼退治をしてもらおうということになりました。 岩くだきは、げんこつで岩を砕く腕っぷしの強い男です。堂せおいは、お堂を軽々と背負って歩く力持ちです。知衛もんは力も強いが知恵のある男です。三人は鬼退治をたのまれると、さっそく相談を始めまし...

'ものがたり'散策 | 2019.04.28 Sun 18:23

日本の昔話 5 より 『うそつく槍』 駄洒落によってあばかれる自慢話の真相

短いお話です。 むかし、和歌山の男と、名古屋の男と、水戸の男が、三人寄り合って、お国自慢をしました。 和歌山の男は、「うちじゃ、みかんが名物で、さしわたし一尺もある美味しいみかんが取れる」といい「そのうまさに娘がほっぺたを落とす」と自慢しました。 すると名古屋の男は「うちじゃ、大根が名物で、その大きさときたら、馬の鞍の両脇に一本ずつの二本しか運べない、美味しい大根が取れる」といい「沢庵にでもしたら、ばあさんがほっぺたが膨らんで若返った」と自慢しました。 ところが水戸の男は黙って聞...

'ものがたり'散策 | 2019.04.21 Sun 18:13

日本の昔話 5 より 『たからの水』 駄洒落が潤す主従関係

短いお話です。 むかし、ある村に、たいそうな分限者がいました。屋敷には田畑で働く作男がたくさんいました。ある年の大みそかの晩に、旦那は一人の作男を呼んでいいました。 「あしたは正月だから朝早く起きて川へ行って若水を汲んでこい」すると作男は「若水って何だい、旦那さま」と聞きました。「それはな、元日の朝に年の神様にお供えする水のことだ。おまえは朝起きたら神棚に備えてある包みをもって川に行け。包みには米と塩が入っているから、それをお供えして川を清め、それから若水lを汲んでこい」と旦那はそう教...

'ものがたり'散策 | 2019.04.14 Sun 18:12

日本の昔話 5 より 『とんびになりたい』 心からの願望の行きつく先,

昔、ある村の庄屋どんの家に、茂左どんという作男がいました。 ある日、庄屋どんは、茂左どんを連れて畑に行きました。一仕事済ませた後、ふたりは土手に腰を下ろして休んでいると、空をとんびが一羽「ぴーひょろ、ぴーひょろ」と鳴きながら悠々と飛んでいきます。 茂左どんは、とんびが飛んでいるのをのんびり眺めていましたが、やがて、「おれもとんびになって、あんな風に悠々と空を飛べたらなあ」といいました。 庄屋どんはそれを聞くと、ひとつ、茂左どんをからかってやろうと思い、「実はなあ、わしは人間をとんび...

'ものがたり'散策 | 2019.04.07 Sun 18:18

日本の昔話 5 より 『目の養生』 ダークヒーローの昔話の系譜

むかし、ある村の長者の家に、「まの」という名の、怠け者で、たいそう嘘つきの下男がおりました。 ある日、まのは、旦那どのに、「冬が近づいてきたから山でたきぎを集めておけ」といいつけられました。けれどもまのは、嘘をついて、たきぎ取りなどせず、山へ行っては遊んだり昼寝ばかりしていました。 しばらくたったある日、旦那どのは、まのに、いい加減たまったであろうたきぎを、きょうは屋敷に運んでくるよう命じました。ところがまのはたきぎを一本も拾わないでいたのです。 まのは考えました。「旦那さ...

'ものがたり'散策 | 2019.04.03 Wed 18:26

日本の昔話 5 より 『きつねのないしょばなし』 物語と不思議な出来事

ある年の冬のことです。じいさんが隣村の大きな家へ嫁取りの祝いに招かれて出かけました。 じいさんは、深い雪をこぎこぎ、沢の渡りまで来ると、きつねが二匹、沢っぷちで何か話をしていました。 「きょうは隣村の大きな家で嫁取りの祝いのお振る舞いがある。おれたちもこれから坊さんに化けて、ごちそうにあずかろうじゃないか」 じいさんが物陰に隠れてみていると二匹の狐は沢の水に姿を映しながら左右の耳としっぽに枯葉をぴったりと張り付けてうまく隠しました。 これを見たじいさんは、隣村の嫁取りの家に着くと、す...

'ものがたり'散策 | 2019.03.31 Sun 18:24

日本の昔話 5 より 『なぞの子守歌』 民衆の知恵のあり方を表現する謎解きの物語

むかし、あるところに、ひとりの和尚さんがいました。和尚さんの寺は貧乏でした。そこで和尚さんは、村々を訪ね托鉢して回りました。 ある冬の寒い日、和尚さんはいつものように托鉢に出かけました。途中、雪が降りだし、やがて日もくれ、道に迷ってしまいました。 すると遠くに一つの明かりが見えます。和尚さんは、「ありがたい。あそこへ行って泊めてもらおう」と思いました。 和尚さんは雪の中を踏み込みながら歩いて、ようやくその家にたどり着き、「お頼み申します」と声をかけると、おばあさんが出てきたのでひと...

'ものがたり'散策 | 2019.03.24 Sun 18:46

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