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JUGEMテーマ:ショート・ショート じっとりと霧の立ち込める山奥にひっそりと建っているのは、おとぎ話にでも出てくるような古い洋館だった。おそらくビクトリア時代の建築物を模したのであろう重厚感のある外観で、それを取り巻く空気すらどこか重苦しい。道はその洋館の前で途切れており、ここから先には繋がっていないようである。一本道はずいぶん狭く、引き返すにはまず道幅の広い場所まで行かねばならない。車に妻子を残したまま、私は立派な門の脇にあるベルに手を伸ばした。門の向こうにロータリーが見えたので、そこでUタ...
つらつら | 2009.08.03 Mon 00:52
JUGEMテーマ:ショート・ショート 「触れた瞬間から過去になることが悲しいのかも」
星月夜〜gestirnte nacht〜 | 2009.07.31 Fri 21:47
はじめてのデートで彼とあたしは2本のワインを空けた。お酒が進むということは、会話が弾んでいたということだ。彼はあたしの足元が危ういと笑い、当たり前のように手を取って、家まで送ると言った。治安の良いこの街で、女のひとり歩きがそれほど危険なはずもなくて、部屋を見てみたい、なんていうのも馬鹿げた口実で、何もしないよ、って言う男が何もしなかったためしはなくて、それがわからないほど酔っていた訳でもなかった。
さまよえるbitch | 2009.07.29 Wed 13:34
JUGEMテーマ:ショート・ショート 鼻を掠める匂い。ずっとずっと昔から変わらない。私は視線を上げた。ふと、目が合う。綺麗な瞳。琥珀がかったその瞳が、ずっと好きだった。「…どういうこと?」「どういうこととか、さっき言ったことがすべてだよ。それ以上、言うことはない。」私はカプチーノをすすった。暖かい液体が喉を通って落ちて、体中を包むのを感じる。穏香(しずか)は何かをいいかけて、ふと口を噤む。いつもの癖だ。いいたいことを言葉にすることを躊躇う。なんて優しい人。こんなに優しい人間には、きっとこれから...
dear enemy | 2009.07.20 Mon 23:27
このちが黒く染まるまで、私はあなたの傍に控えましょう お題はこちらからいただいています。 Project SIGN[ef]F ----------------------------JUGEMテーマ:ショート・ショート
星月夜〜gestirnte nacht〜 | 2009.07.18 Sat 20:30
パンケーキを三人分頼んで一気に重ねてタワーが出来た。 わたしたちは重ねる時に支えで使ったフォークをタイミングを合わせてそっと離す。 緊張の一瞬。息が詰まる数秒間。 重ねるときよりもこの時の方が緊張するかもしれない。だけど、わたしたちの無駄な努力の結晶はテーブルの高台に見事に聳え立っている。 こうなってしまえば躊躇する事はない。支えに使ったフォークを容赦なく突き刺す。 わたしは一枚を広く。あなたは狭く立て一列に。 仲良しだけど、こういうところに違いが出る。ヘアピンもストラップもおそろいだった...
Sweetish trip! | 2009.07.17 Fri 01:15
JUGEMテーマ:ショート・ショート 「あなたの足跡ばかりを辿っている」
星月夜〜gestirnte nacht〜 | 2009.07.13 Mon 21:06
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