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「お茶席では、マニキュアや長いつめはNGらしいけれど、どうしてダメなんですか?」とだれかに聞かれたことがあった。 それもそうだ。最近、つめに凝っているのは特別な人ではない。身だしなみの一部として、サロンできれいにネイルしてもらうのも、東京ではふつうのことである。 せっかく何日もかけてつめを伸ばし、いろいろな模様を描いたりラメをほどこしているのに、きれいなつめを切るなんてもったいないという気持ちは、私もわからないでもない。 電車に乗ったときに、携帯をいじっているきれいな指先の女の子たちを見てい...
一より習ひ | 2008.09.09 Tue 22:00
お茶の夏休みがようやく終了し、来週からようやくお稽古が再開となる。 今日は社中の10数名で、お稽古場の庭の草むしりや拭き掃除をおこなう。気持ちよくお稽古をはじめるための恒例行事だ。 久しぶりに先生や社中の皆に会った。仕事に没頭していた人、日本の最果てに旅行に行っていた人、明日から夏休みをとってバンコクに行くという人など、にこやかな会話が交わされている。 さて、私はどれだけお稽古を楽しみにしていたことか。やっといつもの精神バランスを取り戻せるだろう。お稽古がないと、どうも生活がギスギスするよ...
一より習ひ | 2008.09.07 Sun 16:40
昨日紹介した『吉兆料理花伝』(新潮社刊)の中で、湯木貞一(ゆきていいち)さんと辻静雄(つじしずお)さんが、料理人のセンスについて興味深い話をしていた。 辻 とすると、十年たってもこの男は一人前じゃないなという分かれ目は、たとえばどんなことですか? 湯木 盛り込みをさせてみてもセンスが悪い。 辻 どうセンスが悪いのですか。 湯木 色の取り合わせがなっていないんですね。しかし量も問題ですね、盛り付け過ぎるとか。 辻 この盛り付けにはこの器というように上から命令されているわけでしょ。これを使え、...
一より習ひ | 2008.09.07 Sun 14:12
吉兆(きっちょう)といえば、昨今かまびすしく、いろいろな意味で残念な注目を浴びているけれど、初代創業者、湯木貞一(ゆきていいち)さんが日本料理界に築かれた業績はゆるがないだろう。 (※「吉兆」の「吉」の本来の字は、3画めの横画が長い) 日本料理を「料理」「うつわ」「座拵え」が三位一体となった総合芸術にまで高めたのが、湯木貞一さん、その人だといわれている。激動の戦中戦後を駆け抜け、平成9年に96歳の天寿をまっとうされた。 料理に身を捧げた生涯において、いろいろな分野から料理のヒントを得たとされてい...
一より習ひ | 2008.09.07 Sun 14:11
日本橋三越本店、美術特選画廊での村瀬治兵衛(むらせじへえ)さん個展の初日(26日)にうかがっていた。 日本橋三越での展覧会は、作家にとっても他の会場とはひと味ちがった意味を持つはずである。どんな作品を見せてくれるのだろうか。 村瀬さんの作品は、今年もいろいろ拝見している(3月9日、4月17日ブログ参照)。 伝統的な会場を意識してか、これまで意欲的に手がけてきたデザイン重視の作品群は控えめにして、先々代、先代の延長線にあるスタンダードな作品群を今展のメインとしていた。 今回、めずらしかったのが、...
一より習ひ | 2008.09.07 Sun 14:11
「新涼」ともいうべき新鮮な初秋の涼しさが続いている。八月も終わりに近づけば、風物のたたずまいは目に見えて秋らしくなる。暑い盛りに誇らしげにしていた木槿(むくげ)が、なんだか心細そうな面持ちをしている。 夏の騒がしさが一段落ついた9月中下旬〜10月末にかけては、茶の湯では「名残(なごり)」という趣を大切にする習いである。爽やかな夏の風情が、濃やかでしっとりとした秋色に変化していくのだ。 10月ともなれば、茶花に虫喰いの葉を添えたり、繕(つくろ)われた茶碗を取り合わせたり、というような茶趣が好まれ...
一より習ひ | 2008.09.07 Sun 14:11
JUGEMテーマ:茶道 きょうは相伝のお手伝い。 というか、水屋のお手伝い。 朝、開店と同時に伊勢丹・吉兆より、先生にいいつかった料理を ピックアップし稽古場へと急ぐ。アタフタ、アタフタ。 みなさん雨だが、びしっと着物でカッコイイ〜 ダークな色合いの絽に、金のススキの柄なんて素敵ぃ。 が、ワタシは…下働きゆえ洋服。 ほんとはこういうときでも着物を着るくらいじゃなきゃいかんのでしょうが… いかんせん帯を結んだときの体の感覚に慣れていないので、 ココ一番、ソソウをしでかしそうな自分がコワイ。 車幅...
50代からの桃山ニッポン | 2008.08.25 Mon 22:05
JUGEMテーマ:茶道 茶の味は百人百味。 濃茶も薄茶も、点てる「人」が 味に出る。 お稽古は柳桜園の薄茶「珠の白」と 濃茶「祥雲の昔」だが、 点てる人で味は、全然ちがう。 利休のエピソードに、 利休を茶席に迎えた亭主が緊張のあまり震えて茶をこぼし… それを利休が「きょうは天下一のお点前を拝見した」と言ったというようなのがあった。 お茶はココロで点てるものだということなんだと。 でもね。コレ、分かっちゃいるけど、初心者にはなかなかむずかしい。 家での練習にもお稽古と同じお茶を使っているのだが、...
50代からの桃山ニッポン | 2008.08.22 Fri 20:13
ようやく世間も夏休みが終わったようで、活気が街に戻ってきた。皆さんはどのように夏休みを過ごされたのだろうか。 私はなぜか不運なことに、先週は仕事に集中しなくてはいけない週となってしまい、夫と息子は母を置いて旅行に行った。楽しい時間を過ごせたらしい。 さて、お茶のお稽古が8月は夏休みなので、点前がボケたらいけないと思い、ここしばらくは点前の教則本を眺めている。もともと、教則本を読むのが好きな人間なのである。 ここ10数年は、頭の中でいろいろな点前の復習をおこないながら寝床に就く。複雑な点前ほど...
一より習ひ | 2008.08.18 Mon 22:28
JUGEMテーマ:茶道 茶道教室に通うのは、女性がほとんど。茶会でも、客のほとんどが女性だ。教室を開いているのも、女性が多い。でも茶道は、男性社会。家元制度で連綿とつづいてきた茶家は、当然のことながら男子、一子相伝で、その「道」を守ってきた。別に、そのことがイイとか悪イとかいうのではなく、2年前、来庵入門で家元にうかがって、実感したからだ。ズラリと居並ぶ宗匠方は、全員男性。大よせの茶会に慣れてると、オバサマ天国のように感じていたのであらためて思い知ったという、感じか。でも、ときどきナンダカナァと...
50代からの桃山ニッポン | 2008.08.07 Thu 22:14
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