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昔話

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昔話
このテーマについて
 日本の昔話から外国の昔話まで。子どものころに、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに話してもらった、懐かしいお話。
 「むかし、むかし、あるところに……」で始まり、「めでたし、めでたし」で終わる昔話は、時代を超えて語り継がれてきた奥の深いお話。
 お気に入りの本やお話しを教えて下さい。
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日本の昔話 4 より 『すずめの恩返し』 人と動物の共存共栄、アイヌの昔話

わたしは、天の上にある神の国で、姉に育てられた一羽のすずめです。ほかのすずめの娘たちは、アイヌの国、十勝川のほとりにある村(コタン)へ、舞い降りて行っては、稗や粟を大きな袋に、二つも三つも持って帰ってきます。 それを見てわたしは姉に、「わたしもみんなと一緒にアイヌの国にいって、稗や粟を持ってきたい」といいました。 けれども姉は、「同じ神の国のすずめでも、わたしたちはアイヌの国へは行けない血筋なのよ。だから行ってはいけません」と許しをくれませんでした。 わたしは、いつの日かアイヌの国へ行...

'ものがたり'散策 | 2018.11.27 Tue 21:03

日本の昔話 4 より 『海のはて』 時代をまたぐ人間のリアリティ

短いお話しです。 むかし、むかしの、ずっとむかし、ある高い山の頂上に、ひと飛びで千里を行く、大きなおうむが住んでいました。 おうむはいつも高い木のてっぺんで、広い海を眺めながら、「海のはてがどうなっているのかを、いちど見てみたいものだ」と思っていました。 ある日のこと、おうむはどうしても海のはてが見たくなって、ばさばさと大空に飛びだしました。 ところが、いくら飛んでも飛んでも、海のはては見えません。おうむはすっかり疲れてしまいました。海を見渡すと、波の間に木の枝が突き出ているので...

'ものがたり'散策 | 2018.11.21 Wed 19:22

日本の昔話 4 より 『古さくらべ』 昔話とファンタジー

短いお話です むかし、のっぽの猿と、ふとっちょ猿と、ちび猿が三匹いっしょに旅にでることになりました。猿たちが歩いていくと、道の真ん中に栗の実がひとつ落ちていました。 三匹は、「この栗、おれが先に見つけたんだ」 「いや、おれが先に見つけたんだぞ」 「そうじゃない。おれがとっくに見つけていたんだ」 と、うばいあいを始めました。 そのうちにのっぽの猿が、「まあ待て。たった一つの栗だから、分けて食ったところで大したことはないし、ただ食っても面白くもない。どうだ、一番古いことを知っている者が食う...

'ものがたり'散策 | 2018.11.18 Sun 18:16

日本の昔話 4 より 『猿の生きぎも』 インド起源の類話の多い昔話

むかし、海の底に、竜宮城がありました。あるとき、竜宮城の乙姫さまが病気になり、あちこちの医者に診てもらいましたが、いっこうに良くなりませんでした。 竜宮城ではみんな心配して、四方八方に使いを出し、良い医者を探しました。そして、やっとひとりえらいお医者さんを見つけて、みてもらいました。 このお医者さんは「乙姫様の病気は、どうやっても治らない。だが、たった一つ治る道がある。それは陸に住む猿の生きぎもを食べさせることだ」といいました。 竜宮城では猿を生け捕りにするために、誰を行かせたらいいだ...

'ものがたり'散策 | 2018.11.14 Wed 18:35

日本の昔話 4 より 『蛇島』 民衆の切実な思いを乗せる昔話という媒体

むかし、あるところに、仲のいい漁師が五人いました。ある日のこと五人は、天気がいいので魚がたくさん取れそうだといって、船に乗り海に出ました。 とてもいい日和で、波も静かでした。ところがどうしたことか魚は一匹も取れませんでした。そればかりか船はどんどん沖へ流されていくのです。五人は、かわるがわる、力いっぱい櫓をこぎましたが無駄でした。 五人は、妻にも子どもにも会えなくなると思って、おいおい泣き出しました。 ところが五人のうちの一人が、ふと頭を上げて叫びました。「おうい、みんな、島が見えるぞ...

