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詩
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狭間

JUGEMテーマ:詩 丘の上から見渡す街は   夏と秋の空気が混じった中に包まれている   北には山 南には海   西には地平線に続く高速道路   東にはビルと工場   くっきり分かれているのに   全て曖昧に感じる   季節の狭間で   境界が霞んでいる

SANNI YAKAOO | 2021.09.12 Sun 13:32

北原白秋『桐の花』を読む㊸ 川喜田晶子

おづおづとわかきむすめを預かれる人のごとくに青ざめて居り 『桐の花』    白秋の作品には青ざめた緊張感が常にたちこめ、世界への恐れを美的に再構成することでかろうじて息をついているような硬質の身構えを感じるが、その青ざめた不安とは、この歌の比喩で表現されるような、守らねばならぬ己れのかたちを己れ自身でおずおずと凝視しつつもてあましている姿でもある。  世界に感覚が開き切っているということが、幸福ではなく、苦痛をより多くもたらすようになった時代を象徴してリアリティーがある。  ...

星辰 Sei-shin | 2021.09.12 Sun 10:24

北原白秋『桐の花』を読む㊷ 川喜田晶子

松の葉の松の木の間をちりきたるそのごとほそきかなしみの来る 『桐の花』    松の葉が松の木の間を散るのは、人が人の間を生きるかなしみのようで、ちりちりとふるえるように散りくる松の葉と動かぬ木との対照が、作者と世間の人との対照であるかもしれない。  そもそも松の木にあった葉であるのに、どこから散りくるのかはあいまいで、人のかなしみもまたどこからか「来る」ように歌われることで一首は透明な離脱感を獲得する。   JUGEMテーマ:詩

星辰 Sei-shin | 2021.09.11 Sat 16:06

日付け

2021.9.11

誰でもないものの「区域」 | 2021.09.11 Sat 13:58

思わず

JUGEMテーマ:詩 青い栗がたくさん実り   少し離れた所では青い柿も実っている   アシナガバチも巣作りに勤しんで   スズメガが蜜を集めて飛び回る   窓から見える光も柔らかくなり   景色も心も穏やかになっていく   冬が来るまでほんの束の間   思わず童謡を口ずさむ

SANNI YAKAOO | 2021.09.09 Thu 13:49

静かな森

JUGEMテーマ:詩 静かな森で   アマガエルが雨に打たれている   カブトムシも枝の陰に雨宿りをして   艶々した葉っぱの群れは魔境のようだ   静かなのに音がするのは   雨のせいか 風のせいか   ここには誰もいない   なのに誰かが呼んでいる   オバケじゃない 人でもない   静かな森が またおいでと呼んでいる

SANNI YAKAOO | 2021.09.08 Wed 14:09

北原白秋『桐の花』を読む㊳ 川喜田晶子

芥子のたねひとり掌にのせきらきらと蒔けば心の五月忍ばゆ 『桐の花』   「芥子のたね」がどこか不穏だ。  その不穏さを「ひとり掌(て)にのせきらきらと」蒔けば、心は自然と五月(さつき)を思っている。  この五月のイメージは、生命的な新緑の息吹からはほど遠い。  きれいな毒の種をひとり世界に蒔く者の、それも世界からは知られずに蒔く者の、己れの固有の毒に対する過激な自負と哀しみがきらめく。     JUGEMテーマ:詩

星辰 Sei-shin | 2021.09.07 Tue 16:35

暮れた朝

JUGEMテーマ:詩 カクカクとコウモリが羽ばたく   頭上に近い場所を何匹も   鳥は寝座へ帰るけど   コウモリにとっては暮れてからが朝   一日の始まりを喜んでいる

SANNI YAKAOO | 2021.09.07 Tue 11:35

二択

JUGEMテーマ:詩 暖色に染まっていく景色の中に   細い川を渡す赤い橋がある   何度も見た橋だけど   一度も渡ったことはない   ここはありふれた田舎で   橋の向こうに特別な何かは無いだろう   それでもまだ見ぬ先に   特別な何かを思い浮かべる   空想を取るか 現実を取るか   ハンドル切ろうか迷っている

SANNI YAKAOO | 2021.09.05 Sun 12:05

いつの間にか

JUGEMテーマ:詩 面倒だと思っても   取り組み始めると没頭する   嫌だと思っても   気づけば準備を始めている   本当に好きなことは   いつの間にかそうなっている   生まれてから知らぬ間に   遺伝子に刻まれている

SANNI YAKAOO | 2021.09.04 Sat 11:43

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