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ここで、「省エネ」を語り始めることは割と簡単で、「快適」を語るのはもう少し難しいことがわかります。省エネは、数値で比べることも簡単ですし、皆さんの大好きな「コスパ」という言葉にも容易に移行できますからわかりやすいのですが、快適に関しては感覚的に個人差もあり、少しつかみにくいところもあるので難しいのです。ただ、誰でもそうですが、快適さも不快さも何かを感じるということは少なからず何らかの刺激で、この刺激が続くといずれも不快であるということは言えるのではないかと思います。 よく昔、住宅展示場...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.22 Tue 07:08
私が北海道に高性能住宅を学び始めた30年ほど前は、オイルショックによって暖房費が高騰した社会情勢から、住環境を技術で整えようという機運が盛り上がる黎明期にあったのだと思います。グラスウールが出回って、壁の中、屋根、床にそれを詰めたら暖房費が軽減できる、いわゆる断熱の始まりで、その後、木造住宅で無造作にそれをやると躯体内結露を起こして建物が早々に傷んでしまうことがわかり、結露対策としての気密層が必要だということになり、高気密高断熱化がどんどん進んでいく時代でした。換気システムの導入や基礎断熱の...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.21 Mon 07:07
2025年、省エネ法改正による性能基準義務化の流れに沿って、この国の住まいの省エネ化もようやく重い腰をあげ始めたかのように見えます。確かに良いことですし、持続可能な社会の構築は地球規模で待ったなしの課題で、先進国と言われながらその中ではいつも後手後手のこの国は、今後このままでは極めて苦しい立場に立たされてしまいますから、少しでも加速して省エネ社会を推進していかなければけならないと思います。 私たちの住まい分野において、少しお話が複雑なのが、この省エネと実際の住環境の「快適性」というものが深...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.20 Sun 06:49
この項の冒頭で取り上げた、少女の歌う夢のマイホームとは随分様変わりした世知辛い住まいを想像してしまっていないだろうか。いや、よしんば想像していれば良いけれど、想像すらできていないのではないだろうかと思ってしまうことがあります。「ゼロエネ住宅」「エコハウス」という言葉が乱立する空前の省エネブームは、社会全体としては良いことですが、そのことだけを喧伝する声高な媒体ばかりが消費者の目に触れて、本来の夢の形を歪めてしまってはいないだろうかというところが心配なのです。いわゆる省エネ性能は、当然の前提...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.19 Sat 07:29
このところの社会情勢は、なかなか住まいづくりには厳しい状況も暗く影を落としていて、安直に「夢」なんて語ってられないと言われてしまうかもしれません。ただ、でもそれならばなんのための住まいづくりかと私などは思ってしまいます。ゼロから住まいを創るというとこは、少なからずこれまでの暮らしよりも、一歩でも半歩でも進めて、豊かで幸福なための場づくりをしたいという発願なのですが、その根底には、やはり幸福感を感じるための夢がいっぱい詰め込まれる必要があると思うのです。 ともすれば、様々なカオス情報ばか...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.18 Fri 07:24
私はよくお客様に、「支離滅裂でもなんでも良いのでも夢を一旦広げるだけ広げてみましょう」というような意味のことを言います。矛盾や成り立たない項目は、私たちプロが冷静にジャッジして、辻褄の合うように整えて仕立てていくからという意味なんです。例えば広々暮らしたい。でもお掃除はあまりしたくないからコンパクトな方がいいというような項目は、一見相反しているようにも思えますが、この二つの願望がまず出てきてからが私たちの仕事なのです。誰でも出てくるだろう答えの部分はそう問題ないのですが、こういう矛盾を孕ん...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.17 Thu 07:19
最近の住まいづくりは、住宅ローンや補助金、実際に建てていく建物は性能値や数値化できる実利の部分が大きくクローズアップされているが故に、その部分が気になりすぎて、それでお腹いっぱいというお客様を時々お見かけしますが、本来の住まいづくりで、お客様に楽しんでいただきたい部分というのは、もっと別の部分にあっても良いのかなと思ったりするのです。条件が次第に過酷になってきているので、ある泥土は仕方ないのかもしれませんが、そのことだけに終始して、愉しまれる部分がずいぶん減ってしまっているように思えてくる...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.16 Wed 07:21
昔、小坂明子という歌手が歌った「あなた」という曲の出だしで、「もしも、私が、家を建てたなら〜」と歌っていましたが、調べるとなんと1973年、もう半世紀も前のことだそうです。笑。今回の住まいは夢か…というタイトルが浮かんだときに、頭の中でそのメロディーがふと浮かんだのですが、ずいぶん私の頭も古めかしいものになってしまったのだなあと苦笑いしてしまいました。当時はまさに戦後復興から続いた高度成長期のピークにあたり、小さくても白い壁の小さな洋館的な夢の理想の家が、幼い少女の脳裏にも明るいイ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.15 Tue 07:02
住まいづくりには、プロセスが大事だというお話をしてきました。そのプロセスを誰と創造していくかというところは、大変重要なことだと思います。万人向けではなく、あなたにとってということが一番大切ですから、住まいづくりをしていくお仲間は、プロを含めてよくよく吟味されていく必要があると思います。私なども、長年の経験から、少なからず相性というものがあるから、なんでも無理して請け負ってはいけないという思いが少なからずあります。お客様を選ぶなどという大それたことではなくて、相性が良くなければきっとうまくい...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.14 Mon 07:08
ある意味、私は住まいの耐久性も劣化対策も、「愛着」の二文字に大きく関わるのではないかと思ったりします。この愛着を持続しいくれるものが、プロセスなんです。対価を払って買ったものより、プロセスを十分に味わいながら、入居して暮らしが始まってからもずっとプロセスが続くような仕掛け方ができれば、愛着は自ずと湧いてくるものなのです、メンテナンスフリーというのは、減価償却期間を想定した次元的な視野の産物です。本来、あり得ません。つまり、メンテナンスは常に必要なわけで、その時々にそのエネルギーや予算を注げ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.11.13 Sun 07:09
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