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女子会がやりたくて(同窓会編)第五話

ピーンポーン。 部屋の中のインターホン画面を確認するとそこにはマンションのエントランスが映し出されており、かつて僕らの同級生で今はエリナの担任である青木エリカの姿があった。ベージュベースの膝丈のタイトスカートから伸びる脚がつやのあるライトイエローのヒールに吸い込まれており、シンプルなスカートと同色の七分袖のシャツブラウスをまとっている姿まではっきりとわかるほどに鮮明な画像が送られていた。 続きはpixivにて 女子会がやりたくて(同窓会編)第五話   *不定期連載です。  ...

あやかる | 2019.08.20 Tue 18:04

勇気の証 第五話 金運の鳥(1)

JUGEMテーマ:自作小説 いったん道を逸れると、目的地に着くまで時間がかかってしまう。 予定とは違う空港へ降り、偶然懐かしい人に出会い、かなり道草を食ってしまった。 早く東京へ行かないといけないのに・・・・。 だけど半分は自業自得だから仕方ない。 途中で降りた駅は京都を越えた辺り。 日本へ到着してから全然進んでいなかった。 《そもそも降りる必要なかったなあ。》 部長に気を遣って思わず降りてしまったけど、別の車両に移ればいいだけだった。 けどまあ過ぎたことを言っても仕方ない。 少しお腹も減...

SANNI YAKAOO | 2019.08.20 Tue 10:37

ロボ子さんといっしょ――天体観測の夜。その9。

嬉し恥ずかし少女漫画風学園ラブコメ編18話。 井原優子先輩、泣く。 ロボ子さんといっしょ。 103話――『天体観測の夜。その9。』 https://ncode.syosetu.com/n9675ep/103/ JUGEMテーマ:自作小説

MUNNINの止まり木 | 2019.08.19 Mon 18:41

勇気の証 第四話 猫の幽霊(2)

JUGEMテーマ:自作小説 「なんでお前がついて来るんだ?」 頬杖をつき、窓の外を眺めながらムスっとしている。 私は「ごめんなさい」と謝った。 静岡行きの新幹線、部長と二人で駅弁をつつく。 「まさか家までついて来る気じゃないだろうな?」 目を向けてジロっと睨んでくる。 私は「そのつもりです」と答えた。 「正気か?」 「正気じゃないかもしれません。」 「お前は頑張りすぎるクセがあるからな。疲れが溜まっておかしくなってるんじゃないのか。」 「かもしれないです。」 「猫の幽霊が俺を呪ってるだなんて...

SANNI YAKAOO | 2019.08.19 Mon 10:12

Hippocampus injection #19

JUGEMテーマ:自作小説    私は落ちていく。長い長い距離を。落ちているのか堕ちているのか解らなくなる位の距離を。墜落しているのか失楽しているのか解らなくなる位の時間を。あるいは上昇しているのかもしれない、それとも静止しているのか。途中からそんなことを考え出したりもして。それというのも、私は空から空へと落ちていたからだ。セントラルターミナルビルから飛び出し地面へと向かっていたはずなのに、その地面はいつの間にかなくなり、私は朝焼けの空の真ん中にいたのだ。背後を振り返っても、朝焼けの空...

pale asymmetry | 2019.08.18 Sun 21:48

勇気の証 第三話 猫の幽霊(1)

JUGEMテーマ:自作小説 「もしもし?うん、そう・・・・ごめんね。今すぐには向かえそうにない。 あ、でも今日じゅうにはぜったいに行くから。他のみんなにもよろしく伝えておいて。」 友人への電話を切り、自販機でお茶を二つ買う。 ほんとなら新幹線に乗って東京へ向かっているはずなのに、部長と一緒に駅に残ってしまった。 私は治まりかけた鳥肌をさすりながら、さっきまでの強い視線を思い出して、ブルっと身震いした。 「どうぞ。」 「おお、すまん。」 財布を取り出そうとするので、「いいですいいです」と手を振...

SANNI YAKAOO | 2019.08.18 Sun 11:22

Hippocampus injection #18

JUGEMテーマ:自作小説    ルナティックが、頭の天辺から縦にギザギザに破られていく。そして彼女を破いているのもルナティックだった。どうやっているのかは解らないけれど、自身の両手で自身の頭を摘まみ、これは言葉通りに薄っぺらなものを摘まむように摘まみ、ゆっくりと裂いていく。裂け目からは強い白色の輝きが溢れ出している。これもまた、彼女の言う遊戯なのだろうか。僕は、この遊戯に参加できているのだろうか。どの位有効に参加できているのだろうか。 「あ、ゴメン。先に上に注目した方が良いかもだわ...

pale asymmetry | 2019.08.17 Sat 22:12

ロボ子さんといっしょ――天体観測の夜。その8。

嬉し恥ずかし少女漫画風学園ラブコメ編17話。 夜が明ける。歌仙くん、ついに告白の決心をする。 そのお相手は? ロボ子さんといっしょ。 102話――『天体観測の夜。その8。』 https://ncode.syosetu.com/n9675ep/102/ JUGEMテーマ:自作小説

MUNNINの止まり木 | 2019.08.17 Sat 18:55

勇気の証 第二話 強い視線(2)

JUGEMテーマ:自作小説 新幹線の切符を手の中で弄ぶ。 駅の休憩室の椅子に座りながら、あの夜のことを思い出していた。 今から四年も前のことなのに、色褪せることなく鮮明に覚えている。 あの瞬間は人生の転機だった。 彼は私が動物と話せることに驚き、私は彼に同盟を持ちかけた。 この能力を活かして、二人で困っている動物を助けようって。 それから一夏の間、彼と私とでたくさんの動物に関わった。 ハッピーエンドな場合もあれば、切ない終わり方をしたこともある。 大喧嘩して同盟解散寸残までいったことも。 そ...

SANNI YAKAOO | 2019.08.17 Sat 10:37

Hippocampus injection #17

JUGEMテーマ:自作小説    ある猿は高速で転がりながら、盾を掲げて深紅の炎に突進する。ある猿は四肢で疾走し、直前で反転するように盾の背中から炎に突っ込む。ある猿はセントラルターミナルビルの外壁を駆け上り、屋上付近から盾を構えて炎へとダイブする。ある猿は波乗りのように盾に乗り、炎の表層を滑りながらそれを切り裂いて侵入する。盾の猿たちはそうやって深紅の炎にアクセスし、すぐに離脱する。そうやって猿たちは、炎から次々と掬い取っていった。取り込まれ焼失したはずのヒポカンパスたちを。そうして...

pale asymmetry | 2019.08.16 Fri 21:35

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