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JUGEMテーマ:小説/詩 北大軽音でのラストを先に書かせていただこうと思う。 「Nちゃん」が「Ugeさん」のバンドのギターとして引き抜かれて、私達のバンドは自然解散になったが、みんなが優しい顔で見送った。 「出世してよかったね」という気持ちで満ち満ちていた。 かつて、「Ugeさん」のバンドは、「キーボードのUgeさん」と「ベースのTomoさん」と「ドラムのマキさん(なんか猛獣のような人だった笑)」さらに、「I.Zちゃんがギターをたどたどしく弾き、これまたたど...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2023.12.29 Fri 20:11
JUGEMテーマ:小説/詩 病院の廊下には少し暗めの蛍光灯の光が当たり、しんみりとした灰色を呈していた。 受付で教えられた病室の位置を目指し、早足で歩く。 だが行先はすぐに見つかった。 廊下の片隅で、どこかに電話をしている父親の姿が見えたからだ。 「はい。はい、死亡推定時刻は、今朝の十時頃との事です。はい」 どこにかけているのだろう── 圭輔はぼんやりと思いながらも父の傍へと急いだ。 「はい、では手配をお願い致します。失礼致します」 父はそ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.12.29 Fri 18:27
すごくせつない曲調。 でも実際にやっているのは、もっと赤裸々なんです。 \"Little Red Corvette\" (lyrics is here) from the album \"1999\" by Prince
with a kiss, passing the key | 2023.12.25 Mon 00:00
JUGEMテーマ:小説/詩 「スピリット──」一夫も声もなく繰り返した。 それはそうだ。当然のことだ。クローノイドの専門家であれば、彩夏の状態を把握していないわけがない。技師たちは、知っているのだ。 スピリットの彩夏の存在を。 「そうか」それしか、一夫には言えなかった。 「ええ」 「あ、それで弁護士さんの方は?」一夫は話を転換させた。「まさかあの紙束を証拠にして、裁判を起こそうなんてことに」 「ううん」慶子の声は、彼女が首を振っている様が見えるように聞こ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.12.22 Fri 22:45
JUGEMテーマ:小説/詩 弁護士及びクローノイド技師、及び保険会社の担当社員との面談後、私と母は田代の運転する車に乗り自宅へ帰った。 そうか。 私がロボットになったんじゃないんだ。 そうなんじゃなくて、ロボットの中に私がいるってことなんだね。 そうか。 それだけなんだ。 帰路、スピリットはそう言い、頭部を頷かせる信号が複数回続いて発火した。 ごめんね。 ロボットの……クローノイド? の、彩夏...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.12.15 Fri 22:30
JUGEMテーマ:小説/詩 空を見つめる 受け取れるはずの言葉を探す 青空、白い雲、陽光 綺麗すぎて怖い なにかが崩れ落ちる予感の方がよっぽど確かに 息をしている感じになれる 記憶の彼方から声が届かなくても この天空からのメッセージは届くのだろうか? 立ち尽くす 気持ち悪い声だとののしられても 立ち尽くす足元に大地があるなら 「僕は生きて行けるから」 ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2023.12.08 Fri 12:58
JUGEMテーマ:小説/詩 「よろしく、お願いします……」慶子は若干圧倒されつつも頭を下げ、改めて依頼した。 「わかりました」石野崎美知留は頷き「では今後、橿原圭輔及びその母親との会話を記録し、それを私どもと共有させて頂きたいと思いますが、よろしいでしょうか」と問うた。 「あ、はい」慶子も頷く。 「ありがとうございます」美知留は微笑んで礼を述べた後夫に振り向き「翔くん、彩夏さんが記録したものを私たちのクラウドストレージに転送できるよう設定してもらえる...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2023.12.07 Thu 20:28
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