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坂井さんと死生観(2) 人同士で撃ち合うゲームについて

死や喪失をテーマにしたゲームをつくった坂井さんに、次のことも質問してみた。 「これからの時代、ゲームはどのような役割を担っていくと思いますか?」   自分としては、死に無自覚になるのは嫌だけど、ゲームにはやっぱり刺激を求めていて、これからも人同士で撃ち合うようなシューティングゲームなどが増えるように思う。そうすると、ゲームによって死への感覚が薄れていく人がますます増えるのかな、と思ったからだ。   坂井さんは「研究者の立場で言うと」と断ったうえで、次のように答えてくれた。 ...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:08

坂井さんと死生観(1) 「死生観」と「ゲーム」の関係性

死生観とは、「生きること」と「死ぬこと」に対する根本的な考え方や価値観のことだ。   東京大学大学院情報学環特任研究員の坂井さんは、死生観をテーマにした論文をいくつか発表している。   その中の一つ、研究論文「死と喪失をテーマにしたゲームが学生の自己成長感に及ぼす影響の検討 ―死の学習経験に着目して―」では、最初に、現代の若者のあいだでは、ゲームによって死への自覚や認識が薄れているのではないか、という指摘を取り上げている。   そのうえで、その若者が受け入れやすいゲーム...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:08

坂井さんとゲーミフィケーション(3) 学びの可能性を広げるために

ゲーミフィケーションとは、学ぶことや働くことをゲーム感覚で楽しめるようにするもので、一般的な仕組みには「ポイント」「バッジ」「リーダーボード(ランキング)」というのがあるそうだ。   「ポイントというのは『○○さんはいい質問してくれたので、何点あげます!』などと、ポイントをあげるものです。お金をもらえるわけでなくても、なにか嬉しくなりますよね」   「バッジというのは、『5万ポイントになったあなたは“将軍”です!』『さらに10万ポインを達成するとあなたは“王様”...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:08

坂井さんとゲーミフィケーション(2) 最先端の人に会える場に飛び込んで

坂井さんは、2010年頃に雑誌の記事で、ゲーミフィケーションという言葉を知り、興味をもった。   ゲーミフィケーションという考えは、その頃から流行り出したもので、以前からあったのではない、新しい分野だった。   新しい分野を学ぶとき、坂井さんは共通してやることがあるそうで、それは「最先端の活動をしている人に会える場に飛び込むこと」だそうだ。   当時、東京大学の藤本徹先生がゲーミフィケーションの勉強会を開いていたので、坂井さんはその先生の著書の『シリアスゲーム』を読んでか...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:08

坂井さんとゲーミフィケーション(1) トム・ソーヤーのように生きたい

まず、坂井さんには「トム」というニックネームがある。『トム・ソーヤーの冒険』という物語に起源があり、ひとつのエピソードに次のようなものがあると教えてくれた。   「トムはいたずらっ子で、おばさんに怒られて、罰として長い塀をペンキで塗ることを命じられます。最初は嫌々やるのですが、途中でひらめき、楽しそうに塗りだすんですね。するとそれを見た友人たちが『面白そう』と次々にやりたがるんです。『いや、これは責任ある人しかできないんだ』とトムがもったいぶると、りんごやビー玉を差し出してまでペンキ...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:08

坂井さんとメンタルヘルス(3) 昔の自分と重なった「嫌々な人たち」

●メンタルヘルスの研修のエピソード メンタルヘルスの研修に参加する人のだいたいは、「会社から言われてしかたなく来た」などの愚痴が顔からにじみ出てる人で、消極的で、やる気のない態度だし、内職しようとパソコンを持参するような人たちだそうだ。   そういう人たちが、研修を受けた後に「来てよかった」「すごく役に立ちました」などと言ってくれて変容してくれると、坂井さんは嬉しいそうである。それは、「少しでも前向きに人が変わっていく大切な場に立ち会えた」と感じるからだという。最近も研修の終わりに、...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:07

坂井さんとメンタルヘルス(2) 「楽しく学べるゲーム」ができるまで

●メンタルヘルスのプログラムづくりの苦労話 坂井さんはメンタルヘルスを楽しく学べるゲームを、ゲーム会社と共同開発した。それが「ストマネ」と、「ストマネforセルフケア」である。   「ストマネ」は、企業の管理職が、部下の心の健康を維持しつつ、仕事のプロジェクトを完了させる働き方を、ボードゲームで学ぶものである。 「ストマネforセルフケア」はそのアレンジ版で、働く人が、チームで仕事をするときのセルフケア(自分自身のケア)についてボードゲームで学ぶものである。   その開発の裏には...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:07

坂井さんとメンタルヘルス(1) 職の相談の人から、心の相談の人に

坂井さんへのインタビューで、自分が印象に残ったのは、「メンタルヘルスに興味をもったきっかけ」と、「メンタルヘルスのプログラムづくりの苦労話」、そして「メンタルヘルスの研修のエピソード」である。   ※メンタルヘルス……精神の健康状態のことを指す。「力が湧いてくる」「心が軽い」「穏やかな気分」「やる気が出てくる」などの状態であれば、心が健康といえる。みんなが健康というわけではない。誰しも「気持ちが沈む」「落ち込む」などしてストレスを感じることがある。心の傷は体の傷と違って目に...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:07

坂井裕紀さんの歩み −不登校、職を転々、起業、そして研究−

坂井裕紀さんは、高校生のときに不登校を経験した。 高校を卒業すると、しばらくは何もせずゴロゴロしていた。 その後、いくつかの職を転々。 28歳のときに起業した。 38歳のときに大学に進学。 41歳のときに死にそうになる事故に遭った。 48歳のときに大学院を修了し、博士号を取得。 現在、東京大学の特任研究員として、研究を進めながら、学生に教えることもしている。   研究者であり、教育者でもある坂井さんの専門分野は、一見するとバラバラなこれらの体験がつながりあう分野となる。   「学ぶこ...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:07

職場体験による記事制作(2026) 概要と目次

中学校の職場体験に協力させていただきました。具体的には、中学生3人に、ライターの仕事として「インタビューして、写真撮影をして、記事にまとめる」ことを体験してもらいました。   取材をする方としては、出会ってから15年以上の仲となる坂井裕紀さんにご協力いただきました。現在、東京大学 大学院情報学環 特任研究員を務めておられます。   坂井さんとの出会いは、教育系の対話型イベントでたまたま同じグループになったことでした。お人柄にひかれ、イベント終了後にお茶をご一緒させてもらったのです...

「働くこと」と「学ぶこと」 | 2026.08.30 Sun 18:06

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