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ショート・ショート
このテーマに投稿された記事：1999件 | このテーマのURL:https://jugem.jp/theme/c231/681/
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掌編。超短編。など、名前は様々。
一瞬を切り取って、読んでくれる人に届けたい。 
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作者のブログへ：「silbe」さんのブログ
その他のテーマ：「silbe」さんが作成したテーマ一覧(1件)
まるまるゆめ
ふわっときょうもゆめうふふ。まいにちおなじばしょでタバコをくわえて誰かとお話しているあの紳士さん。遠くから見るだけ。紳士さん、笑う、笑ってる。一人の日。あの紳士さん、今日は一人。みけんにしわをよせて、タバコをくわえてる。よくわからないけど、そうしたいと思ったの。話かけたわ。この町の話。紳士さんはこの町にあまり詳しくなかったわ。だから私がずっと喋ってた。紳士さんはずっと笑って聞いてくれたわ。笑っていてくれたの。じかん。紳士さんは向かわなきゃいけないところがあったみたい。そのじかんになってしまっ...
ENT | 2009.08.16 Sun 21:47
Jägermeister
イェーガーマイスターというリキュールは、血のように赤い。56種のハーブを含む薬酒には、阿片が含まれているという噂もあった。私はその阿片に酔ったつもりで、部屋で酔いつぶれて阿片窟を気取るのが好きだ。
さまよえるbitch | 2009.08.15 Sat 20:48
クソ花の作用
「泣くなって」そう言って差し出したのは、花びらの小さい、色の薄い、ひどく貧相な花だった。「・・・・・・何これ」「花」「分かるよそんなこと」
雫のおと | 2009.08.15 Sat 14:48
夕暮れの空を飛んだテディベア
JUGEMテーマ：ショート・ショート青いクマのぬいぐるみをくれた。お尻のポケットに入るくらいの、肉食とは思えないとぼけた表情のクマ。その青さは真夏の海の向こうでスクリーンみたいに広がっていた空の色に似ていたかもしれない。わたしの正面から歩いてきた悠人は片手にその小さなクマを握っていて、わたしと目が合うと、わたしの名前を呼び、クマをこっちに向けて投げてきた。「朋弥を待ってたんだけど、来ないんだ」悠人はそう言って、ほほえんだ。彼の笑顔は時々、すこしだけ、泣きそうに見える。「これは？」午後5時。そろそろ...
記憶と夢―短編集― | 2009.08.14 Fri 13:48
百言の致死量 「ねえ、過去さえこの偽物の宝石と変わらないんだって言ったら？」
JUGEMテーマ：ショート・ショート 「ねえ、過去さえこの偽物の宝石と変わらないんだって言ったら？」
星月夜〜gestirnte nacht〜 | 2009.08.12 Wed 09:10
ふたりじめへのご招待
退屈な一週間が今年もやってきてしまった。 わたしが住んでるのは山に近い団地なわけで、わたしが生まれるよりも少し前までは人なんて住んでなかったわけで、静かな山林だったここはずいぶんとにぎやかになったもんだと思う。 そして、寂しがり屋のわたしにとってはこの一週間はにぎやかなこの団地が信じられないくらいに静まり返る、ある種の先祖がえりの時間だ。 団地というものは、大抵は他所の土地から移り住んできた人たちが住むところ。一年で二回ほどある節目の行事にはこの団地に住む人たちがいっせいに元住んで...
Sweetish trip! | 2009.08.12 Wed 00:17
ふたりじめへのご招待
退屈な一週間が今年もやってきてしまった。 わたしが住んでるのは山に近い団地なわけで、わたしが生まれるよりも少し前までは人なんて住んでなかったわけで、静かな山林だったここはずいぶんとにぎやかになったもんだと思う。 そして、寂しがり屋のわたしにとってはこの一週間はにぎやかなこの団地が信じられないくらいに静まり返る、ある種の先祖がえりの時間だ。 団地というものは、大抵は他所の土地から移り住んできた人たちが住むところ。一年で二回ほどある節目の行事にはこの団地に住む人たちがいっせいに元住んでい...
Sweetish trip! | 2009.08.12 Wed 00:13
死闘の館 ２
JUGEMテーマ：ショート・ショート 屋敷の中は窓のカーテンが閉め切られていて、ひんやりと肌寒い。子どもたちは初めて見る洋館に大はしゃぎで探検に行ってしまい、妻もここまでの疲れがでたらしく、ひと眠りすると言ってあてがわれたゲストルームへ引っ込んでしまった。私は客間のソファで借りた本を読んでいたのだが、眠気に負けてついうたたねをしてしまった。起きた時にはもう日が暮れてしまっており、たまたま通りかかった使用人に聞けば子供たちは探検に飽きて妻と部屋にいるようである。私が顔でも洗おうと洗面台の前に行くと...
つらつら | 2009.08.10 Mon 00:33
永久への歯車が 火に燃える
JUGEMテーマ：ショート・ショート「馬鹿にすんじゃねぇ」まるで鈴のような声だね。そう言って笑ったあいつはもう死んだ。まるでお人形のような顔だね。そう言って笑ったあいつももう死んだ。まるでビー玉のような瞳だね。そう言ってほくそ笑んだあいつももう死んだ。わたしの周りの人間は、みんな死んだ。「近寄んじゃねぇよ」「おー怖い怖い。何怒ってるの？」右京が笑いながら問いかけた。わたしは遠いネオンのピンク色を見つめながら深く息を吐いた。白い煙が、なだらかに消えてゆく。「腹減った。」「コンビニでなんか買ってきてや...
dear enemy | 2009.08.08 Sat 21:18
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