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つつましきひとりあるきのさみしさにあぜ菜の香すら知りそめしかな 『桐の花』 異形性の強い存在に感情移入した歌も多いが、白秋には、あたりまえのこと、ささやかで見過ごしそうなもの、順当すぎて不思議や神秘とは縁の遠そうなものへの感動を歌った作品も多い。 「あぜ菜の香」が新鮮に鼻腔をうつ瞬間の、風景から一枚の膜が剥がれたような世界の更新のエロティシズムが、「ひとりあるきのさみしさ」をことさらに「つつましき」と修飾することで連想させられる〈二人の時間〉の濃密さと淡くけだるく連結してい...
星辰 Sei-shin | 2021.09.01 Wed 15:23
JUGEMテーマ:詩 光の少なくなった山道は 薄い雲と 大木の陰だけを残す 展望台からは街と渋滞の明かり 霞んだコンビナートのシルエットだけが浮かんでいる 犬は元気よく歩く 僕の足取りも軽くなる
SANNI YAKAOO | 2021.09.01 Wed 13:53
JUGEMテーマ:詩 ザラついた白壁に陰影が浮かぶ 日陰には忍者のようにヤモリが張り付き 日向は鏡のように光を飛ばす 背後からは扇風機の音がする 夏は終わりかけてるのに 熱気だけがしつこく居座る
SANNI YAKAOO | 2021.08.30 Mon 13:35
JUGEMテーマ:詩 人の本性なんて知る由もない 人のいない場所でしか本性を出さないのだから 自分のことなんて知り得ない 人のいない場所でしか本性を出さないのだから 人の目がなければ何も分からない 人の目がないのだから何も知り得ない 自分のことも 他人のことも 大事な部分は謎のまま
SANNI YAKAOO | 2021.08.29 Sun 11:39
JUGEMテーマ:詩 木陰に風が吹く 陽射しもほんの少しだけ柔らかくなって 影伝いに歩くのは気持ちいい 空の模様も少し変わった 夏の残り香が漂う
SANNI YAKAOO | 2021.08.28 Sat 11:55
JUGEMテーマ:詩 薄紙一枚で指を切る こんな物でと腹が立つ ジンジンしつこい痛みが気になって 苦しいわけじゃないけど不愉快が続く こんなものに この程度のダメージで 一日が気持ちよく過ごせないことに もやもやした敗北感を覚える
SANNI YAKAOO | 2021.08.27 Fri 10:30
JUGEMテーマ:詩 夏なのに毛布に包まって 隙間から外を覗く 人が見たら気が触れたと思うだろう 狂うのが怖いから 自ら狂ったことをして どうにか平静を保っている ほんの小さな隙間から見える雲は いつもよりうんと高く見える 胸が高鳴る
SANNI YAKAOO | 2021.08.26 Thu 11:17
JUGEMテーマ:詩 どんよりした森の奥 冷たい小川の向こうに 千年生きている大木がある 甘い葉っぱの匂い 甘い湧水 疲れや 汚れや 負の感情 綿あめが溶けるように消えていく 曇った空に太陽が戻ってきて どこかしこも森が光っていた
SANNI YAKAOO | 2021.08.25 Wed 11:36
JUGEMテーマ:詩 今日出した結論は 明日には変わっている 昨晩の結論が 今朝には変わっているのだ 道などない 考えるだけ無駄だ その結論も今日の夜には変わっているだろう
SANNI YAKAOO | 2021.08.23 Mon 13:07
JUGEMテーマ:詩 家を出たらオニヤンマが飛んでいて 川原へ向かっていたらギンヤンマが目の前を掠めた 昨日の夜はコンビニでツクツクホーシが鳴いていて 帰り道ではコオロギの音色が響いていた 今日は今日で赤く染まる前のアキアカネの群れに出くわす 来月には夕陽を背に真っ赤な群れに変わるだろう まだ暑い でも夏の終わりは近づいている
SANNI YAKAOO | 2021.08.22 Sun 15:36
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