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きょうの江戸小話 「のんべえ親子」 あるところに、大変のんべえの親子がいました。 父親も息子も、酒に酔わない日はありません。 ある日の事、外で大酒を飲んだ父親が帰ってくると、息子が家で酒を飲んでいました。 「おいっ、息子! 今帰ったぞ」 父親が言うと、息子は酒の入った茶わんを持ったまま出てきました。 「はてさて、今日はどこを、ふらついておりましたか?」 「どこへ行こうと、お前の知った事か。それよりお前、昼間から酒を飲みおって。 おまけに頭が、二つ...
まつもとJIN | 2014.10.11 Sat 18:31
きょうの江戸小話 「金では買えない」 むかしあるところに、父親と息子の二人暮らしの親子がいました。 ある日の事、父親が息子に言いました。 「おい、せがれ。前にも教えたが、この世で一番大切な物は何だ?」 「うん、確かお金だろう。お金があれば何でも買えると、とうちゃんはいつも言ってるね」 「その通り。金があれば、何でも買える。しかし、世の中は広くてな。いくら金があっても、買えない物もあるんだ。今日はそれを、教えてやろう」 「うん、何だい」 「それはだな...
まつもとJIN | 2014.10.04 Sat 17:30
本日のイソップ童話 「ハトとカラス」 ハト小屋に飼われているハトが、 「わたしは、よく子どもを産むでしょう。ご覧の通り、こんなに大勢の可愛い子がいますよ」 と、自慢しました。 それを聞いたカラスが、バカにして言いました。 「まあ、あなた、そんなに得意がるのは止めなさいよ。だって, あなたが子どもを産めば産むほど、可愛そうな飼い殺しのハトが増えるだけですもの」 むかしは、人間にも奴隷がいて、家畜の様に扱われていました。 その人間...
まつもとJIN | 2014.09.27 Sat 18:52
ある日の事、村で一番貧乏な男が、泣きそうな顔で寺にやってきました。 「和尚さんよ、おら、あんまり暮らしが苦しくて、つい隣の畑からイモと ダイコンを盗んでしまっただ。このつぐないは、どうしたらよかんべえ」 「ふむふむ、それなら一つ、わしが観音(かんのん)さまに聞いてやるから、 しばらく待っておれよ」 和尚さんはそう言うと、観音さまの前でぶつぶつとなえ始めました。 そしてしばらくすると、男に言いました。 「観音さまは、タイが食べたいと言うておられる。だか...
まつもとJIN | 2014.09.20 Sat 18:59
きょうの江戸小話 「お地蔵さまのずきん」 近目の男が旅に出て、道にまよってしまいました。「はて、この道は、さっきも通ったような」困っていると、向こうに人が立っているのが見えました。「これは、ありがたい」近目の男は道ばたに立っていた石のお地蔵さまを人と間違えて、お地蔵さまに近づいて行きました。「もしもし、近江の国へ行くには、どちらの方へ行ったらよ...
まつもとJIN | 2014.09.14 Sun 17:44
きょうの江戸小話 「小鳥を捕る方法」 むかし、あるところに、小鳥を捕まえる名人がいました。この男は小鳥を捕まえるのに、道具は何一つ使いません。手ぶらで野原へ出かけて行っては、スズメやコガラやヒヨドリを簡単に捕まえてきます。ある人が、不思議に思ってたずねました。「お前さんは、どのようにして小鳥を捕まえるだね?」「なあに、簡単な事だ。山へ行って日当たりの良いところにあお向けになって、指で鼻の頭をグイと押し上げて空へ向ける。すると飛んでいる小鳥からは、ちょうどクルミの実を二つ割...
まつもとJIN | 2014.09.06 Sat 17:24
きょうの江戸小話 「大食らいの三太郎」 若者たちが六、七人、それぞれ食べ物を持ちよって宴会をすることにしました。ところが大食らいの三太郎は小さなにんじんを一本持ってきただけなのに、どっかと大なベの前に座り込んでガツガツと食べています。ほかの若者たちは、おも...
まつもとJIN | 2014.08.30 Sat 17:38
きょうの江戸小話 「死んでから、一人前」 ある墓場を通りかかった男が、ふと思い出しました。「確か、知り合いの源七(げんしち)の墓が、ここにあったな。あいつはお坊ちゃんで、おつきの者がそばにいないと、一人では何一つ出来ない男だったな。死んでからは一人だから、さみしがっているだろうな。よし、たまには墓参りをしてやるか」男は墓場に入って、源七の墓を探しました。「おお、ここだ、ここだ」男が源七のお墓にせんこうをあげて、手を合わせていると、♪ヒュウー、ドロドロドローと、墓石の後...
まつもとJIN | 2014.08.16 Sat 14:00
本日の日本の昔話「金の鳥居」ある日の事、吉四六さんは村の家々をまわって頼みました。 「八幡さまの木の鳥居が、古くなって壊れそうじゃ。 みんなでいくらかずつを出し合って、金の鳥居を寄付したいと思うが。 どうだろうか?」 「それは良い考えだ。吉四六さんも、たまには良い事を言うの」 こうして村人たちは、吉四六さんにお金を預けました。 さて、それからいく日もたたないうちに吉四六さんが、 「金の鳥居が、出来ました」と、ふれまわったので、 「ほう、...
まつもとJIN | 2014.07.19 Sat 07:20
ある日、手と足がけんかをしました。「お前は、すぐひざの上に乗る。まったく、うっとうしいやつだ」と、足が言うと、手は、「何を言っているんだ。兄弟で言えばおれが上にあるから、手は兄さんだぞ。おれがいなければ、仕事も出来ないくせに」「ふん、足が無くては、仕事に行く事が出来まい」 負けずに足がいうと、手は、「そう言うなら、食べ物は手で食べるんだぞ。足では、口へ持っていけまい」 足も、これには言い返せず、「・・・それは、お前の言う通りだ。だが、覚えておけ。今度イヌのうんちをふんづけて、お前にふ...
まつもとJIN | 2014.07.12 Sat 17:56
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