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JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 真夜中の街中を小走りに逃げながらレティシアはクレドにたずねた。 「これからどうするの?」 「カディスに渡ろうと思っている」 クレドは淡々と答えた。 「カディスってあの異教徒の・・・?」 一応聞き及んではいたがどんなところか詳細をレティシアは知らなかった、ラディス、ハディス、ミディスで崇拝されているエンヤ、モイヤ、ハイヤの三神とはまったく違う神を祭っていると聞いている。その風俗はまたいっそう違っているらしい。このミディ...
やりなおしアリス | 2016.09.19 Mon 11:07
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「加瀬君! 加瀬君!」 美希が一生懸命声をかけているとそれを遮る声が降ってきた。 「心配ない。気を失っているだけだ」 その言葉に反射的に美希が反論する。 「怪我してるんですよ!」 「それでは聞くが。君は自分自身をイツキと認めるのか? 「それは・・・」 美希が躊躇する。 「ではそいつと何の関係もない。帰りたまえ」 冷たく一瞥すると朱里は背を向けた。あとからいたサイ・レイが涼を担ぐ。 「これだからぼんぼんさんはねぇ」...
やりなおしアリス | 2016.09.18 Sun 13:47
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 主都へは難なく進んだ。ラディスより治安がいいいようだ。夜盗もでない。二人は一頭の馬に乗って進路を進む。体が触れ合って体温が伝わっていく。人の温かみに触れて二人とも安心感を感じながら進んでいた。だが、クレドがからかっていると気に入らないかのように仏頂面になることもしばしばだった。 主都に到着してすぐに大臣のいるところへ行った。門兵のところでいささか時間を取ったが秘書にクーグル伯爵家の封筒を見せるとことはとんとん拍子に進んだ。 ...
やりなおしアリス | 2016.09.18 Sun 09:20
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの クーグル伯爵家の取り計らいで最新の速船を使用することができた。これだと通常の半分でミディスにつく。 「それでは幸運を祈っているよ」 見送りに来たアベルが言う。となりにいるカイルもうなずく。 「一ヶ月はいるようにいってある。それまでに戻ってくるように」 期限は一ヶ月。クレドは必ずレティシアのクリスタルの片方を探そうと心を新たにした。 船に乗り込む。さすがは伯爵家というということだろうか。船室は手の込んだすばらしいものだった。船自...
やりなおしアリス | 2016.09.15 Thu 09:24
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 天界、天上界、人間界。この三つの世界が織り成す世界がある。この物語はその世界をめぐった少年少女たちの戦いの記録である。 「所長〜。いとこがケーキ持ってきてくれました。おやつにしましょー」 青木晴美が言う。馬鹿みたい、と諒は思う。三歳児の子供じゃあるまいし。 「じゃぁ。私はここで」 「あ。帰っちゃうの? 一緒にどうかと思ったんだけど」 「ううん。お仕事邪魔しちゃ悪いから晴美姉ぇたちで食べて」 「サンキュー。美希...
やりなおしアリス | 2016.09.13 Tue 08:54
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの エミリアの新婚旅行先は主都に決まっていた。クーグル伯爵の手配で邸宅の一部を借りることができたのだ。華やかなことが大好きなエミリアにはこれ以上ない贅沢だった。もっとも村ではそんな散財をすることもないが。その手をクレドは利用した。あつかましくも同行したいと申し出たのだ。クリスタルのことを少し話すと好奇心旺盛なエミリアは即決断した。クーグル伯爵たちも物好きからかこころよく承諾した。あまりのあつかましさにレティシアは顔から湯気が出そうだった...
やりなおしアリス | 2016.09.13 Tue 08:42
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「クレドにしましょう」 少女、エミリアはほほを紅潮させて言った。何事かと「名もなき神」の一人である青年神はエミリアを見た。いや、もう自分は神ではない。すべての力を持って自分を閉じ込めていた塔を破壊したのだから。ただの人間になったのだ。名もないただの人間へと。 「名前がないのなら作ればいいのよ。これからあなたはクレド。いいわね」 強く念を押されて青年、たったいまクレドとなった彼はうなずくしかなかった。 「なぁ、レ...
やりなおしアリス | 2016.09.12 Mon 22:16
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの アンメリーに地図を解き明かしてもらいその間に出産の立ち合いに出くわした二人はやっとのことで塔の目の前に立っていた。馬はその辺につないである。見上げると雲の中に最上階は隠れている。 「この中に?」 「こんな塔に登るのー?」 「いやならあんたは来なくていいわよ」 コロロとの掛け合いでやっと本来の強気な自分を取り戻していたエミリアはそういうと扉に手をかけた。どういった素材で出来ているのかわからないがひどく冷たい金属製であ...
やりなおしアリス | 2016.09.12 Mon 17:07
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「これがトーキ、ナーニャ、キート」 細長い大陸、アルディスの点在する街を指差してアンメリーが言う。かすかに顔が曇っている。あまり思い出したくないものなのだ。 「トーキーには聖なる樹があって私がそこに閉じ込められていたの・・・」 さらにアンメリーの声はトーンが下がる。バースがそっと肩に手を回すとまた元気を取り戻して続ける。 「たぶん。探している天球はここ」 とん、と指を地図の上におく。キートだった。 「ここ...
やりなおしアリス | 2016.09.12 Mon 17:05
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの アンメリーに地図を解き明かしてもらいその間に出産の立ち合いに出くわした二人はやっとのことで塔の目の前に立っていた。馬はその辺につないである。見上げると雲の中に最上階は隠れている。 「この中に?」 「こんな塔に登るのー?」 「いやならあんたは来なくていいわよ」 コロロとの掛け合いでやっと本来の強気な自分を取り戻していたエミリアはそういうと扉に手をかけた。どういった素材で出来ているのかわからないがひどく冷たい金属製であった。扉...
やりなおしアリス | 2016.09.12 Mon 17:01
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