[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 連載のブログ記事をまとめ読み! 全1,454件の59ページ目 | JUGEMブログ

  • JUGEMテーマ

ブログテーマ

ユーザーテーマ

連載

このテーマに投稿された記事:1454件 | このテーマのURL:https://jugem.jp/theme/c231/2737/
このテーマに投稿された記事
rss

< 54  55  56  57  58  59  60  61  62  63  64 >

ドラゴと

 デンに送られてドラゴたちのいる施設に着いて、部屋へ向かった。 ドアを開けたドラゴは少し驚いた顔をした。「ひとりか?」 うなずいたアテヒトは中へ入っていいかという仕草をした。 ドラゴはドアを大きく開いた。「なんの用だ?」「なにか不便はないかと思って。」「なにもないね。なにもないってとこがかえって不便だが。」 アテヒトは小さく笑った。 ドラゴは目を細めた。「可笑しいか?」「ああ。あなたはどこか、憎めないよ。ほんとうに独特だ。つっけんどんかと思えばほんとはそうでもないんだ。それは少し話してればわ...

Planet | 2009.08.13 Thu 09:59

整体師 諸星玄丈 第176話

JUGEMテーマ:連載  第四章 玄丈先生の危機7 玄丈先生の奥様(3) ぼくは話の流れを変えようと、眼の前に座っている加藤さんにたずねた。「加藤さんはどうですか? 少し出してもらえるでしょうか?」 実のところ、ぼくはきくのを少々ためらっていた。人の懐を探るようで申し訳ない気がしたのである。「そうだなあ、ぼくのポケットマネーでは、五十万円くらいまでだなあ。これくらいならなんとかなるとは思うけど」「ひゃー、すげえや」 スシボンが加藤さんの横から声をあげた。「ただし、カミさんに許可をもらわないといか...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.08.13 Thu 09:58

神々の黄昏

 現れたのは白い髪の混じった初老の男だった。 アルハラは一同がいるのを見て、一瞬躊躇する表情を見せたが、ユーニスが招き入れた。「副議長。どうしました?至急とは?」「その・・。」「かまいません。ここで。」「エトーを探しておられるというのは本当ですか?」「漏れたか。だが早晩知れること。首都を憂れうなら当然為すことですから。」「その、議長。あなたは何か思い違いをしておられる。」「どういうことですか?」「首都の何がお気に召さないのです。何も問題はない。エトーの智慧とは、ただ薔薇色のものではありません...

Planet | 2009.08.12 Wed 11:06

整体師 諸星玄丈 第175話

JUGEMテーマ:連載 第四章 玄丈先生の危機7 玄丈先生の奥様(2)「今度ばかりはまいったす」 加藤さんの横でスシボンが嘆いた。「いつもの玄丈先生だったら、三千万円くらいの金でも、なんとか頑張って働けばどうにかなるだろうし、財政支援者も必ず見つかるんだが。しかし、なにせ急なことのうえに、例のスキャンダル記事のおかげで……。ほかの銀行も融資に二の足を踏んでいるらしいすよ」「そうよねえ」 晴美がうつむいたまま元気のない顔でうなずいた。「ねえ、みんな」 敦子が、みんなの顔を見回して言った。「みんなで力を合...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.08.12 Wed 07:45

トナン

 ロビーに入ると、見知った顔があった。「トナン。」「どうした?回復してきたのか?」 デンが尋ねた。 トナンはうなずいた。「しばらく保養施設でゆっくりしろといわれた。」 トナンの目線を追って、デンが答えた。「ドラゴとバギだ。エトーのことを知っているというので連れて来た。そうそう、彼のほんとうの名がわかった。アテヒトという。」 アテヒトはトナンと目が合って、少し笑ってみせた。 トナンもほんの少し目をゆるませた。 やはり少し回復してきているらしい。「オレはドラゴたちを部屋に案内する。じゃあな。」 ...

Planet | 2009.08.11 Tue 17:28

整体師 諸星玄丈 第174話

JUGEMテーマ:連載  第四章 玄丈先生の危機7 玄丈先生の奥様(1) 如雪の勢いが盛んになるのとは反対に、玄丈道場の状況は、十一月に入ってもいっこうに好転する兆しが見られなかった。 玄丈先生の評判は落ちる一方で、会員はさらに減少していた。そのため、資金の流出ははなはだしく、経営は一層苦しくなっていた。 しかも、問題はそれだけではなかった。当面緊急を要する問題は、保証人になった玄丈先生の個人負債の処理であった。 信用金庫への返済期日は、十一月末に迫っていたが、遠藤経理部長の険しい顔つきを見れば...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.08.11 Tue 08:55

火種

 ドラゴとその仲間の熊のような男は、飛行艇に乗って首都に向かうことになった。   トーダとデンは渋ったが、サオ・ハが勧めた。  「やつらはどこか信用がおけない。ほんとうに連れていくのか?あそこまで話してよかったのか?」   サオ・ハは深くうなずいた。  「ドラゴはアテヒトを知っている。それだけじゃない。もっと知ってる。」  「サイタンを引き込んだかもしれないぞ。」   デンが溜め息をつくと、トーダが口をはさんだ。  「待て。どう転んでもサイタンはつきまとうも...

Planet | 2009.08.10 Mon 23:43

火種

 ドラゴとその仲間の熊のような男は、飛行艇に乗って首都に向かうことになった。 トーダとデンは渋ったが、サオ・ハが勧めた。「やつらはどこか信用がおけない。ほんとうに連れていくのか?あそこまで話してよかったのか?」 サオ・ハは深くうなずいた。「ドラゴはアテヒトを知っている。それだけじゃない。もっと知ってる。」「サイタンを引き込んだかもしれないぞ。」 デンが溜め息をつくと、トーダが口をはさんだ。「待て。どう転んでもサイタンはつきまとうものなんだ。明日おまえがサイタンにならないとどうして言える?ここ...

Planet | 2009.08.10 Mon 23:41

整体師 諸星玄丈 第173話

JUGEMテーマ:連載 第四章 玄丈先生の危機6 玄丈先生と如雪の対談(9)「うーむ」 如雪は下を向いて考えこんだ。しばらくして、うつむいていた如雪の眼が光った。「いいことがある」「はい?」「物部先生の免許皆伝の書、あれを担保にしたらどうだ?」「あんなものは金にはなりませんよ」 玄丈先生は小さく笑った。「いや、世の中には好事家がいるからな」「そうでしょうか?」「そうだとも。とりあえず、おれがそれを預かって、資本家に交渉してやってもいいが」「それは無理な話でしょう」「いや、おれが担保として受けてくれる...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.08.10 Mon 09:09

ドラゴ

 潮騒の音が大きくなった断崖のそばに、大木があった。 その大木には、人間のものである布が干してある。 大木のうろには人が暮らしている形跡があった。 その時、後ろで茂みの揺れる音がした。 何かが逃げた。 体躯のいいデンがすぐさま追って、その人物の腕をつかんだ。「なんだい!おまえらは!」 初老の女が叫んだ。「待って。害を加える者ではありません。」 サオ・ハが静かな澄んだ高い声を上げた。 女は緊張した面持ちを4人に向けた。 なかで、アテヒトの顔に目を止めると、ほんの一瞬まばたきした。「放して。」 ...

Planet | 2009.08.08 Sat 09:24

このテーマに記事を投稿する"

< 54  55  56  57  58  59  60  61  62  63  64 >

全1000件中 581 - 590 件表示 (59/100 ページ)

[PR] レンタルサーバー heteml [ヘテムル]
あなたのクリエイティブを刺激する、
200.71GBの大容量と便利な高機能!