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JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの いつものお茶会である。そのなかにイレギュラーが二人。真琴と冬樹である。妖魔襲来より真琴はこの事務所浅谷ホーンテッドハウスリサーチにいりびたるようになった。冬樹は東京へ戻った真琴を追って上京。真琴の家に転がり込んだ。付き人ではあるがもう実質婚約者扱いである。真琴の両親も天然なのかすっかり冬樹の人柄にひかれ一緒に暮らしていた。そして毎日のお茶会。人員が増えて頭の痛い朱里である。そんな中天界人同士で話していると急に真琴の頭はバットでなぐら...
やりなおしアリス | 2016.10.17 Mon 19:07
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 僕たちはいつでも一緒にいられると思った。 あの人がそばにいるなら僕を選んでも兄を選んでも文句はないと思った。 だけど、あの人は僕たちを選ぶことなく逝ってしまった。 僕たちに悲しみを置いて。もう悲しい気持ちはいらない。あんな空虚な想いはもういらない。もう・・・・。 「アベル様っ。今日こそ覚悟していただきますわよっ」 王都のクーグル邸にきんきんと甲高い声が響きわたった。 「ま・・・マリーベル。落ち着いて。ほら。こんな...
やりなおしアリス | 2016.10.17 Mon 19:03
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 地下室の迷宮の一部屋にアンテ王女はとらわれていた。カイルの屋敷を飛び出た直後待ち伏せしていたならず者たちにアンテは抵抗のかいなくつれさられたのだった。怖かった。フェリアナたちとの旅でも怖い思いをしたがそれよりももっと怖かった。だが、カイルのことを想うだけで心は温まった。きっと助けに来てくれる。大丈夫。アンテはそう信じて静かに時が過ぎるのを待っていた。 カイルたちはじりじりと時が過ぎるのを待つしかなかった。カイルはイライラしてき...
やりなおしアリス | 2016.10.12 Wed 22:16
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 天舞天龍外伝4 マコラ編 「本庄真琴さんですね」 一見やさしそうな男性が真琴に声をかけてきた。 だが真琴はいやな予感がして萎縮してしまう。 「大丈夫ですよ。安心してください。犯罪組織ではありません」 真琴が依然警戒心を解かないと青年は苦笑して言い換えた。 「失礼いたしました。私翼一族の世話人冬樹と申します。実はあなたにやってほしいことがあるのです」 「やってほしいこと?」 「リュウラ様の転生とイツキ様の転生した方を見つけ出してほしいのです。それまでは...
やりなおしアリス | 2016.10.12 Wed 22:14
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 天界。天上界とも人間界ともちがう異世界。そこには八つの結界に分かれた聖域でそれぞれの種族が住んでいた。一説には天上人が死ぬとここに転生するといわれている。その天界も妖魔の襲撃から立ち直ろうとしていた。その矢先のできごとである。 「この女も違う。にくきイツキ。背の君の命を奪ったイツキはどこにおる?」 女はそういってまたふらふらと歩き出した。後ろには死体。さっきまで生きていたのに今はもう冷たいむくろ。また標的を探して女はイツキを捜し始...
やりなおしアリス | 2016.10.09 Sun 23:09
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「アンテー!!」 カイルは街道をくまなく探していた。いつしか日が昇り、カイルは汗を拭いていた。アンテのあの涙が忘れられなかった。自分に対して流してくれた涙。想いが伝わらない悲しさは自分がよく知っているというのに。 馬の足音が聞こえ、カイルはばっと振り向いた。 「アンテか?!」 だが、カイルの顔の表情は明るくならなかった。そこにいたのはアンテの侍女メリーだった。メリーは馬から飛び降りるとカイルのほうへ駆け寄った。 「ア・・・アンテ...
やりなおしアリス | 2016.10.09 Sun 23:07
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 天舞天龍外伝2 天界へと続くエピソード 「こんにちはー」 諒は美希の家にやってきた。こぶつきではあるが。 「あら諒君いらっしゃい。ちょうどクッキーが焼けたところよ」 美希の母親―真理子―が明るく告げる。 「いや。今日はこぶつきなんですよ」 「こぶつきとはなんだ」 真一が後ろから声をかける。 「実は父が話したいことがあるらしくて・・・」 奥歯にものがはさまったような感じで言う。 「お父様がいらしてるの? まぁ。それは気づきませんで。どうぞ...
やりなおしアリス | 2016.10.05 Wed 22:25
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの オペラハウスの貴賓席に紫色の長い髪の少女がいた。アンテ・セリア・ド・マリーニ。16歳。現マリーニ王の第三息女である。 アンテはいすに座りながら両足をぶらぶらさせていた。オペラグラスは横におかれ、目はオペラに向いていない。退屈しきっているのがありありとわかる。 第一幕が終わった。アンテは立ち上がるとボックスを飛び出した。侍女のメリーがあわてて追いかける。 「アンテ様!!」 「オペラなんてつまんない!! カイルのところへ行ってくるわ!...
やりなおしアリス | 2016.10.05 Wed 17:29
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「諒が戻ったのか?」 食事の席で真一が妻―小枝子―にいう。 「でも食事は自分の部屋でとおっしゃって」 「ひきずりだせ」 真一は強引に言う。 「そろそろ次期社長としての帝王学を学んでもらわないといけない」 「でもバイトがあるとか言っていらっしゃいますますが」 「「バイト? そんなもの握りつぶせ」 「あなた。諒さんにもう少し優しくしても・・・」 「お前はだまっとれ」 「諒をひきずりだす」 真一は諒の部屋に行くとドアを開けようとしたがびくと...
やりなおしアリス | 2016.10.03 Mon 10:58
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「このでっかい河の洞窟全部たどるのーっっ?!」 レティシアは目の前に広がる大河を見て大声を上げた。 いえ、とポロンは言う。 「それには及びません。私が探します」 「だから探すのは同じ・・・」 「わかるんですよ」 レティシアの言葉をさえぎってポロンは言った。 「何か惹かれるものがあります。それをたどればきっと」 いかに罪人の証があろうと半神である。能力は十分ある。 そしてそこにあの人もいる。ポロンの中に予感があった。主...
やりなおしアリス | 2016.10.03 Mon 10:56
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