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掌編。超短編。など、名前は様々。
一瞬を切り取って、読んでくれる人に届けたい。
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作者のブログへ:「silbe」さんのブログ
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Vs Black swan

JUGEMテーマ:ショート・ショート    テラスで、ハンモックが震えている。やわらかな日差しの下、風は静穏。自然がそのハンモックを震わせているわけではない。もちろん超自然が震わせているわけでもない。ハンモックの内で眠る彼が震わせているのだろう。それはつまり、彼が震えているのだろう。覗き込む。硬く目を閉じ、寝息は微かすぎて、半分死に浸っているようだ。私は彼の頬に手の甲で触れる。体温は高く、ほっとする。擽ったそうに唇を揺らがせ、彼が目を開ける。 「夢を見ていたよ」  声はまだ、眠りを...

pale asymmetry | 2020.04.01 Wed 21:56

君を待つカエルの声

JUGEMテーマ:ショート・ショート    キーを叩く僕の目の前には小さなモニターがあって、その横のドライブにさらに小さな端末が立てかけてあったりするんだ。僕はキーを指先で弾きながら、意味もなくただ流れに任せて弾きながら、その端末からテキスト着信音が飛び出すのを待っていたりするんだ。でもまだまだそれが飛び出しそうな気配はないな。端末は沈黙に沈んだままだ。どこまでもどこまでも沈んでいく。落ちていくのか浮かんでいくのか、溶けていくのか昇華していくのか、その全てでそのどれでもなんだろうな。 ...

pale asymmetry | 2020.03.31 Tue 21:45

Cherry blossom scale

JUGEMテーマ:ショート・ショート    ニコニコ顔で彼が帰ってきた。そしてウキウキした声であたしに尋ねる。 「週末の食料は買い込んだかい?」 「ええ、十分に」  あたしの答えに彼は満足そうに頷く。そしてスーツのポケットから取り出したものを、ダイニングテーブルに並べた。それは十七枚の薄紅色の花弁で、顔を近づけると少しだけ渋みのありそうな甘い匂いがした。 「香りを感じられるかい?」 「うん」 「それなら良い。君は感染していない」 「あなたは? 感じないの?」 「感じるよ...

pale asymmetry | 2020.03.27 Fri 21:43

退屈なラジオと密かな微睡み

JUGEMテーマ:ショート・ショート    見知らぬ言語だ。と思った。美しくない言語だ。と感じた。吐き出され、言語という形態に填め込まれる微振動は、まるでウィルスのように空間を流れ、私の鼓膜に到達する。決して、穢されていると感じたわけではないけれど、とても綺麗だとは認識できなかった。哀しいことだと思ったし、虚しさも少し感じたけれど、何故その言語を美しくないと感じるのか、それはつまりその言語が絶対的に美しくないのか、それとも受け取る私が美しくないのか、その言語に耳を傾けながらじっくりと考...

pale asymmetry | 2020.03.20 Fri 20:16

そのコードは意味を無効化するか

JUGEMテーマ:ショート・ショート   「それは小さな妖精かもしれないし、小さな精霊かもしれない。あるいはそれは、小さな小さな幻獣かもしれないし、場合によっては魔獣かもしれない。とにかくそれが、駆け回っているんだ。世界中をね。その身体にはコードが描かれている。模様のようにね。でも本当はそれは模様ではなく、そのコードこそがそれそのもなんだ。つまりコードが描かれている身体の方は、じつは借り物で、その身体が破壊されてもそいつは痛くも痒くもないんだ。身体が破壊されてもコードは駆け回り続け、次...

pale asymmetry | 2020.03.13 Fri 21:19

キャメロットは南風が好き

JUGEMテーマ:ショート・ショート    湿った生温かい風に鼻先と唇を擽られて、私は目を覚ました。強い風に揺れるカーテン。開いた目はまずその乱舞する空色のカーテンを捉える。そしてその窓辺に並んで座る少年と黒猫の背中を認識する。彼らは何を見つめているのだろう。街角を行進する微細なウィルスの隊列だろうか。それともそれを支援する穢れたインフォメーションだろうか。そういうものを見つめているのだとしたら、そうすることで傷ついたりしなければ良いけれど。半覚醒を弄びながら、私はそんなことを考える、...

pale asymmetry | 2020.03.09 Mon 21:10

Open confusion

JUGEMテーマ:ショート・ショート    パーキングに車を止めると、私たちはコンバーチブルの屋根を開いた。強い北風が雨を斜めに降らしていたから、私たちは大きな傘を開く。車は水色で、傘は白。大空を飛ぶ白鳥、あるいは大海原を進む白鯨。そんなイメージを弄んでみる。寒かった。だから目一杯に着込んで、さらにナイロンコートを羽織っていた。私たちはバスケットを開き、サンドイッチと熱いコーヒーを取り出す。コーヒーの熱が、私たちの息を白イタチのように弾ませた。 「こういうのって、意味あるの?」  ...

pale asymmetry | 2020.03.05 Thu 20:05

shoot covi

JUGEMテーマ:ショート・ショート   「コヴィは、すごく小さいんだよ」 「じゃあ、見えないの?」 「見えないどこじゃないよ。いろんなものを通り抜けられるんだ」 「壁とかも?」 「もちろん」 「じゃあ、どこにいてもやられちゃうじゃん」 「やられちゃうよ。でも除菌スプレーには弱いんだよ。狙い撃てば即死だね」 「それで、さっきから除菌スプレーを構えてるんだ。でも、見えないんでしょう?」 「見えないよ。だから感じるんだよ。考えるんじゃなくて、感じるんだ」 「お兄にそんな超...

pale asymmetry | 2020.03.03 Tue 21:58

親指に力を込めろ

JUGEMテーマ:ショート・ショート    最終のバスの発車時刻になったので、僕らは歩き出した。別にその時刻に歩き始めなくても良かったのだけど、丁度その直前にコーヒーを飲み終えたので、「じゃあ発車時刻に合わせて出発してみても良いんじゃない」って相棒が言ったのでそうしたのだった。さっきまで結構強く降っていた雨があがったというのもあったから。僕らは本当はバスに乗って、大陸を東へと向かうはずだったんだ。けれどその長距離バスはステーションにやってこなかった。どうやらバスは運休になったらしい。そ...

pale asymmetry | 2020.03.02 Mon 21:17

雨が通り過ぎる

JUGEMテーマ:ショート・ショート    大粒の雨が、真っ直ぐに降っている。水滴が妖精のように感じるほどの大粒の雨が。きっとこの妖精たちが、世界中に悪戯を仕掛けているのだろう。この頃の世界を見ていると、そう感じてしまう。厄介なのは、妖精たちは悪なのかと考えたとき、どちらかと言えば私たちの方が悪なのではないかと思えてしまうことだ。つまり私たちは罪人で、散々傷つけた者たちからしっぺ返しを喰らっているのでは、などと思えてしまったりする。そうであったとしてもなかったとしても、世界の現状に何か...

pale asymmetry | 2020.03.01 Sun 21:18

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