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孫と私の小さな歴史

JUGEMテーマ:エッセイ    孫と私の小さな歴史 / 佐藤愛子(文藝春秋)    評価 ☆☆☆☆☆   初孫・桃子が1歳の時から二人の扮装で年賀状用の写真を撮り続ける。 お正月早々ドギモを抜かれた、と大評判の秘蔵写真を全公開。 トトロにコギャル、はては生首、葬式まで・・・。 「本当は嫌だった!」孫の激白あり、20年分の撮影秘話あり、 ファン待望の永久保存版。     (感想)   佐藤愛子さんとお孫さんの桃子ちゃんは 桃子ちゃんが1歳の1992年から...

隣り近所のココロ・読書編 | 2016.06.27 Mon 14:38

恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

JUGEMテーマ:エッセイ    恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 / 角田光代(角川グループパブリッシング )    評価 ☆☆☆☆☆   彼と別れた後、一人分の鰆を買った時のぞっとするようなさみしさ、 手とか指や初デートに表れる男の本質―。 恋愛や人生のヒント満載!著者と、ゆるゆると語り合っているうちに元気になれる、傑作エッセイ集。       (感想)   小説は好きだけど、エッセイになるとちょっとな〜という作家が多い中、 角田さんは小説...

隣り近所のココロ・読書編 | 2016.06.22 Wed 11:07

友達

「友達」とはなんだろう。   子供の頃から、そう呼べる人がいなかった。   相方は言う。 「遊びたくなって気軽に連絡取れる人がいるなら、その人は友達」   わたしの少ない連絡先の中でも、また食事会をしたいと思える人たちはいる。以前働いていた会社の同僚たちだ。 でも今は遠く離れ、近くにはもうそのような遊び相手はいない。   相方はこうも言った。 「系統だよ」   群れる動物がいれば群れない動物もいるように、人間も人と集まるのが好きな人と、ひとりが好き...

サヤエンドウ雑記部屋 | 2016.06.20 Mon 11:39

ここは離れ小島

Twitterを無期限沈黙状態にした。 理由は、ひとのつぶやきを追いかけ、また自身もつぶやいているうちに、私の中が空っぽになっていくような感じがしたからだ。 でも、なぜこのような感じがしたのだろう。     Twitterをやっている人もやっていない人も、それがどのようなものか、もう説明はいらないと思うから省くとして、そこにはある重要な数字がある。 “フォロワー数”だ。 わたしがTwitterを始めたのは、もう3〜4年前になると思う。 しかしその間、楽しみ方がわからずに放...

サヤエンドウ雑記部屋 | 2016.06.17 Fri 21:02

幾千の夜、昨日の月

JUGEMテーマ:エッセイ  幾千の夜、昨日の月 / 角田光代(角川文庫)  評価 ☆☆☆☆ 友と夢中で語り明かした夏の林間学校、 初めて足を踏み入れた異国の日暮れ、 終電後恋人にひと目逢おうと飛ばすタクシー、 消灯後の母の病室…夜は私に思い出させる。 自分が何も持っていなくて、ひとりぼっちであることを― 知らない場所にひとり放り出されたような心細さと非日常感。 記憶の中にぽつんと灯る忘れがたいひとときをまざまざと浮かび上がらせる名エッセイ。 (感想) 旅のエッセイかと勘違いしてし...

隣り近所のココロ・読書編 | 2016.06.10 Fri 11:41

女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。

JUGEMテーマ:エッセイ  女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。 / ジェーン・スー(文藝春秋)  評価 ☆☆☆☆☆ 敵から身を守るためなのか、世間に認めてもらうためなのか、 それとも自らの欲望なのか、 今日も女は心身ともにさまざまな「甲冑」を着たり脱いだり大忙し。 いつの間にか心のクローゼットは、 女の気持ちをやたらザワザワさせる甲冑だらけなのです。 「CREA」連載に大幅加筆し、書き下ろしもたっぷり加えた、 ジェーン・スー最新エッセイ集。 (感想) 私はスーさんよりちょい下の世代(...

隣り近所のココロ・読書編 | 2016.06.01 Wed 17:07

わずかな時間でも

ひょっとしたら一生って、カメラに切り取られた小さな画面の中を、右から左へタタッと駆けるような、ほんのわずかな時間かもしれないけれど。 できるだけ、透明でありたいなあ、と思う。 溜め込まずに、さらさらと水が流れてゆくように、瞳の中を、体の中を、心の中を、この世界のいろんなものが通っていったらいいなあ、と思う。

Haru's mini blog | 2016.05.20 Fri 10:58

父の贈りもの ―6

JUGEMテーマ:エッセイ 父の贈りもの —6  あのときから何十年という時間が過ぎていった。わたしと妻は今年結婚四十周年を迎える。とっくに父が生きていた年月よりはるかに歳をとり、息子も三十五歳となる。それでも未だに父が亡くなったときの出来事が心深くに渦巻いている。  わたしと二人で行く登山への父の執着は、今のわたしでも考え付かないほどの強さであった。  なぜ、あのとき父はわたしを山に連れていったのか。  本当の理由は永久にわからないが、その後伯父から聞いた話のなかに、少しは理由の...

物書き人「ノボルペン」 | 2016.05.15 Sun 23:15

父の贈りもの ―5

JUGEMテーマ:エッセイ 父の贈りもの —5  K署の山岳隊員は、父の遺体を背負子に縛り付け、一人で担ぎ上げた。父の体重は70kg近くはあったと思う。麓に近い登山路ではあったが、アップダウンの激しい細い山道を行くのはかなり困難だった。わたしは父のキスリングザックを背負い、時々後ろを振り返りながら下山した。すると伯父が厳しい口調で「ちゃんと前を向いて歩け、怪我をするぞ」とわたしを叱った。わたしは後方の父の遺体が落とされたり、枝で傷つかないか、そんな要らぬ心配をしていたのだ。  麓に...

物書き人「ノボルペン」 | 2016.05.15 Sun 12:37

世界は終わりそうにない

JUGEMテーマ:エッセイ  世界は終わりそうにない / 角田光代(中央公論新社)  評価 ☆☆☆☆ 愛すべき、私たちのしょっぱい日常。 恋愛の苦み、読書の深み、暮らしの滋味…。 膝を打ちたい気分で人生の凸凹をあじわうエッセイ集。 (感想) エッセイ・対談・書評と盛りだくさんな内容。 よしもとばななさん、三浦しをんさんなどとの対談があり、 書評では町田康さんの本も登場。 私はこの3人も大好きなので、私にとってはとってもお得な夢のような一冊でした。 旅やら食やら恋やら・・・肩肘はら...

隣り近所のココロ・読書編 | 2016.05.13 Fri 14:54

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