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旅行帰り、総武線に乗ったら目の前に座る少年の腕が根性焼きだらけだった。肘から先がまるで道路に描いたけんけんぱの印のごとく丁寧に等間隔で焼かれており、色から見るに治り切っていない。焼かれた直後にすら見える。もしかすると、総武線に乗る前の八王子辺りで焼かれて来たのかも知れない。何にせよ他人の傷は見ていてあまり気持ちの良いものではなく、よれたスウェットの袖で隠して欲しかったのだが、本人と連れらしき少女は気にしていないのか、或いは痛くて布を当てたくなかったのかも知らん、いずれにせよ何故か自慢げに、...
ターボライター根性焼事件 | 2024.07.08 Mon 00:34
気がついたら私は宇宙だった。 こねこねしてたのが26000字くらいになり、第三稿完というところ。続編的なのを過去ストックから引っ張り出して、3000→9000字。トータル5万目標。これ終わるのか? エピソードの必然性について考えている。割と感覚的にグロ描写をいれがちだけど(感覚的にグロ描写を入れるな)、センシティブについては特にそこに入れる意味が問われるし、即答できるくらい掘り下げが必要だと思う。 藤井佯・編『沈んだ名 故郷喪失アンソロジー』読了。別途まとめる予定だが、作品それぞれの故郷喪失があ...
水平線上の雨 | 2024.07.02 Tue 23:13
SBに
with a kiss, passing the key | 2024.06.30 Sun 00:00
昼も夜も寝ていると曜日感覚は鈍りに鈍るが日の昇り降りに関してはそうでもなく、夏至が近づくに連れ何となく気持ちも上向いてくる。という訳でもなく、眠れないでゴロゴロ転がる内に夜が明けてプレッシャーに苛まれたり夕暮れが遅すぎて落ち着かなかったり、夏が近いからと浮かれる事もできない。冬至近くのドス黒く重い夕方に比べれば随分マシだと思うもなかなか頭が厄介なせいか上手く行かない。何につけてもそう。ただし世界は誰か一人の味方ではないから物事は上手く進まないのが当然であって、色々やって一つでも成功すれば良...
夏至縦貫鉄道 | 2024.06.25 Tue 01:29
いくつか嫌な思いをしたり人を傷付けたせいか攻撃性が弾けかけており、自分に向いてもまずいのでどこか遠くの環状族を呪う事にする。明日は髪を切らなければならない。そのために昼には起きて動けなければならないし、夜は寝ておかなければそれもままならない。なのに文章を書いている。本当にこれで眠れるのかは分からないが何もしないともっと駄目な気がして夜中三時にリビングの明かりをつけた。実家にいた頃なら親が叱りに来てもくれようがここは新たな実家であり父は一昨年死んだ。あっさりとしたものだった。死ぬ前の数年は母...
環状族全員死ぬ呪い | 2024.06.21 Fri 03:24
指を切りました。ツナ缶の油を拭いていたら手が滑ったのです。二度と油など拭くものか。 生きて家事をする限り指の負傷から逃れることは難しく、身の回りの鋭角がなくならないのと同じように、指を切る事故は全人類普遍の不名誉な勲章として未来永劫残るでしょう。例えばスタートレックのごとく地球人が宇宙へ繰り出し銀河連邦を築いたとてそれは変わらりません。かの有名なピカード艦長がどれだけの武勲を立てようと、彼は書類仕事のふとした瞬間、或いは紅茶を淹れる過程で指先を切り、悔しさのあまり言ってはならない単語を叫...
義 | 2024.06.19 Wed 21:59
ハゲタカファンドになりたい。低気圧で調子がよろしくなく、気分転換に出かけようにも絶え間なく雨が降っており難しい、心が真綿と化し憂鬱の泥水に塗れたような日は、そんな夢について考える。アルゼンチンや南側諸国のデフォルト国債を買い占め何かしらの優越感に浸りたい。別にそれを無理やり回収するなどして大金持ちになりたい訳ではないから、暴力や権力の後ろ盾はいらない訳で、とすれば財布に入る程度のお金だけで始められるのではないだろうか。それどころか今はLINEやら楽天のポイントを証券購入に当てられると聞く。なら...
夢のコンドルファンド | 2024.06.19 Wed 00:47
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