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フェアポート・コンヴェンション

を聴くその10『NINE』(73年)  73年10月にリリースされたフェアポートの9枚目のアルバム『ナイン』の英国盤を私は2か月後の12月に入手しています。当時の私は新譜1枚より中古3枚という主義で、新譜はめったに買いませんでした。ですから『ナイン』の入手は奇跡的な速さでした。  バンド・メンバーは前作の『ロージー』と同じですが、前作がスウォーヴリック-ペグの作品が中心だったのが、スウォーヴリック-ルーカスが中心となっています。ヴォーカルはスウォーヴリックとルーカスが分け合っていますが、アルバムの主体はル...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.28 Thu 21:45

フェアポート・コンヴェンション

フェアポート・コンヴェンションを聴くその8『THE BUNCH / ROCK ON』(72年)  フォザリンゲイを解散させたトレヴァー・ルーカス、サンディ・デニー夫妻を中心に集まった13名のフェアポート・ファミリーが、ロックンロールの古典曲を歌い演奏したセッション・アルバム。  英国のフォーク・ロックを確立したメンバーが、実は米国のロックンロールで育った世代だということを露わにした作品です。  72年12月に宿泊施設付きのスタジオで録音されたこのアルバムは、まるでパーティーのようなレコーディングだったというよう...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.27 Wed 20:28

フェアポート・コンヴェンション

フェアポート・コンヴェンションを聴くその7『“BABBACOMBE”LEE』(71年)  このアルバム、最初に手に入れたのが国内盤で正解でした。19世紀末、英国南西部ババクームで起きた殺人事件の犯人ジョン“ババクーム”リーの半生をモチーフにし、数奇な運命を辿った男のストーリーを一気に聴かせるコンセプト・アルバムは、歌詞の意味を理解してこそその魅力が倍増します。  一時期は毎日のように聴いていて、フェアポートのアルバムの中でも一番好きなアルバムでした。  このアルバムが誕生したきっかけ...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.26 Tue 10:31

コンパイ・セグンド他

非西欧社会の音楽を聴く?  今日みたいな暑い日には『ブエナ・ビスタ』を聴きたくなります。  先日、コンパイ・セグンドのアルバム?をゲット、ブエナ・ビスタのスターたちのアルバムを聴きなおしています。セグンドの「チャン・チャン」を聴き比べるのも楽しいです。 ?『BUENA VISTA SOCIAL CLUB/Ry Cooder & Cuban Musician』(97年) ?『IBRAHIM FERRER』(99年) ?『OMARA PORTUONDO』(2000年) ?『COMPAY SEGUNDO/CALLE SALUD』(99年) ?『COMPAY SEGUNDO/CIEN ANOS DE SON』(99年) ?『COMPAY...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.24 Sun 23:25

暑すぎの朝のお出かけにはアースバウンド、キングクリムゾン!

JUGEMテーマ:No Music, No Life いや、もう暑い。 その上に蒸している。 そういう朝にはクリムゾンのアースバウンドだ。 必殺の元ブートライブ。初めてFMで聞いたときは狂喜乱舞。 それをなんとかLPで入手を。。。。。だが・・・・あああああ で、だが紙ジャケ、クリムゾン一気販売の時に購入。 いやあ、テープが手元でCDで存在している。 夏の暑さにはこれが効果的。 いやあ、すご過ぎ!! それだけです。

アンクルマツのCDガイドのブログ | 2022.07.23 Sat 09:22

ザ・バーズ他

洋楽ロックアルバムベスト20(1960-1999)  『レコード・コレクターズ2022年8月号』のあなたが選ぶ洋楽ロックアルバムベスト20に、今の気分で20枚選び投票しました。60年代から90年代の40年間でリストアップされた800枚から選びますが、私の好きなアルバムが何枚もリスト外なので苦労しました。リスト外の1枚は『ノー・ローゼズ』を選びました。 ?『The Byrds/Sweetheart Of The Rodeo』(68年) ?『The Band/Music From Big Pink』(68年) ?『John Lennon / Plastic Ono Band/Imagine』(71年) ...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.22 Fri 23:54

フェアポート・コンヴェンション

フェアポート・コンヴェンションを聴くその6『ENGEL DELIGHT』(71年)  2度目のアメリカ公演を終えた70年の終わり、リチャードがバンドを離れます。フェアポートはサンディに続きリチャードと、二人のスター・ミュージシャンを失ってしまいます。  けれどもバンドは、残った4人で継続、皆が持てる力を出し合ってより力を発揮します。全員がヴォーカルに加わり、リード・ギターはサイモン・ニコルが担当します。むしろ潜在能力が表出したといえます。  そしてリリースされた『エンジェル・ディライト』は、トラッド・ナン...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.20 Wed 21:58

フェアポート・コンヴェンション

フェアポート・コンヴェンションを聴くその5『FULL HOUSE』(70年)、『HOUSE FULL』(86年)  ヴォーカリストのサンディとベーシストのアシュリーが脱退したフェアポート。サンディに変わるヴォーカリストは見つからず、残された4人は女性歌手は補充しないと決め、スウォーブリックとトンプソンをヴォーカリストに据えます。  アシュリーの穴埋めには、本物のロックンローラーを求めたバンドに最適なベース・プレイヤーのディヴ・ペグが収まります。そして男5人の新たなフェアポートが船出します。  ペグの加入でサウン...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.18 Mon 22:30

フェアポート・コンヴェンション

フェアポート・コンヴェンションを聴くその4『LIEGE & LIEF』(69年)  フェアポートは英国ツアー中の69年5月12日未明、メンバーの乗ったバンが事故を起こし、ドラマーのマーティン・ランブルとリチャードのガールフレンド、ジーニー・フランクリンが死亡、他のメンバーも重傷を負うというアクシデントに見舞われました。この事故によって大きなダメージを受けたバンドは、再起不能と思われました。3枚目のアルバム『アンハーフブリッキング』のリリース直前のことでした。  しかしフェアポートは新たなメンバーを加えて...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.14 Thu 21:50

フェアポート・コンヴェンション

フェアポート・コンヴェンションを聴くその3『UNHALFBRICKING』(69年)  『エンジェル・ディライト』から入ったファンの私は、スウォーブリック期のフェアポートへの思い入れが強いのですが、スウォーブリックがゲスト参加し、サンディとリチャードが在籍する黄金期のアルバムとして『アンハーフブリッキング』は忘れられない1枚になりました。  このアルバムにもディラン・ナンバーが3曲収録されていますが、いずれも本人のバージョンは未発表のナンバーです。メンバーが自ら選んでカバーしたナンバーは素晴らしく、フェア...

ビニール・ジャンキー行状記 | 2022.07.13 Wed 22:51

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