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◇◇◇ ◇◇◇ 「……おはよう」 「ああ、おはよう」 朝食の支度を設楽と2人でしていると、先に是枝が降りてきて、30分以上送れて宮嶋が降りてきた。宮嶋の顔は、すごいことになっている。 「何だ、寝不足か」 「いや…、まぁ……」 ごにょごにょと言葉を濁す宮嶋に、是枝が苦笑した。 「あ、ひょっとして、昨日うるさかったですか?すいませんでしたぁ!」 設楽が本気なんだか嫌みなんだか分からないようなことを言い出すが、設楽の顔を見ると頬を赤くして大竹を睨んで...
真昼の月 | 2019.04.21 Sun 08:08
(R18)です。このblogは18歳未満の方は読んでいらっしゃらないはずですが、苦手な方が間違えて読まないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。 -----------------------------
真昼の月 | 2019.04.20 Sat 08:03
皆様、コメントありがとうございます。 お返事はコメントをいただいた順に書いております。 先に書いていただいた方のリコメが下になっておりますので、もし自分へのレスがないな、と思われたら、下の方をググッとスクロールしていただけると嬉しいです。 イヌ吉拝 コメントの御礼が遅くれがちです💦大変申し訳ありません!! 04:30:優様 コメントありがとうございます!! 平成最後のコメントですね!!ありがとうございます!!! ...
真昼の月 | 2019.04.19 Fri 22:35
「……いや、あの……」 まさか、「声が聞こえるかも……と思って……」とは言えない。それだとまるで、自分がそれを期待してるみたいじゃないか!そんな事ない!!断じてない!!そんな……そん……あ!そしたらアレじゃないか!?先にこっちがしちゃえば、向こうの声も気にならないんじゃ……って、それもダメだ!俺がネコやってる声が向こうに聞こえるなんて、絶対に許さん……!! 宮嶋がグルグルしているのを面白そ...
真昼の月 | 2019.04.19 Fri 08:40
◇◇◇ ◇◇◇ 「おま…、なんで盛ってんだよ!」 最初っからやる気満々の設楽に、大竹は閉口していた。だが「隣にあいつらがいるからしないからな!」と大竹が主張しても、「ダーチャでは隣に誰がいてもするじゃん!」と設楽は譲らない。 ああ、去年の小田原でもこいつ、同じ事言ってやりまくったよな。くそっ。俺の意見って、こういう時ほとんど通らねぇんだよ……!! 「ね、慎也。上と下、どっちが良いと思う?」 「良いと思うって、どういう意味だよ」 「だって……」 設...
真昼の月 | 2019.04.19 Fri 08:12
「……いや、あの……」 まさか、「声が聞こえるかも……と思って……」とは言えない。それだとまるで、自分がそれを期待してるみたいじゃないか!そんな事ない!!断じてない!!そんな……そん……あ!そしたらアレじゃないか!?先にこっちがしちゃえば、向こうの声も気にならないんじゃ……って、それもダメだ!俺がネコやってる声が向こうに聞こえるなんて、絶対に許さん……!! 宮嶋がグルグルしているのを面白そ...
真昼の月 | 2019.04.18 Thu 08:04
そりゃ設楽と自分では立場が違うが、特に食べるものでこういう風に差をつけられると、何となく面白くない。 俺だって慎也の食の好みくらい把握してるんだけどな、と、対抗意識が首をもたげ……この感覚には覚えがあると気づいた。何だろう。自分は昔、この気持ちを味わったことがある。そう、もっとずっと、幼い頃に……。 それがいつのことで、この感覚がなんなのか確認しようとしていると、設楽の声がかかって、宮嶋は現実に引き戻された。 「そういえば、明日は何をするんですか?」 ...
真昼の月 | 2019.04.17 Wed 08:04
「じゃあ、帰りは俺が運転する」 啓介が意を決したように言うと、大竹が「え?」と片眉を上げた。 「今日は慎也がずっと運転してるから、帰りくらい俺が運転する。……この山道の運転にも、馴れておいた方が良いだろうし」 言い訳のように付け足すと、大竹は「へぇ」と口元を緩めた。 「是枝さん、聞きましたか?啓介もずいぶん前向きになってきたみたいですよ?」 「そうだね、嬉しいよ」 2人が納得したようにそう言うと、宮嶋は「そうじゃない!」と噛みついてくる。 「でも、帰りは...
真昼の月 | 2019.04.16 Tue 08:07
「これ使えるかなぁ!せっかくだからピザ焼こうよ!」 「今からか〜?」 のそのそとTシャツの上に半袖のシャツ引っかけて、1階に降りる。庭には是枝もいて、2人であちこちチェックしていたらしい。 宮嶋はリビングで、手持ち無沙汰にソファに座って雑誌を捲っていた。 「慎也、何か飲む?」 「ああ、4人分、庭に持ってきてくれ」 「……了解」 宮嶋の返事を聞いてから庭に降りる。宮嶋の複雑な顔には、敢えて気づかないふりをしておく。 大竹が庭に出ると、設楽が上気した顔で近づいてきた...
真昼の月 | 2019.04.15 Mon 08:01
……自分でも分かっている。ありもしない仮定をこじつけて、いつまでも自分でごねているなんて、非生産的で愚かしいことだ。それでも、宮嶋は同じ事を何度でも考え続けてしまうのだ。 是枝が、太い溜息をつく。その溜息に非難めいた物を感じて、宮嶋の体がビクリと震えた。 「啓介。君の中の複雑な想いを、私も少しは分かっているつもりだ。だが、君だって、きちんと気持ちの整理がついていないんじゃないのかい?」 是枝の言葉に、宮嶋は何か言い返そうとして……それに言い返すべき言葉を持...
真昼の月 | 2019.04.15 Mon 08:00
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