[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 俳句のブログ記事をまとめ読み! 全2,118件の54ページ目 | JUGEMブログ

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俳句

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俳句
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藷つくる花壇のありて保育園 義幸|四季折々(9)

JUGEMテーマ:俳句    藷つくる花壇のありて保育園  戸塚義幸 散歩の途中芋畑を見つけた。 「おやこんな所に」と驚いてみると、 子供の声もあり、保育園だった。 この納得感を句とした。 花壇は四季折々の花の咲くのを楽しむところであるが、 この保育園では、子供たちの秋の芋ほり行事のため、 花壇にサツマイモを植えているのだ。 子供たちの事を考えると、トマトやキュウリでは駄目だ。 保育園と藷がマッチした句。 おいしい焼き芋が今年も食べられるぞ! (『俳林』15号よ...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 10:27

虫時雨嵯峨野の道の夜は深し 蕉山|四季折々(8)

JUGEMテーマ:俳句    寂庵  虫時雨嵯峨野の道の夜は深し  大熊蕉山   嵯峨野と言えば、渡月橋、天竜寺、平家物語の祇王、 定家の小倉百人一首、俳句の落柿舎など次々と思い出される。 ブラタモリ風に言えば京都の縁で、竹林と紅葉の名所だ。 しかし、現在、瀬戸内寂聴師が天台の僧侶として、活動する所でもある。 多くの人は昼間の観光で夜の嵯峨野を知らない。 作者の寂庵訪問の印象句だが、 夜、周辺を歩いて昼間との違いに驚き、 虫時雨に一層嵯峨野の闇の深さを感じたので...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:53

水空を空に湛へて大旱 智門|四季折々(7)

JUGEMテーマ:俳句    水色を空に湛(たた)へて大旱(おおひでり) 高橋智門   昨年の暑さは異常だった。   熱中症が多発し、毎日の日照りで、作物は枯れ、不作となった。 東京ではキャベツは四分の一に切って売られた。 一日でも早く、また少しでも雨が欲しい思いだ。 空は真っ青、水色の一色である。 この水色が田畑を潤す水であってくれたらと思ってしまう。 青空への恨みを、降雨の期待に変えた句であるが、 「水を湛える」という慣用句を「空に湛える」とひねった所が...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:49

風鈴に身に沁む一人住まいかな 慈光|四季折々(6)

JUGEMテーマ:俳句    風鈴に身に沁む一人住まいかな 中村慈光 軒端につった風鈴が音を奏でると、 「いい風が来たな」と、暑さが和らぐように感じるものだ。 ところが、作者は、一人住まいのわびしさを感じたというのである。 他の句から、夫が病気入院ということが判るが、 おそらく、この風鈴は、夫が夏の夜店などで買ってきて、 今までは一緒にその音を楽しみ、談笑したのであろう。 夫の不在のため、なお一層のこと、風鈴の音が身に沁みるのだ。 (「俳林」14号より) 飯田幽水(中央...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:43

早乙女も機械操る田植えかな 竜穏|四季折々(5)

JUGEMテーマ:俳句    早乙女も機械操る田植えかな 大谷竜穏 田植えは、かつては梅雨時に一家総出で、水を張った田んぼ横一列に モンペ姿で腰を屈めて苗を植え付ける重労働だった。 しかし、今の農村は違う。 早乙女といっても若い女性が、工場の作業服のような姿で、 区画された田圃でトラクターを運転し、 連結した自動の田植え機を操作する。 田植えをする早乙女だが、まるで機械の操作係だ。 語感と、現代の田園風景のずれをとらえた句。 (「俳林」14号より) 飯田幽水(...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:40

乙女らの合唱もれ来青葉陰 道妙|四季折々(4)

JUGEMテーマ:俳句    乙女らの合唱もれ来青葉陰  栗原道妙   青葉の季節、学校の音楽室から木漏れ日のように漏れ聞こえる 乙女たちの清らかな合唱が伝わってくるようだ。 合唱と言っても、声の高低を巧み織りなす二部、三部の合唱や 輪唱ではなく、晴明な斉唱である。 木陰を散歩する作者の気持ちも落ち着き、耳を澄ましている。 清々しい気持ちで帰宅したであろう。 句は、乙女の合唱の「音」に青葉の「色」を加え、 初夏の雰囲気を重層的に醸し出した。 (「俳林」14号より...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:29

焼酎と蛇味線「島唄」宵の春 大元|四季折々(3)

JUGEMテーマ:俳句    焼酎と蛇味線「島唄」宵の春  三浦大元   奄美は本州よりも日没が遅く、宵の時間が長い。 飲むのは、沖縄の泡盛でも、鹿児島の芋焼酎でもなく、黒糖焼酎だ。 そこへ蛇味線に合わせ情感溢れる「島唄」が実演されている。 視覚のみならず、聴覚、味覚と総動員だ。 作意なく開放感があふれ、晴れやかな、奄美の夕方の情景と共に、 作者の豪放な姿が伝わってくる。 島の居酒屋ですっかり寛いだ。 (「俳林」13号より)   飯田幽水(中央支部) &n...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 08:57

点滴を連れて見送る春の雨 桃雲|四季折々(2)

JUGEMテーマ:俳句    点滴を連れて見送る春の雨  木村桃雲   点滴は時間もかかり、煩わしいものだ。 そこで、車のついた点滴スタンドを押して病棟の中を歩く。 作者は、これをまるで鎖をつけた小犬を連れるかのようにして、 あちこちを歩いて気晴らししているのだ。 病室ではカーテンに遮られていた外の風景だが、 廊下から眺めると、降っていた春雨がそろそろ止む気配だ。 重くなり勝ちな入院生活を、軽いタッチで表現。 (「俳林」13号より)   飯田幽水(中央支部)...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 08:41

梶原抱芽『句集 巷』(近藤書店)より

    昭和33。 「雪解」同人。「懸巣」主宰。 第2句集。 卒業のきのふの校舎よそよそし 子が泣いて蚊柱の蚊の殺到す 遠足をあすのたたみに夏みかん キャベツだき主婦らはろじの家々へ 手相見へ梅雨の傘より手を出だす としよりが坐つてをりぬ秋の風 ひたひたと運動会のはだし鳴る 立ち話ついにのみ屋へ啄木忌 草じらみまみれにもどり又喧嘩 諸方より酒いましむる賀状くる 庖丁のうもれて水菜きざまるる 即興の句を卒業の子にサイン われも食う腹にいつぱい子供の日 ...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2020.03.10 Tue 23:00

小林榮子『句集 花すだれ』(玉梓発行所)より

    令和2。 「玉梓」同人。 九十歳励まし合へる御慶かな 柊を挿しをり母のせしやうに 悲しみは越えねばならず冴え返る 雪混じりなる洛北の春時雨 水かけてやる墓碑にゐる青蛙 切口の鏡のやうな水羊羹 鉾町の町家町家の宵明り 山の日の京穏やかに暮れゆけり 心太何でも姉の言ふ通り 万緑や雨脚強くして太し 生きてゐるかぎりの務め盆用意 今日の花たたみ終へたる木槿かな 一人立つ色なき風の菩提寺に 仏壇は閉ざさずにおく月今宵 鳥に覚め虫に暮れゆく一日かな ...

《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2020.03.10 Tue 22:39

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