[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
住まいというものは、その住まい手の暮らしそのものである部分が多く、私は、その暮らしそのものをどうにかする立場ではないのですが、俯瞰して垣間見ることができるその住まい手の暮らしを、ほんの少しでも空間が応援して、より良い方向へ動かすような住まいになれば良いなと思っていつも仕事をしています。私自身の処理能力はピーク時よりも落ちたとしても、笑、経験値は30年を裕に超え、昔よりは個々の諸事情を噛み砕きながら、特殊解を導き出す力は増していると思います。今の自分のやり方で、より良い住まいを構築したいと奔走...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.12.02 Fri 07:12
社会の状況から鑑みれば、これからもっともっと、一個人の住まいづくりは、多面的に難しいものになっていくような気がして仕方ありません。物価上昇や今後考えられる金利上昇などが反映するコスト面も、許認可の面も性能担保の面でも、これまでより様々な面で複雑化していくのではないかと思います。庶民には高嶺の花などということにならないように、私たちもない知恵を絞りますが、そういう意味ではもっともっとじっくりゆっくり入念な住まいづくりが検討されて然るべき時代が始まっていくのではないかと思ったりするのです。並べ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.12.01 Thu 07:18
私事ではありますが、今年は年男で寅年の60歳になりました。巷では還暦と言いますが、自覚もないままに、ただただ突っ走ってきた成れの果てではありますが、世間的に言うその歳にはいささか当惑してしまう自分があります。孫も出来ました。一回転して暦がめぐり、世が世であれば、もうとっくに隠居の歳ですが、現代社会は過酷です。笑。 ただ、かの「大日本沿海輿地全図」を編纂した伊能忠敬が家督を長男に譲ったのが49歳の時で、それから後にあの大事業を成し得たわけですから、それを思うと、イメージとしての老後などいう言...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.30 Wed 07:18
目まぐるしく社会は変化をし続けていて、日常がそれに翻弄されながら過ぎていきます。この10年でもずいぶん様々なことが変化していきました。東北の大震災に始まり、低迷する経済は格差社会を助長する方向へしか流れず、コロナによって盤石に見えていたこの国の屋台骨も、ずいぶん脆弱で、実はみんなで目を瞑り、恐々我慢大会のように進んできていただけで、実はすでにかなりの部分で安定的な成長など遠い昔のことで、衰退低迷の坂を下っているということが露呈し始めているような気もします。千変万化する社会状況の中で、ものづく...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.29 Tue 07:30
数日間の東京出張を終えました。かなりハードな日程でしたが、スケジュールをこなした満足感と少しばかりの疲労感で週明けを迎えました。今回の出張の目的は大きくは所属する一般社団法人パッシブハウスジャパンの3年ぶりのリアル大会参加でしたが、その数日間にさまざまなことを考えました。 福岡パッシブハウスという国内3棟目のドイツ国際パッシブハウス研究所認定パッシブハウスを代表の森さんと創り実に10年が経過し、コロナでできなかった3年ぶりの大会ですから、想いも一塩でした。今では全国の会員数は250社を超えて、...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.28 Mon 07:29
信濃追分の家の現場では、内外部完成に向けて工事佳境の状態の中、森さんに加えて、施工店の社長も監督もお見えになり、詳しく状況をご説明していただきました。軽井沢という場所は、別荘地として広くいろいろな規制がかかり、工事をしてはいけないシーズンもあるとかで、大変そうでした。さまざま先進技術と、これから大変参考になる貴重なディテールを見させていただきました。そのあと、木下建工さんが取り組む賃貸住宅六花荘にお邪魔しました。六花荘は高性能住宅の賃貸として、の事業計画 の中で周辺とのコストバランスやそ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.27 Sun 08:00
パッシブハウスジャパンの大会の翌日は、定番のオプショナルツアーが企画されていて、今回は軽井沢周辺の関連事例の見学でした。朝から東京を出発し、佐久平駅まで新幹線で向かい、軽井沢に南下していくコースに参加しました。まずは今年のエコハウスアワードの非住宅賞を受賞した木下建工新社屋に向かいました。規模、工法、予算を軸在来工法の住宅の三棟分という木下社長の基本理念から、徹底的に無駄を省いて、シンプルに美しいオフィス空間はうらやましくてため息が出るような空間でした。省エネだけでなく、災害時は地域の拠点...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.26 Sat 07:12
昨日は、2019年、私が実行委員長として福岡で開催させていただいた9周年全国大会から、実に3年ぶりとなる、リアル開催のパッシブハウスジャパン全国大会に参加しました。オンライン開催はありましたが、リアルにお仲間とお会いできるのは久しぶりで、非常に感慨深いものがあります。また、全国の会員数は実に会員数は250社を超え、黎明期からずっと会の啓蒙拡大を願ってきた者としてはとても嬉しい時間でした。早朝の飛行機で上京して、午前は舞台リハーサル、エリアリーダー会議に参加して、午後からの大会の流れば目まぐるしく、慌...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.25 Fri 06:53
よく私はお客様に、「そんなに期待しないでくださいね。24時間快適な刺激が降り注ぐわけではないですから」と冗談を言います。まさに、そういうことなんです。それだけこだわった、吟味もした、予算もかけた快適性とは、特に何も感じないという無刺激なことなのですから、過度にワクワクしても仕方ありません。お客様の方も、どうですか?と聞かれて、「そういえば… 」と振り返り、改めてストレスフリーな空間の暮らしに快適性を見出すという感じなのです。 目に見えないものを語るのは難しいことですが、何もかも瞬間的...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.24 Thu 06:27
冬だけでなく、夏も然りです。言葉として、暑い夏に「エアコンギンギン」と言いますが、それも刺激的で気持ちようのは数分でしょう。やがては体が冷えて不快になります。つまり、玄関先でドアを開けると何となく室内は外よりもひんやり感じて、たちまち汗がひいた頃には、何も感じなくなるというのが快適ゾーンなのだと思います。 何も感じない空間は、そのしつらえは案外繊細で難しいものですが、プレゼンしても消費者の購買意欲を掻き立てることは少し難しいようにも思います。だからなのですが、そういう眉唾な演出も横...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.23 Wed 07:16
全1000件中 351 - 360 件表示 (36/100 ページ)