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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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fragile[14]

   七里ヶ浜。こんな季節に来るのは初めてだった。昔見た、夏の海とは全然違う。  「おにいちゃん、そろそろ帰ろ! 寒くなってきちゃった」  ぼんやり海を眺めていた瑞穂に、寒そうに肩を竦めた美果が声をかける。誰もいない真冬の海。ロマンチックではあるが、見ているだけでも寒々しく、風も強かった。  「…ん、そうだな」  コートを車に置いたままで美果よりも薄着だった瑞穂だが、言われてやっと自分の身体が冷え切っていることに気付く。  「こっからは、私が運転するね〜」  車に向かいなが...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.21 Sun 14:38

fragile[13]

   「どうしたんだね、これは」  往診に来た岡田は、瑞穂の傷口を見て顔をしかめる。  「ちょっと…、階段から落ちそうになって、反射的に手すりを掴んじゃったんです」  適当な言い訳で言葉を濁す瑞穂に、華名子の主治医である岡田がため息を吐く。  「今日は、抜糸をしようと思ってたんだが…。次回だな、これでは」  傷口が開くところまでいっていないが、傷の一部が赤く腫れて血の滲んだ痕がかさぶたになっている。岡田は消毒をして薬を塗ると、手早く新しい包帯を巻きつける。  「三日後にま...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.20 Sat 15:58

fragile[12]

   瑞穂は、庭に面したリビングの扉を、音をたてないように気をつけて、そっと開く。パジャマ姿のまま、庭用のサンダル穿きでポーチを抜けて西側へ降りてゆくと、庭で放し飼いにされているアラシとハヤテが、何事かと寄ってくる。  「静かにね。なんでもないから、吠えちゃダメだよ…」  瑞穂は唇の前で人差し指を立てて、小声で彼らに囁いた。侵入者には、大きく吠えて威嚇しろと躾けられている彼らだが、瑞穂には従順でよく懐いている。彼らは尻尾を振って大人しく、瑞穂の後に従ってついてきた。  点在する...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.19 Fri 10:27

fragile[11]

   「瑞穂さん!」  家に着くと、華名子が待ちかねたように瑞穂に駆け寄ってきた。  白い包帯に包まれた瑞穂の左手の痛々しさに、母の顔が泣き出しそうに歪む。  「おかあさん…。ごめんなさい、心配掛けて」  目を伏せて、呟くように言った瑞穂を華名子は思わず抱き寄せていた。  自分より背の低い母に抱き寄せられ、こんな風に母に抱きしめられるのは、何年振りだろう。と、瑞穂はぼんやり考えていた。命に関わる怪我ではないけれど、一生残るであろう大きな傷に、心を痛めている母の気持ちが伝わってく...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.18 Thu 12:21

fragile[10]

     脈打つ度に疼く左手の痛み。熱を持って何倍にも腫れ上がっているような感覚に、目を覚ました瑞穂は、ぼんやりと左手の方に視線を巡らす。  白い包帯に固く覆われた左手。無意識に動かそうとして、激しい痛みが走った。思わず声が漏れる。  「瑞穂! 動かしちゃだめだ」  すぐそばに、覗き込む伊豆の顔があった。  「航平…、ここ…」  言いながら周りを見渡して、気付く。ここは病院で、どうやら自分は病室のベッドに横たわっているらしい。伊豆のナイフが左手を切り裂いて――、そのあ...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.17 Wed 11:38

fragile[9]

   瑞穂が目を覚ましたとき、伊豆はもう隣にいなかった。瑞穂は慌てて着替えを済ますと、下へ降りて伊豆の姿を探す。そこへやってきた柿本が瑞穂に声を掛けてきた。  「よお、起きたか」  「おはようございます。あの、航…、伊豆は?」  「ああ、奴なら裏で草刈りしてくれてる。暑くなる前にって、えらく早く起きてきたが、さっさと終わらせて遊びに行きたいんだろう」  そう言って、日に焼けて深い皺の入った仏頂面を、少し緩ませた。  「ちょうど良い。あんた裏行って奴を呼んできてくれ、朝飯にしよう...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.16 Tue 12:27

fragile[8]

   夏休みに入って最初の月曜日。  早朝、瑞穂は家の近くの公園へと急いでいた。今日から3日間、伊豆と旅行に出かける。家族には電車で行くと言ってあるので、家の前まで来てもらうわけには行かない。伊豆が公園までバイクで迎えに来てくれることになっていた。  まだ日が昇って間もない公園の空気は、少し湿り気を帯びた冷たい靄が薄く広がっていて、気持ちがいい。公園の反対側の藤棚の下、伊豆がバイクを停めて、ベンチに腰かけて待っていた。瑞穂はちらりと時計を見た。まだ約束の時間の15分前だ。待ちきれずに早く...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.15 Mon 14:43

プラチナ[6]

    「あら、今帰り?」  午後9時過ぎ、仕事を終えた梶原が通用門を出ると、そこに相原が立っていた。  今し方降り出した雨に、ちょうど傘を広げているところだった。そろそろ朝晩が冷え込み始める季節だ。冷たい雨に湿った空気が頬をなでる。  「あーあ、降ってきたか」  傘を持ってない梶原は、真っ黒な空を見上げて呟いた。  「入ってけば? けっこう大きいの、この傘」    いつもの鞄に加えて、大きな紙袋を抱えた相原が大き目の水色の傘を差しかける。梶原は、差しにくそうしている傘を持...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.14 Sun 21:56

fragile[7]

   「航平」  放課後、いつものようにバイクを停めてある路地に向かう途中、瑞穂が前を歩く伊豆を呼び止めた。言おう言おうと思いながらもなかなか切り出せずにいた瑞穂だが、明日からはもう期末試験に入ってしまう。ここで成績が下がったり、帰りが遅かったりしたら、旅行にいくことを許して貰えなくなるかもしれない。  振り向いた伊豆に、覚悟を決めて切り出す。  「試験が終わるまでは、早めに家に帰るようにするよ。この頃ずっと帰りが遅かったから、お父さん怒ってて…。夏休みの旅行、許してくれなくな...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.14 Sun 20:21

fragile[6]

   「ふん。渋谷に来んのに、いちいちおまえらの許可がいんのかよ…。ざけんな!」  伊豆はそばにあった灰皿スタンドを、彼らに向かって蹴り倒した。  「てめえっ!」  彼らの一人が殴りかかってきたのを、伊豆は避けながらも男の襟首を掴んで、その男の腹に思い切り膝を突き上げた。つぶされた蛙のようなくぐもった声を漏らして、崩れ落ちたところを、蹴り飛ばす。  伊豆の容赦のない殴打に怯んだのか、彼らは仲間が自分たちの方へ転がってきてもなお、動けずにいた。  だが数では自分たちの方が勝ってい...

サバクノバラトウミノホシ。 | 2019.07.14 Sun 20:17

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