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JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「先生〜。夏休みも部活あるんですかぁ?」 気弱な関口が珍しく口を開いた。 オフコース!と子松は答える。 「今年は特別サービスだ。ゆいる君歓迎セレモニーとして那須温泉に行くぞ!」 「おんせんー? またー?」 部員の全員の声がはもった。 「いいじゃないか。暑いときに熱い温泉。通の入り方ではないか」 「ってどこが通だか」 「何かいいたいかね。しのぶ「子」君」 「いえ。何も言ってません」 「では盆休みの14、15、16に行くぞー!」 気合入れての声...
星空のスピカ | 2016.04.24 Sun 20:17
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「すでに依童新聞はチェック済みだ」 そんなものがあるんだ、とゆいるは心の中で思う。 「彼らが我が校の依童をする生徒たちだ」 その言葉を受けて来客の三人は松島たちを見た。黒髪の少女が口を開く。 「あんたたちで役にたつん?」 出てきた言葉は関西なまりだった。意表をつくコントラストにゆいるとしのぶ子はあっけとられたが丈はともかく松島も冷静にその言葉を受け止めた。 「失礼ね。名前も名乗らないでその言い方はないのではないかしら?」 松島がちくり、と反...
星空のスピカ | 2016.04.23 Sat 19:07
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「先生〜。これ以外ほかにすることないんですかぁ〜」 飽き飽きとした声でゆいるは子松に訴えた。入部して早二週間。そろそろ学校にも慣れ、部活にも慣れてきた。だが、部活では相変わらず御先使いのタマをじゃらすことだけ。子松は自発的に動くのが我が部のモットーとか何とか言って指導には当たらなかった。ゆいるは持参のネコじゃらしで毎日タマを遊ばせていた。ゆいるだけでなくとも飽きるだろう。まぁ、それはそれで楽しいのだが・・・。 「ゆいる! 子松に先生なんて付けちゃだめよ!...
星空のスピカ | 2016.04.20 Wed 22:57
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの VIVIDRenai5 「どうなるんだろうね・・・」 ぽつりと冴子が言葉を落とす。 「なるようになるさ」 平然と康平が答える。 「康平は自分が変身しないからいいんだよ!!」 冴子は怒りを含んだ声で康平に言葉を放つ。 「怖かったんだから・・・」 冴子が必死で涙をこらえる。嗚咽がでそうになる。 「ごめん。冴子。いい加減な答えして。だけど俺冴子のためなら・・・」 そこでロッカーに行きついた。 「やっと帰れた」 涙を引っ込めて冴子がほっとしたように言う。 「そうだな...
星空のスピカ | 2016.04.20 Wed 10:49
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 神様ご光臨 「ちゃっちゃとやれよ。しのぶ子」 「うるさい。子松」 「うるさいとはなんだ。しのぶ子!」 明らかに「子」を強調して子松は言う。しのぶ子は相手にするのをやめて依童に専念することにした。 しのぶ子と子松がであって一年半、始終こんな感じである。出会いは入学式当日であった。はらはらと桜の花びらが落ちる中、しのぶ子は緊張して教室にいた。退屈な入学式を終え教室に皆集まっていた。 ガラッとドアを開けて入ってきたのは担任となる教師だった。...
星空のスピカ | 2016.04.18 Mon 21:30
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 雨がしとしと降る六月。折口しのぶ子はぼけーと窓の外を見ていた。朝のホームルームほど退屈なものはない。だが、この日は違った。それが何を意味するのかまだしのぶ子本人にもまたその当の本人にもわからなかったが。ガラッとドアが開いて担任が入ってきた。 「かったるーい」 「何か言ったか、しのぶ子」 明らかに子を強調して担任、子松一彦は言った。子松は甘いマスクを利用して普段は二枚目教師をしているが実際は違う。それは文芸部の部員だけが知っている秘密だ。 「言ってませーん...
星空のスピカ | 2016.04.17 Sun 20:07
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「冴子君? 康平? また二人の世界を作ってないかい?」 エンデルクが間に入る。 「ち・・・違いますっ」 「いーや。かわらん。先輩に冴子は渡しません!」 ついに康平は堂々と宣言を下す。 「ちょっと勝手なこと言わないでよ」 冴子が反論する。 「私はもろ・・・エンデルク先輩が好きなんだから」 勢い余ってついに口にする。 「それはよかった。向こうに東屋がある。そこで話をしよう。今後の二人のことを」 きゃっとでも言いたい撃沈セリフである。 「ちょっとぉ...
星空のスピカ | 2016.04.13 Wed 10:10
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「王子!!」 とまた一人美少女が抱きつく。中学生ぐらいだろうか。のんびり思っているとその当人がつかつかとやってきて言い切る。 「王子は渡さないから!!」 服装が派手だ。歌舞伎ロック風とでもいおうか。金の髪が印象的だ。 美少女の宣言に冴子ははぁ?である。 「ファーストだかなんだかしらないけど王子は渡さないからね」 と言っている少女の瞳の動きが止まった。康平に向けられている。 「これもあたしの!!」 冴子があせる。 「ちょっと。二重婚でしょ??」 「この世界...
星空のスピカ | 2016.04.07 Thu 19:11
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「お待たせしました。薬です。でも短時間しか効きません。それと五回分です。最後まで飲めばカミュあなたは死にます。気を付けて使ってください」 死にます、重すぎる言葉だった。 フェリアナが泣きそうな顔になる。こみ上げてきた感情を必死で抑え込む。 「なーにしけた顔してんのよ。飲まなきゃいいじゃない」 「口出さないでよ。私とカミュの事なんだから」 一歩も譲らない。仲の悪さは相当ひどいようだ。ハミルとカミュも苦笑いを禁じ得ない。 「さて。そろそろ旅に向かいましょう。準...
素人さんのファンタジーblog | 2016.04.06 Wed 10:32
JUGEMテーマ:ファンタジー恋愛もの 「キューティアターック!(きゅーっきゅーてぃ・・・?!)」 冴子はキックをお見舞いする。頭は混乱しているがただ目の前のものを倒さないといけないことはわかっていた。 「えいえいえいえいえい・・・えい!」 小さなこぶしをグロテスクな物体にぽかぽか殴りつける。怖い。握る手が震える。 それでも冴子は体がいうままに心のうちからこみ上げる意思を信じ始めていた。 このままはだめだよ。どうしたらいいの?! とん。 冴子は飛んで間合いをとった。体のうちから...
星空のスピカ | 2016.04.06 Wed 10:14
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