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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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赤く光る海 27

  ◇◇◇ ◇◇◇  夜は結局、今日もまた大竹と一緒にお風呂に入ることはできなかった。「温泉だよ、温泉!」という設楽の主張は全く聞き入れられず、それぞれ別々に風呂を使って部屋に戻った。 「中の点検、大体終わった?」 「ああ。……まぁ、俺らプロじゃねぇし、どうせ見れるのは使い勝手の部分だけだしな。明日はピザ焼くくらいだろ?そしたら2人で海でも行くか?」 「え?良いの?」  別荘の用事できたのだから、明日も4人で行動するのかと思っていたのだが、正直にそう言うと「まさか、あっちだって...

真昼の月 | 2019.05.06 Mon 08:03

赤く光る海 26

「ああ、洗濯機は動きますね。乾燥機もいけるかな……。よし、じゃあ、チェックがてら洗濯しちゃいましょうか。洗濯物出してください」 「……慎也君、せっかく遊びに来たのに、ちゃんと洗濯するのか?」 「え?せっかく洗濯機や乾燥機があるんなら、ここで洗った方が後が楽じゃないですか?」  どうやら岸本もここではあまり洗濯する気はないらしい。宮嶋なら尚更だろう。  大竹と是枝が2人でこちゃこちゃと言い合いながらあちこち覗いているのを、設楽と宮嶋は何となく手持ち無沙汰にしながら、そ...

真昼の月 | 2019.05.05 Sun 08:11

赤く光る海 25

「ここはやっぱり慎也君達に聞く方が早いと思うよ?ね、慎也君?」  どんな感じだった?と水を向けると、設楽が頬を赤らめて口を開く。 「どんなって!あの2人、俺達がいても」 「設楽っ」  設楽の大喜びした様子に、慌てて大竹が声を上げる。 「そういう人様のプライベートをべらべら喋るな!」 「え〜、でも」 「設楽!」  設楽にしてみれば、是枝は岸本と親しいのだし、岸本から既に色々聞いてるみたいだから良いじゃないかと思ったようだが、もちろん大竹がそんなことを許すわけがない。  大竹のきつい目...

真昼の月 | 2019.05.04 Sat 08:20

赤く光る海 24

 海の幸を使ったパスタやピザ、それから、若い人もいるからと、牛のかたまり肉のローストも注文した。程良く疲れた体に、おいしい食事が染み渡る。 「明日はどうしますか?」 「明日は、本格的に町の探索だな。スーパーや病院の場所も、足でチェックしたいからね」 「じゃあ俺達はその間に、家の中をチェックして、修繕やリフォーム案をレポートにまとめまておきます」  大竹が真面目な顔でと言うと、是枝は「それは見応えがありそうだね」などとからかった。そこに設楽が、前のめりで手を挙げてくる。 「そしたら明日、...

真昼の月 | 2019.05.03 Fri 15:37

赤く光る海 24

 海の幸を使ったパスタやピザ、それから、若い人もいるからと、牛のかたまり肉のローストも注文した。程良く疲れた体に、おいしい食事が染み渡る。 「明日はどうしますか?」 「明日は、本格的に町の探索だな。スーパーや病院の場所も、足でチェックしたいからね」 「じゃあ俺達はその間に、家の中をチェックして、修繕やリフォーム案をレポートにまとめまておきます」  大竹が真面目な顔でと言うと、是枝は「それは見応えがありそうだね」などとからかった。そこに設楽が、前のめりで手を挙げてくる。 「そしたら明日、...

真昼の月 | 2019.05.03 Fri 08:05

赤く光る海 23

「結構行ってるんだな」 「うん。斎和さんが行きたがるからさ」 「はは、お前がはまってなきゃ、是枝さんだってそんなに誘ってこないだろ?」  大竹が当たり前のように言ってのけると、宮嶋は目をぱちくりと見開いて、それから少しだけ赤くなった。 「……そう、なのかな……」 「そりゃそうだろ」  少し離れた所で、是枝が設楽にシュノーケリングの細かなテクニックを教えている。設楽なら、すぐに覚えてしまうだろう。仲の良い親子にも見えるというのは、内緒にしておいた方が良いだろう。 ...

真昼の月 | 2019.05.02 Thu 08:03

赤く光る海 22

「まぁそうだな。俺も実家で飯喰ったり、啓介んち片付けてる時って、面倒くせぇなーとしか思ってないんだけど、お前が来ると思って飯作ってる時は、やっぱ楽しいもんな」 「ほんと!?マジで!?」  ぱぁっと顔を明るくする設楽に、大竹はもう一度微笑んだ。 「可愛いな、設楽」 「ありがとう!」  ここでありがとうと言うのが設楽だ。設楽のこういう所を、大竹は好ましくも羨ましくも思っている。  だが、ちゃんと釘を差すのを忘れてはいけない。 「でもここでチューとかすんなよ。足がテントの外にはみ出てること...

真昼の月 | 2019.05.01 Wed 08:25

赤く光る海 22

「まぁそうだな。俺も実家で飯喰ったり、啓介んち片付けてる時って、面倒くせぇなーとしか思ってないんだけど、お前が来ると思って飯作ってる時は、やっぱ楽しいもんな」 「ほんと!?マジで!?」  ぱぁっと顔を明るくする設楽に、大竹はもう一度微笑んだ。 「可愛いな、設楽」 「ありがとう!」  ここでありがとうと言うのが設楽だ。設楽のこういう所を、大竹は好ましくも羨ましくも思っている。  だが、ちゃんと釘を差すのを忘れてはいけない。 「でもここでチューとかすんなよ。足がテントの外にはみ出てること...

真昼の月 | 2019.05.01 Wed 08:05

赤く光る海 21

「何だよ、その顔」 「いや……俺、宮嶋さんって……なんか、完璧な人だと思ってたから」  部屋の片付けを大竹に任せているのも、単に甘えているだけなのだろうと……そう思っていたのだ。  だが……。 「あいつの外面完璧だからな……。それでみんな騙されるんだよ。なんか納得いかねーなぁ……」  それだけ言うと、大竹はまたごろりと横になった。 「……じゃあ、俺は?」  設楽が大竹の上に覆い被さるようにして、恐る恐る...

真昼の月 | 2019.04.30 Tue 08:09

赤く光る海 21

「何だよ、その顔」 「いや……俺、宮嶋さんって……なんか、完璧な人だと思ってたから」  部屋の片付けを大竹に任せているのも、単に甘えているだけなのだろうと……そう思っていたのだ。  だが……。 「あいつの外面完璧だからな……。それでみんな騙されるんだよ。なんか納得いかねーなぁ……」  それだけ言うと、大竹はまたごろりと横になった。 「……じゃあ、俺は?」  設楽が大竹の上に覆い被さるようにして、恐る恐る...

真昼の月 | 2019.04.30 Tue 08:01

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