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君待つや海へこぼるる天の川 きみまつや うみへこぼるる あまのがは 失恋するために、風邪を引いたのかなぁ。 元気がなくなって、おさえていた蓋をおさえられなくなった。 君は、君と私は正反対だと言っていた。 反論しなかったけれど、そうじゃないと思っていた。 似ているところがあるなぁ、と。 どちらかというと、自分のことに対して、のんびりしてしまうところとか、 美術館へ行ったら、じっくり観てしまうところとか。 その場が楽しいことを優先して、 その場の雰囲気を壊すのが怖くて 肝心な話を切...
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.08.04 Sun 13:53
昼の陽を吐き出す街や熱帯夜ひるのひをはきだすまちやねつたいやThe town breathes out the sun of daytimeSultry night夏風邪をひきました(;_;)発熱中です...毎日新聞 ケータイ写真俳句[7月12日正午〜7月19日正午受付分]入選選者:大高翔先生「昼の陽を吐き出す街」に、街を生き物のように感じさせる躍動感がありますね。「熱帯夜」も同様に生き物のようで、息遣いが伝わってくるようです。俳誌「炎環」2014年10月号掲載-寒太主宰選- JUGEMテーマ:花の記憶
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.08.01 Thu 21:29
アベリアの藍の夕べへ溶け出せり あべりあのあゐのゆふべへとけだせり 茜色というよりも、藍色の、夕暮れでした。 昼の熱の残る、青山通りのアスファルトの上に アベリアの花の香りが、かたまりのように浮かんでいました。 私はまっすぐ歩いていて、 香りのかたまりの中へ入り込んでしまいました。 Abelia begins to melt into an indigo evening アベリアの香りは強く、陽の光は強さを失いつつあり、 視覚よりも嗅覚が優位となり、嗅覚は触覚へ置き換わり、 香りを触り、重たさを感じました。 物体...
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.07.22 Mon 23:40
蚊柱にベンチ取らるる夕間暮れかばしらにべんちとらるるゆふまぐれ居心地よさそうなベンチに座って夕暮れ時の景色を楽しみたかったのですが...いい場所にあるのに、誰も座っていないと思ったら...At the evening twilight,the bench has taken by a swarm of mosquitoes.銀漢俳句会 金星句会 2013年6月俳誌「銀漢」2013年11月号 -星雲集 伊藤伊那男選- 掲載 JUGEMテーマ:花の記憶
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.07.18 Thu 06:40
木漏れ日や青梅ひとつ転がりぬ こもれびや あをうめひとつ ころがりぬ 駅までのいつもの道を歩いていたら お尻のくっきりとした、みずみずしい青梅が転がっていました。 すっかり茂った梅の葉が 夏の日差しを受けて、濃い影を落として 額縁のように、青梅を縁取っていました。 梅雨は、「梅」の「雨」と書いて、 梅の実が熟する頃の雨なんだと、初めて実感しました。 雨の季節に、熟する実。 重なりゆく雨粒が沈んでいく中で、固く、育つ。 閉ざされている、と思っていた心は、開いていた。 In sunshi...
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.07.16 Tue 00:48
君待つや軒にあふるる凌霄花 きみまつや のきにあふるる のうぜんか When waiting for you, the eave brims over with trumpet creeper flowers 毎日新聞 ケータイ写真俳句[6月21日正午〜6月28日正午受付分]入選選者:大高翔先生「君待つ」楽しさがあふれ出しています。「軒」の「凌霄花」が、のびのびと気持ちを表わしているようで、楽しくなってきました。 JUGEMテーマ:花の記憶
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.07.07 Sun 18:34
いつまでも歩いてゐたき梅雨晴間 いつまでも あるいてゐたき つゆはれま I want to walk forever that sunny interval of the rainy season. 第六十六回 2013年6月 「湯島句会」作品集掲載JUGEMテーマ:花の記憶
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.06.30 Sun 17:16
あぢさゐのほほのはづみや涙雨あぢさゐのほほのはづみやなみだあめ涙雨とは:(1)悲しみの涙が化して降るという雨。(2)ほんの少し降る雨。 NHK短歌を観ていたら、永田和宏先生が、「恋は一度きりしかない。 恋をしている時は、相手の表情に敏感になる。 今、喜んでいるのか、つまらなそうにしているのか。 恋は一度きりなのだから、大事にして、作品にしたらいい。」とおっしゃっていて、勇気をもらいました。 The cheeks of a hydrangea bounce the rain of tears.上手くいくことを願うけれど、それより大事なのは「今を生きる」こ...
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.06.24 Mon 23:34
陽の射して あぢさゐの頬ふくらめりひのさしてあぢさゐのほほふくらめり 旧仮名で「あぢさゐ」と書くと すべての仮名が丸みを帯びて、 それぞれの花が、丸々と咲いていく感じがします。 漢字で「紫陽花」と書くと 地面や天気にあわせて、花の色を変えていく感じがします。 どちらも、ふさわしいなぁ。 あぢさゐの 緑色の粒々がつまった、固いつぼみが 白い小さな花びらをふくらませて、 やがて紫や青やピンクに染まって、まん丸になります。 触ると弾力があって、ほっぺたのよう。 A lu...
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.06.22 Sat 17:55
かたばみの実が天を指す 門の下かたばみのみがてんをさすもんのした 木陰とひなた。 ひなたのコンクリートの隙間で咲く。 木陰は大きくて、居心地良さそうに圧倒的に迫り来るけれど、 そちら側ではなく、こちら側で。 それぞれで咲く。 それぞれで咲くしかない。 それでも、君のそばで咲けたら... The fruits of oxalis point to heavenAt the bottom of the gate 毎日新聞 ケータイ写真俳句[5月31日正午〜6月7日正午受付分]入選選者:大高翔先生「かたばみの実」というささやかな存在に、「天を指す」を見...
FUKUUの写真・書芸俳句、または五七五、または短歌 | 2013.06.18 Tue 01:13
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