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「紫」2019年3月号 龍門集より 疲労困憊ものともせずに滝凍つる 山崎十生 凍滝は平常心を忘れない 年送ることの倖せひとるたま みなでかいハズキルーペの十二月 渡辺まさる 靴のなか指の密着十二月 時間の矢磨きあげたる霜柱 鈴木紀子 裸木になるにそれぞれ自分流 萬葉の人等優雅に薬狩り 関口晃代 蒲生野に額田王のあらわれる 折鶴の黒はピリオド開戦日 若林波留美 燻ぶれる改憲発議冬柳 &...
俳句スパイス | 2019.03.14 Thu 09:33
紫さいたま句会 「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター (JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 4月は紫全国大会のため、 次回は5月11日(土)です。 山崎十生主宰選 天 陽炎に阿吽の呼吸ありしかな 壽賀子 地 見たくないもの見る勇気朧かな 治子 人 窓側の一番後ろ春隣 摩耶 ...
俳句スパイス | 2019.03.14 Thu 09:33
平成19。 「氷室」同人。第一句集。 孫居らぬ時よく回る風車 駆け寄りし犬に枯野の日の匂ひ 寝ね足りて覚めしふるさと若葉雨 点滴にかひな一本冷え切りぬ 草抜きてちちろの声へ近づきぬ 蓮を見るうしろ姿のうつくしき 禅寺の箒目正し実千両 のどけしや犬を忘れし立話 囀や湖より明くる志賀の里 この石に夜泣き伝説青嵐 枝蛙さわぐな吾は苦吟中 祭馬寄りて人垣たぢろげり この道と定かならねど梅を見に シャッターの上がれば春の花舗なりき 身を丸め咳の発作...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.03.11 Mon 22:00
俳句ライフ FM Kawaguchi で 紫主宰・山?十生の「俳句ライフ」放送中です。 2月29日放送分より 今週の秀句紹介 背に風がふっと久女の忌であった (川口俳句連盟2月例会 特選句) 今週の十生一句 天 冬日向パンダの尾っぽは何色だ マヨマヨネーズ 地 掃除して最後に鏡餅供え 睦月 人 背負子のぬくもりうれし山眠る サキママ (表記は俳句スパイスによる) FM Kawaguchi 85.6 MHz 放送時間 木曜日 午前9時より 再放送...
俳句スパイス | 2019.03.07 Thu 09:08
平成7。 「橡」同人。第1句集。 啄木鳥や珈琲にほふ森の家 山風にかわきておはす甘茶仏 向き違ふ巣箱の口や雪もよひ 朝市や遅れ来し荷の干蝮 秋の鮎青き火をもて焼きにけり 山鳥の尾羽を忘れし雪崩あと 朧夜の米吐く自動販売機 沙羅咲いて一夕灯る奥書院 仔羊の毛も刈りにけり膝に抱き 寒鯉に重たき目蓋ありにけり うすらひを割りて染師の初仕事 暮れ時の風収まりぬ花こぶし 外套の我れ羊群と対しけり 仔山羊まだつながれずゐて冬ぬくし 汚れたる羊百頭地虫...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.03.06 Wed 21:46
紫川口句会 「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で 午後1時から4時30分に開催しています。 各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。 次回は4月2日(火)です。 山?十生主宰作品 雛の間に抜き足差し足忍び足 山崎十生主宰選 天 逃げ水の純度どんどん高まれり 都 地 蜆汁すすり少しづつ宥(ゆる)す 紀子 人 尻もちをついたところが春でした まさる 秀逸 春愁...
俳句スパイス | 2019.03.06 Wed 19:57
第15回彩の国秩父俳句大会作品募集 本大会は、埼玉県を代表する観光地で、 祭りと神の郷でもある「秩父」に集い、俳句を作り、 楽しむと共に、交流を深める俳句大会です。 本年は石田波郷新人賞や田中裕明賞を受賞された 期待の若手俳人・小野あらた先生に講評をお願いしています。 俳句を愛好される方の応募並びに参加をお待ちしています。 *埼玉県芸術文化祭2019協賛事業 作品 2句1組、未発表作品に限る(前書き・ルビは不可) 何組でも応募で...
俳句スパイス | 2019.03.04 Mon 08:20
はじめての投句でしたが、佳作に入っておりました。 三鬼は有名な数句くらいしか知らず、この賞を俳人の方に教えていただいて出してたというくらいで。 結構人気のある賞のようで五千句以上の応募があったとか。 選に入ったのは 小鳥来る嬰とふ巨大生物に 大賞句は 冷蔵庫流れたと姥わらへりき すばらしい句。 冷蔵庫の季感はないけれど、洪水のことで夏あたりということは見て取れます。 惨状を笑い飛ばす力強さがある。 作品集には入賞百句ほどが取り上げられており...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.03.03 Sun 11:12
平成5。 「山暦」主宰。第8句集。 俳人協会賞。 新涼や歯並びのよきハーモニカ 撫子や母の享年四十六 平凡も非凡もあらず青木の実 死といふはかく澄む冬の深空かな 父葬るなり白息を押しとどめ 顔すこし小さくなりて寒明くる 秋蝉の声棄てにゆく雲一朶 稲妻に斬られし頬を撫づるなり 紅葉谷より噴き上げて温泉の煙 乾杯や有明海に月を上げ 日向ぼこ顔を洗はず髭剃らず ありありと別の世があり落椿 春の野に手足よごれて子がねむる ゆく春や緬羊雲のごとく群れ ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2019.02.28 Thu 21:16
俳句ライフ FM Kawaguchi で 紫主宰・山?十生の「俳句ライフ」放送中です。 2月21日放送分より 今週の秀句紹介 満天の星におののき湖凍る (紫通信句会1月 特選句) 今週の十生一句 天 孤独とはちがふ自由や日向ぼこ 一輪草 地 指の上風花うければ息はずむ マヨマヨネーズ 人 小春日や帽子の好きな母・娘 空耳兎 FM Kawaguchi 85.6 MHz 放送時間 木曜日 午前9時より 再放送は 日曜日 午後12時30分より (イ...
俳句スパイス | 2019.02.24 Sun 02:07
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