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回想
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昔のことをふっと想いだす瞬間。
花の香り、風の香り、季節の流れの中で。
後悔もある。
懐かしい思い出。
だからこそ、今日を一生懸命に生きよう。
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その48 「散髪屋さん」

散髪屋さんの店名は『理容おおなろ』だった。   近所のお店は「肉のいしい」とか「いけうち商店」とか よくある名前が付いていたから、 「『おおなろ』ってヘンな苗字」と思っていた。   散髪屋さんはちょっと不思議なところだった。   お店の人がお医者さんのような服を着ている。   太い皮のベルトのようなものが壁に掛かっていて、 時々カミソリでそれをひゅんひゅんと撫ぜる。   白くて四角い陶器のコップに筆のようなものを入れて しゃかしゃか掻きまわ...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.16 Thu 21:02

その48 「散髪屋さん」

散髪屋さんの店名は『理容おおなろ』だった。   近所のお店は「肉のいしい」とか「いけうち商店」とか よくある名前が付いていたから、 「『おおなろ』ってヘンな苗字」と思っていた。   散髪屋さんはちょっと不思議なところだった。   お店の人がお医者さんのような服を着ている。   太い皮のベルトのようなものが壁に掛かっていて、 時々カミソリでそれをひゅんひゅんと撫ぜる。   白くて四角い陶器のコップに筆のようなものを入れて しゃかしゃか掻きまわ...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.16 Thu 21:02

その47 「巨人の星」

祖父を近所の散髪屋さんに連れて行くのは 小学生になった かいちゃんの仕事であった。   1年生の中でも ちっちゃっこい かいちゃんが 目の悪い祖父の手を引いて歩いていると 「えらいねえ」と近所の人が声をかける。 かいちゃんはそれが恥ずかしくていやだった。   楽しみだったのは散髪屋さんに 少年マガジンが置いてあったことだ。   祖父が散髪に行くのはひと月かふた月に一度だから 待っている間に「巨人の星」を古い号から順に読む。   散髪が早く終わる...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.15 Wed 21:43

その46 「氷砂糖」

祖父母の部屋は玄関を入って右の四畳半だった。   祖父は淡路島で自動車の修理工場をやっていたらしい。 晩年は緑内障のためにすっかり視力を失っていた。   不思議だったのは祖父が日記をつけていたことだ。   わら半紙だったかチラシの裏だったかに、 文字列が曲がらないように物差しをあてて 毎日なにかを書きつけていた。   かいちゃんはまだ字が読めなかったので なにが書いてあるかは分からなかったが、 「目が見えないのに字を書くなんて偉い」と思った。 &n...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.13 Mon 20:00

その45 「石油ストーブ」

9才上の姉が高校受験の年、 かいちゃんの家に石油ストーブがやってきた。   全体に円筒形の赤いイメージで 燃焼部分の周りは銀色の金属の網で囲われていて さわっても熱くないようになっていた。   一番下の四角い鉄板の上に赤い丸いタンクが乗っていて、 その上に燃焼部分、一番上は赤い丸い鉄板で、 ここは熱くなるので絶対にさわってはいけない。 いつもヤカンがかけてあった。   ダイヤルを回して燃焼部分のレバーを上げ、 中の芯にマッチで火を点ける。 ダイ...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.12 Sun 15:21

その44 「蓑虫(みのむし)」

頭まですっぽりと布団にもぐりこんでいると 『”みのむし”みたい』と言われた。   ”みのむし”は枯れ木の枝によくぶらさがっていたが、 あっちにもこっちにもいる、というほどでもなく めったにいない、というほどでもなく、 見つけようと目をこらすと「いた、いた」という頻度であった。   出がらしのほうじ茶の葉っぱや茎をくっつけたような 長さ2センチ位の紡錘形で、 木の枝から糸のようなもので垂れ下がっていた。   中身を確かめようと葉っぱ...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.10 Fri 17:01

その43 「子獲り(ことり)」

寒い時期だけだったかもしれないが、 夜になるとチャルメラの音が聴こえてきた。   たぶん夜の8時か9時くらいだったのだろう。 寝ていないこどもを連れに”子獲り”が来ているのだと かいちゃんは騙されて信じ込んでいた。   街灯もあまりない住宅地に音はどこからか響いてきて、 近づいているのか遠ざかっているのか分からないまま いつのまにか聴こえなくなっている。 全く正体不明のものであった。   恐怖を感じるほどではないものの 「たりらーりら たり...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.09 Thu 23:02

その42 「なっとう」

物売りの声で思い出すのは竿竹屋さんか 豆腐屋さんの「ぱふーぱふー」というラッパの音ぐらいだ。   大阪では納豆を食べないから ”ひみつのアッコちゃん”のエンディングで 「なっとう売りが ア〜ア〜 なっとう〜」 と歌っているのが 何のことかさっぱり分からなかった。   近所にSPセンターという市場ができたとき 中に豆腐屋さんが入っていて、 ”あぶらげ” や ”ひろうす” と並んで藁に包んだものがあった。   「あれはなに?」と母に...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.08 Wed 20:30

その41 「竿竹」

庭には2本の細い電信柱のような木の棒が立っていて、 そこに竿を渡して洗濯物を干していた。   母はハンガーのことを『えもんかけ』と言っていた。   ”えもんかけ”を使わず竿竹に直に洗濯物を通すのが母のやり方で、 シャツやズボンやが人の形でパタパタと風にはためいていた。   電信柱のような棒にはカマボコ板が斜めに打ち付けてあって、 そこに竿を掛けるようになっている。   母の肩の高さと、その倍くらいの高さと、 もっともっと上に、もう一段あ...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.06 Mon 13:59

その40 「ブルーダイヤ」

「氷の冷蔵庫はウチにもあった」と母が言い出した。 「氷屋さんが氷を届けに来ていた」と言う。   母の思い違いではないかと思うが、 台所は当時 かいちゃんの管轄外だったので 憶えていないだけかもしれない。   洗濯機に関する記憶が無いのも管轄外だったせいであろう。   置いていた場所すら憶えていないのだが、 使っていた洗剤が『ブルーダイヤ』だったことは確かである。 ”金銀パール プレゼント”というやつである。   ブルーダイヤはタテ長の紙箱で...

あべゆかり の 回想法ノート | 2017.03.05 Sun 17:12

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