'ものがたり'散策 | 2018.11.06 Tue 19:01

日本の昔話 4 より 『話ずきな殿さま』 昔話のフォーマットを誇張した笑い話

むかし、あるところに、たいそう昔話の好きな殿さまがいました。殿さまは、毎晩、家来を呼んで、昔話を語らせました。 家来たちは、かわるがわる、たくさんの昔話を語りましたが、殿さまは、決して飽きるということがありませんでした。 そのうち、とうとう話の種が尽きてしまい、家来たちは困ってしまいました。そこで相談したあげく、あちこちに立札を立てました。 「殿さまに、『もうたくさんじゃ。昔話は飽きた』といわせた者には、望み通りの褒美を与える」 これを見た町の人々は我も我もと、大勢申し出ました。そし...

'ものがたり'散策 | 2018.10.30 Tue 18:35

日本の昔話 4 より 『いうなの地蔵』 笑いはやがて身につまされる苦笑いに

短いお話です。 むかし、あるところに、ちょっぴり間抜けな男がいました。 ある日、男は、隣村に用たしに行って、帰り道、村はずれのお地蔵さんを横目に、急いで通り過ぎました。 ところが、ふと見ると、お地蔵さんの前には、うまそうな饅頭が山のようにお供えしてあります。男はそれを見て、急に腹が減っていることに気づきます。 男は「あたりに人がいるではなし、どうせお地蔵さんはまんじゅうを食うわけでもなし、まんじゅうのおさがりをいただいても罰が当たるわけでもあるまい」といって、まんじゅうに手を伸ばして...

'ものがたり'散策 | 2018.10.25 Thu 18:22

日本の昔話 4 より 『とうふ問答』 誤解がうまく作用するお話

短いお話です。 むかしある寺に、あまり学問のない和尚さんがいました。あるとき本山の偉い坊さんが「これこれの日に、お前と禅問答をしに行く」との使いがきました。 和尚さんは、禅問答など難しくてできるわけがないと、心配で心配でなりませんでした。 さて、その日の朝、豆腐屋のじさまが、天秤棒を担いでやってきました。豆腐屋のじさまは和尚さんに、「今日はなんだか元気がないね」と声を掛けました。 和尚さんは、「実は偉い坊様から『禅問答に来る』という使いが来て困っているところだ」と答えました。 ...

'ものがたり'散策 | 2018.10.23 Tue 18:30

日本の昔話 4 より 『おねがいもうしあげます』 知恵者、貧しい民を救う

短いお話です。 むかし、ある村で、三年も米の不作が続きました。村の人たちは、食べる米がなく飢えに苦しみました。それでも殿様に年貢を納めねばなりません。たとえ自分達が食べるものがなくとも年貢を納めねば厳しく罰せられます。 しかし、とうとうたまりかねて、村の人たちは、村一番の知恵者であるばら八に、殿様へのお願いの手紙を書かせることにしました。 ばら八は、「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」という手紙を書いて殿様に送りました。ばら八は文字をこれしか知らなかったのです。 一方、手紙...

'ものがたり'散策 | 2018.10.20 Sat 18:22

日本の昔話 4 より 『まのいい猟師』 貧しい民によって伝承されてきた日本の昔話

むかし、ある大きなお百姓さんの家で、祝い事がありました。そこでおふるまいをすることになり、親戚中のものが呼ばれました。親戚の者たちはみないい暮らしをしていましたが、一人だけ貧しい男がいました。 その男は猟師でしたが、お祝いに招かれても、ご祝儀にもっていくお金がありません。土産を買うこともできませんでした。そこで祝い事のある家に行く途中、きじでもとって、それを土産にしようと得意な弓を持って出かけました。 男は沼のほとりに来ると、鴨が十二羽、鍋のつるのように丸く列を作って浮かんでいました...

'ものがたり'散策 | 2018.10.18 Thu 18:22

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