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JUGEMテーマ:詩 ポケットに穴が空いていて いつの間にか小銭が消えていた 消えたお金はどこへ行くんだろう 誰かに拾われるか それとも錆びて景色と同化するか 道を引き返す気にもなれない
SANNI YAKAOO | 2021.09.16 Thu 21:21
JUGEMテーマ:詩 濃い雨が山を包む 辛うじて麓が見えて 靄の中からヘッドライトが近づいてくる 駆け抜けた光を尻目に道を渡り 子ギツネみたいに山へ走る きっともう僕の姿は誰にも見えない
SANNI YAKAOO | 2021.09.15 Wed 14:51
クリーニング屋の針金ハンガーで 耳から引き摺り出した掻き出した からっぽだ軽くなった重力はもう敵じゃない 地べたから3センチ浮いて歩く 昨日より3センチ高みから眺める 心配だなきみは 力づくで忘れようとするから 陶酔を手に入れて噛み砕いて飲み下して 揺れてるだけで酔えるから探さなくていい 正面から流れて来る 光も音も時間も 真っ直ぐに向かってくる望まない何もかも 怖がらないで痛くない思ってたほどには しかも永くは続かな...
bullet proof soul | 2021.09.14 Tue 12:01
JUGEMテーマ:詩 山合いの道に車を停めて ガードレールの傍から渓谷を眺める 醸された木々の匂いがする 余計な音が一切ない 緩い風だけが吹いている 生まれた瞬間に戻る
SANNI YAKAOO | 2021.09.13 Mon 13:14
JUGEMテーマ:詩 丘の上から見渡す街は 夏と秋の空気が混じった中に包まれている 北には山 南には海 西には地平線に続く高速道路 東にはビルと工場 くっきり分かれているのに 全て曖昧に感じる 季節の狭間で 境界が霞んでいる
SANNI YAKAOO | 2021.09.12 Sun 13:32
おづおづとわかきむすめを預かれる人のごとくに青ざめて居り 『桐の花』 白秋の作品には青ざめた緊張感が常にたちこめ、世界への恐れを美的に再構成することでかろうじて息をついているような硬質の身構えを感じるが、その青ざめた不安とは、この歌の比喩で表現されるような、守らねばならぬ己れのかたちを己れ自身でおずおずと凝視しつつもてあましている姿でもある。 世界に感覚が開き切っているということが、幸福ではなく、苦痛をより多くもたらすようになった時代を象徴してリアリティーがある。  ...
星辰 Sei-shin | 2021.09.12 Sun 10:24
松の葉の松の木の間をちりきたるそのごとほそきかなしみの来る 『桐の花』 松の葉が松の木の間を散るのは、人が人の間を生きるかなしみのようで、ちりちりとふるえるように散りくる松の葉と動かぬ木との対照が、作者と世間の人との対照であるかもしれない。 そもそも松の木にあった葉であるのに、どこから散りくるのかはあいまいで、人のかなしみもまたどこからか「来る」ように歌われることで一首は透明な離脱感を獲得する。 JUGEMテーマ:詩
星辰 Sei-shin | 2021.09.11 Sat 16:06
JUGEMテーマ:詩 青い栗がたくさん実り 少し離れた所では青い柿も実っている アシナガバチも巣作りに勤しんで スズメガが蜜を集めて飛び回る 窓から見える光も柔らかくなり 景色も心も穏やかになっていく 冬が来るまでほんの束の間 思わず童謡を口ずさむ
SANNI YAKAOO | 2021.09.09 Thu 13:49
JUGEMテーマ:詩 静かな森で アマガエルが雨に打たれている カブトムシも枝の陰に雨宿りをして 艶々した葉っぱの群れは魔境のようだ 静かなのに音がするのは 雨のせいか 風のせいか ここには誰もいない なのに誰かが呼んでいる オバケじゃない 人でもない 静かな森が またおいでと呼んでいる
SANNI YAKAOO | 2021.09.08 Wed 14:09
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