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芥子のたねひとり掌にのせきらきらと蒔けば心の五月忍ばゆ 『桐の花』 「芥子のたね」がどこか不穏だ。 その不穏さを「ひとり掌(て)にのせきらきらと」蒔けば、心は自然と五月(さつき)を思っている。 この五月のイメージは、生命的な新緑の息吹からはほど遠い。 きれいな毒の種をひとり世界に蒔く者の、それも世界からは知られずに蒔く者の、己れの固有の毒に対する過激な自負と哀しみがきらめく。 JUGEMテーマ:詩
星辰 Sei-shin | 2021.09.07 Tue 16:35
JUGEMテーマ:詩 カクカクとコウモリが羽ばたく 頭上に近い場所を何匹も 鳥は寝座へ帰るけど コウモリにとっては暮れてからが朝 一日の始まりを喜んでいる
SANNI YAKAOO | 2021.09.07 Tue 11:35
JUGEMテーマ:詩 暖色に染まっていく景色の中に 細い川を渡す赤い橋がある 何度も見た橋だけど 一度も渡ったことはない ここはありふれた田舎で 橋の向こうに特別な何かは無いだろう それでもまだ見ぬ先に 特別な何かを思い浮かべる 空想を取るか 現実を取るか ハンドル切ろうか迷っている
SANNI YAKAOO | 2021.09.05 Sun 12:05
JUGEMテーマ:詩 面倒だと思っても 取り組み始めると没頭する 嫌だと思っても 気づけば準備を始めている 本当に好きなことは いつの間にかそうなっている 生まれてから知らぬ間に 遺伝子に刻まれている
SANNI YAKAOO | 2021.09.04 Sat 11:43
JUGEMテーマ:詩 雨垂れの窓 忙しなくワイパーが水滴を払う 道路は空いている だが目的地は遠い 今日を楽しみにしていたんだ どうが上がってくれ
SANNI YAKAOO | 2021.09.03 Fri 09:30
JUGEMテーマ:詩 ネッシーも ツチノコも ミステリーサークルも 正体が明るみに出て 残っているのはUFOや雪男くらい なんにでも光を当てると たちまちロマンが砕かれていく 気になるからと無闇に照らすな 明るくなればなるほど 夢の世界は暗くなっていく
SANNI YAKAOO | 2021.09.02 Thu 13:53
つつましきひとりあるきのさみしさにあぜ菜の香すら知りそめしかな 『桐の花』 異形性の強い存在に感情移入した歌も多いが、白秋には、あたりまえのこと、ささやかで見過ごしそうなもの、順当すぎて不思議や神秘とは縁の遠そうなものへの感動を歌った作品も多い。 「あぜ菜の香」が新鮮に鼻腔をうつ瞬間の、風景から一枚の膜が剥がれたような世界の更新のエロティシズムが、「ひとりあるきのさみしさ」をことさらに「つつましき」と修飾することで連想させられる〈二人の時間〉の濃密さと淡くけだるく連結してい...
星辰 Sei-shin | 2021.09.01 Wed 15:23
JUGEMテーマ:詩 光の少なくなった山道は 薄い雲と 大木の陰だけを残す 展望台からは街と渋滞の明かり 霞んだコンビナートのシルエットだけが浮かんでいる 犬は元気よく歩く 僕の足取りも軽くなる
SANNI YAKAOO | 2021.09.01 Wed 13:53
JUGEMテーマ:詩 ザラついた白壁に陰影が浮かぶ 日陰には忍者のようにヤモリが張り付き 日向は鏡のように光を飛ばす 背後からは扇風機の音がする 夏は終わりかけてるのに 熱気だけがしつこく居座る
SANNI YAKAOO | 2021.08.30 Mon 13:35
JUGEMテーマ:詩 人の本性なんて知る由もない 人のいない場所でしか本性を出さないのだから 自分のことなんて知り得ない 人のいない場所でしか本性を出さないのだから 人の目がなければ何も分からない 人の目がないのだから何も知り得ない 自分のことも 他人のことも 大事な部分は謎のまま
SANNI YAKAOO | 2021.08.29 Sun 11:39
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