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詩
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古くて新しい

JUGEMテーマ:詩 探していた懐かしい曲   好きだった番組に使われていた   イントロで一気に当時が蘇る   同時に細かいメロディが記憶と食い違って   新しい曲に出会った気分にもなる   時間を忘れ しばらく聴き入る   目尻が濡れてくる

SANNI YAKAOO | 2021.08.06 Fri 10:49

サウナ

JUGEMテーマ:詩 暑さに溶けて   頭が働かない   気力も削がれ   体もダルい   アイスもすぐに液体になる   子供の頃 夏は窓を開けて扇風機で充分だった   大人になった夏 全てがサウナになってしまった

SANNI YAKAOO | 2021.08.05 Thu 16:22

置いてけぼり

JUGEMテーマ:詩 古い家屋に風が駆け抜ける   裏庭からはニワトリの声が響き   朽ちた物入れが緑に覆われて   軒下に吊るしたタマネギが数珠のように見える   田んぼが青い 畑も青い   山合いの川は冷たくて   山稜の向こうに雲が流れる   美しい夏の中から   人の気配が消えていく   夏だけが取り残されている

SANNI YAKAOO | 2021.08.04 Wed 11:52

「こわしてイケナイモノ」

JUGEMテーマ:NO466   写真館ジェットプレーン店長の 櫻田トトがお届けする詩です。     「こわしてイケナイモノ」     人は   モノを  こわすと   酷く   落ち込む   特に   高価だったりすると   こわした人を   責める   けれども   モノは  脇役です   一番  大事なのは   人です   モノは     所詮  こわれ...

盛岡市の写真スタジオ ジェットプレーン 店長日記 | 2021.08.04 Wed 11:04

芽吹きと枯れ

JUGEMテーマ:詩 新しい希望が芽吹く時   大事にしていたかつての希望は枯れていく   もう二度と感動もなく   喜びもなく   懐かしさだけがそこにある   人 夢 場所   離別する時はいつかやって来る   新しく何かが芽吹く時は   必ずやって来る  

SANNI YAKAOO | 2021.08.02 Mon 13:17

「決めました」

JUGEMテーマNO464   写真館ジェットプレーン店長の 櫻田トトがお届けする詩です。     「決めました」     愛することを  覚えました   一生に  一度の    愛   命  ある限り   愛していこう  と  決めました   決めることが  苦手な  私   愛することが  苦手な  私   そんな   私が  決めました   愛していこうと        ...

盛岡市の写真スタジオ ジェットプレーン 店長日記 | 2021.08.01 Sun 20:29

「虹」

JUGEMテーマ:NO462   写真館ジェットプレーン店長の 櫻田トトがお届けする詩です。     「虹」     朝方   窓を  開け   空を   見上げたら   雲の  合間に   虹が   見えた   思わず  窓から   身を     乗り出す   朝の  新鮮な  空気が   部屋に   入って  くる   同時に   私の  心の中に...

盛岡市の写真スタジオ ジェットプレーン 店長日記 | 2021.08.01 Sun 05:20

北原白秋『桐の花』を読む㉖ 川喜田晶子

秋の草白き石鹸の泡つぶのけはひ幽かに花つけてけり 『桐の花』    名も知らぬ秋草の花のつけざまだろうか、「花つけてけり」には、たとえば「花つきにけり」とは異なる、秋草のやむを得ざる〈意志〉が滲んでいるかのようだ。 「花がついた」のではない、「花をつけた」、あるいは「花をつけてしまった」のだ、と見る作者のまなざしは、本来的な秋草の気配から遠ざけられて、石鹸(しゃぼん)の泡つぶのようなあまりに白く細かい人工的な幽かさで花をつけねばならない者の、感覚の不幸に根ざしているだろうか。 ...

星辰 Sei-shin | 2021.07.30 Fri 13:41

道のり

JUGEMテーマ:詩 知らない人ほど雄弁で   知っている人ほど沈黙する   知らない人ほど不尊で   知っている人ほど謙虚になる   戦えば前者が勝つ   時間が過ぎれば後者が正しかったと判定が覆る   その場その場の勝ち負けなんて小さなことで   遠い道のりの先を信じて   ひたすら歩き続ける

SANNI YAKAOO | 2021.07.30 Fri 12:09

北原白秋『桐の花』を読む㉕ 川喜田晶子

鳳仙花うまれて啼ける犬ころの薄き皮膚より秋立ちにけり 『桐の花』    鳳仙花から、生まれたばかりの犬の薄い皮膚への飛躍が俳句的。  初秋にはらはらと散りこぼれる鳳仙花と、初めて世界を感受して啼いている子犬の薄い皮膚とが、俳句的断絶をはらみつつ〈立秋〉に収斂して短歌となる様が鮮やかだ。  子犬の「薄き皮膚」より〈秋が立つ〉世界の手触りに、読み手もまた、生まれて初めて己れの「薄き皮膚」の上にまざまざと世界を感受した折の〈かなしみ〉を想起させられ、今もまだ同じかなしみが皮膚の上に息...

星辰 Sei-shin | 2021.07.29 Thu 14:00

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