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紫川口句会 「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 次回は3月3日(日)です。 山崎十生主宰選 天 風花や私を選んでくれたこと 摩耶 地 待ち合わせバス停の名は氷柱です ふじ子 人 念ずれば通ず通ずと滝凍る 智恵 秀逸 明星と響きあふなり蕗の薹 壽賀子 雪降れり動画と静止画のあはひ ...
俳句スパイス | 2019.02.06 Wed 23:02
1998年。 「季流」代表。第4句集。 花どきの日本に着く遺骨あり 神と人その境目の虫の闇 霧の山売れて荒縄張られけり 北風に顔を曝して陶器売 向日葵や細身の男老いがたし 春くれば春の顔して古墳守 人容れていよいよ暗き椿山 春灯を滲ませ仮の平和あり 神よりの合図と知らず朴散華 桜蕊降るそれだけの非常口 よく笑ふ児を秋草に委ねけり 紫陽花やわが心身に部屋いくつ 山彦を引き寄せてゐる春田打 幾重にも刃を蔵ひゐて白牡丹 捨て切れぬ物憂かりけり龍の...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.02.06 Wed 10:55
「紫」2019年2月号 大道無門(「紫」2月号抄) 山崎十生 選・評 おそらくはあをくて固い露の心 渡辺智恵(無門集) 句会での初見では「露の芯」であったような気がする。 語源をたどってゆけば、体の中心や心臓ということになるので 「露の心」と推敲した作者に拍手を送りたい。透明であるのにも 拘わらず白というイメージが強い露の奥深いところには 厳然と青のイメージがあろう。 ひかりから形にもどる木の実独楽 深沢ふさ江(山紫集) 木の実独楽に限らず...
俳句スパイス | 2019.02.06 Wed 08:22
1991年。 「群峰」同人。 反戦反核詩歌句集に毎年参加とあり、その関係の句も多い。 夕去れば落葉もて来る風ばかり 積量に耐えきて冬の馬の尿 百姓が蛙が黙す空っ梅雨 女郎花高野に深く黄を潜む 藁塚をどっかと据えて月移る 農継ぎてひたすら老いて汗の母 蚊を打って己れの赤き血に染まる 山百合も荷の一つなる朝市女 尻据えて是好日の大南瓜 売られたる露こぼれけり朝の市 痩せ細る杭一本に水温む 大根引く大根はなさぬ土の神 白萩や天上という妻の庵 風花や尼...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.02.04 Mon 11:11
紫」2019年2月号 龍門集より 水銀の散りゆくごとく秋惜しむ 山崎十生 まっすぐな参道秋は寂びゆけり 冬ざれの野にあり傷に玉ありぬ 星空を微分している夜露かな 渡辺まさる 月光下屋上の上ゴジラの尾 追いかけて師の忌父の忌石蕗明り 鈴木紀子 さみしがりやの木から紅葉の始まりぬ 山やまの重なり合えば遥かなり 関口晃代 女郎花と供に吹かれて赤城山 杜甫恋し屋上花壇末枯るる 若林波留美 片麻痺の腕(か...
俳句スパイス | 2019.02.03 Sun 22:07
俳句ライフ FM Kawaguchi で 紫主宰・山?十生の「俳句ライフ」放送中です。 1月31日放送分より 今週の十生一句 天 落葉銀行利息はお日さまの匂い 空耳兎 地 日向ぼこ此れにも序列あるやうな 千鶴 人 満面に木枯らしを受け持久走 九死 FM Kawaguchi 85.6 MHz 放送時間 木曜日 午前9時より 再放送は 日曜日 午後12時30分より (インターネットでも聴けます) *番組ではみなさんからの作品募集中です。 ...
俳句スパイス | 2019.01.31 Thu 09:32
2019年2月の句会予定 *予定は変更になる場合があります。 はじめてのかたは事前に事務局までご確認をお願いします。 2月2日(土) 土曜句会* 午前9時 松山市民活動センター(東松山市) 窓の会 午後1時 サウスピア(武蔵浦和) (自主句会) 2月3日(日) 紫川口句会* 午後1時 川口市立西公民館 2月5日(火) 万年青の会 ...
俳句スパイス | 2019.01.30 Wed 14:11
昭和59。「運河」主宰の第2句集。 句集のタイトルは古語の格助詞「つ」にこめられた古代人のおどろき、なげき、うめきのようなものが聞こえてくるような気がするからだと。 俳人仲間の中上健次が題字を書いている。 戻り来て真水を浴ぶる海女のこゑ 分校は大きな巣箱小鳥来る 西国はおかげ晴なり烏瓜 亀甲に日をちりばめて水温む ほととぎす一樹一樹の夜明け来し 蛸突の少年岩を跳びて来る 犬とゐて炭焼夫子も妻もなし 枯山の菩薩顔して日当れり 雨降れり素直に伸びし筍...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.01.29 Tue 11:07
昭和59。 「藍」同人。 だいたい10年で初句集を出すのが多いようで著者もまた。 平易で読みやすく、センスを感じます。 詩情豊かな句集。 息ためて筆おろしけり霜の声 眉据えて冬の菜を賣る風の辻 恋猫を一喝の胸ゆれどおす 晩学のわが前うしろ露あかり もの干して大寒の空遠くなる さくら草ピアノソナタにたどる坂 連吟の気脈ととのう青すだれ 炎昼のひといろとなり鉾の街 駅弁の箸に近づく薄紅葉 あまりたる卓の片側虫の秋 履物のむきを正して月の客 水影と...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.01.24 Thu 22:04
俳句ライフ FM Kawaguchi で 紫主宰・山?十生の「俳句ライフ」放送中です。 1月24日放送分より(表記は俳句スパイスによる) 今週の秀句紹介 現世(うつしよ)の闇をねじ伏せ鏡餅 (紫・土曜句会 1/5 特選句) 今週の十生一句 天 人恋の待ちくたびれた鏡餅 子芋 地 冬の蝶名前をつけてあげました パンケーキ 人 競ひ合うやうに初霜初氷 むかちょう FM Kawaguchi 85.6 MHz 放送時間 木曜日 午前9時より ...
俳句スパイス | 2019.01.24 Thu 10:12
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