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非日常の楽しさを感じる宙組公演

今回の宙組公演『シャーロック・ホームズ−The Game Is Afoot!−』『Délicieux(デリシュー)!−甘美なる巴里−』は、舞台で繰り広げられる場面を見ているだけで楽しくなり、宝塚歌劇の魅力を感じることができます。   『シャーロック・ホームズ−The Game Is Afoot!−』は、どうやって犯罪を解決して、犯人を捉えるのか、謎解きの楽しさに溢れています。 シャーロック・ホームズ(真風涼帆)は知られた通りに独特のキャラクターで演じられて、実は悪の権化のジェームズ・モリアーティ(芹香斗亜)、ホームズを支え...

宝塚的幻想雑記 | 2021.07.17 Sat 21:21

全てに安定、楽しめる宙組公演

真風涼帆がトップとなって6作目の本公演『シャーロック・ホームズ−The Game Is Afoot!−』『Délicieux(デリシュー)!−甘美なる巴里−』は、新たにトップ娘役として迎えた潤 花のお披露目でもありますが、安定としている内容でした。   『シャーロック・ホームズ−The Game Is Afoot!−』は謎解きのストーリー面白さに、真風涼帆のコメディエンヌぶりに、芹香斗亜の悪役、潤 花のゴージャス感と、役どころがうまくハマっていました。 生田先生の本公演でのミュージカル作品はこれまで3作見てきました。それらと同...

宝塚的幻想雑記 | 2021.06.27 Sun 19:43

さらば、たまきち!

my楽の今日は前楽日、マチネでしたが白く染まった客席を見るのは初めてでした。ソワレはサヨナラショーもあって、明日の千秋楽を控えてお別れムードいっぱいだったことでしょう。   珠城りょうが月組トップとして2017年1月の『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』で大劇場に登場以降の本公演、8公演すべてを観劇してきました。 人生グラフ的に月組トップとしての盛り上がりを描いたとしたら、『I AM FROM AUSTRIA−故郷は甘き調べ−』から急上昇し、『WELCOME TO TAKARAZUKA −雪と月と花と−』『ピガール狂騒曲』でさ...

宝塚的幻想雑記 | 2021.06.20 Sun 21:28

正しい理想とは、忠義って何や、そんなことを探し求める悲しさよ

新人公演が終わっての今回は、先週、観たときよりも舞台からより強くエネルギーが伝わってくるように感じました。そのせいかを見終わった後、マスクの中が鼻水で湿ってしまいました。   『桜嵐記』を観ると、楠木正行(珠城りょう)はもっと生きたくはなかったのだろうかと思ってしまいます。死んでいくことを求めて、生を受けながらこの世には未練はないように見えました。戦に明け暮れた時代の武士は、そのような生き様を求められていたのでしょうか。   大きな流れに身を投じることが、求めていた死に方だ...

宝塚的幻想雑記 | 2021.06.13 Sun 20:11

卒業色が薄いのが珠城りょうのラストにはふさわしい

3週間ぶりの『桜嵐記』『Dream Chaser』の観劇でした。卒業公演なのですが、その気配は薄口でしっかりと楽しめる芝居のショーだと再度、確認できたと思っています。今回はショー『Dream Chaser』について、思ったところをまとめてみます。 なんといっても退屈せずにフィナーレを迎えることができます。卒業の雰囲気を醸し出す場面はありますが、これは薄口です。 それよりも、しっかりと見たくなる場面が用意されています。そう、タンゴの場面です。時間的には長めですが、もっと見ていたい、そんな気になります。娘役た...

宝塚的幻想雑記 | 2021.06.06 Sun 21:26

良かった、もっと良くなる予感、月組『桜嵐記』と『Dream Chaser』

ロマン・トラジック『桜嵐記』、 スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』の月組トップコンビ、珠城りょうと美園さくらの卒業公演が始まりました。     その内容はというと、二人の相応しいよくできたお芝居とショーで、卒業公演そして月城かなとが引く継ぐ月組への花向けにふさわしい良い公演です。 上田久美子先生の作品の『桜嵐記』は、生きる意味や人の世の現実と理想、そんな哲学的なテーマは当然に埋め込まれています。直近では雪組トップの卒業公演『fff』が何度見ても消化できなっかたのですが、こち...

宝塚的幻想雑記 | 2021.05.16 Sun 22:10

Stay Homeで過去と出会う 〜 大正浪漫抒情劇『夢千鳥』 〜

ライブビューイングで宙組の和希そらが主演する大正浪漫抒情劇『夢千鳥』を観ました。評判通りの良い作品の良いお芝居に感心し、おもしろかったと言わせてもらいます。それにこの作品の作・演出の栗田優香先生はバウデビュー作とは信じられない出来上がりには驚きです。 ちょうど1年前のStay Home時期に、2019年暮れに上演された星組の瀬尾ゆりあ主演の「龍の宮物語」がスカイステージで放映され、芝居と作品の筋書きに感動したことを思い出しました。この作品も指田珠子先生のバウホールデビュー作品でした。良い作品を作り出す先生...

宝塚的幻想雑記 | 2021.05.08 Sat 23:05

サクッと楽しめた公演、そして緊急事態発令前の柚香 光の気づかい

3回目の観劇でストーリーがよくわかっていたこと、SS席で花組の生徒さん達の顔をよく認識できたこと、そんなことで今回は楽しむことができたと感じました。   まずは、『アウグストゥス−尊厳ある者−』で気になったことをまとめました。 登場人物の関係が平面的で、ストーリーのなかで一本の線としてつながって立体的でない感じがしました。 典型的なのは、アントニウス(瀬戸かずや)とオクタヴィア(音くり寿)の関係です。何度か婚約しているというセリフがあるのですが、ラストでアントニウスの死を悼んでオクタ...

宝塚的幻想雑記 | 2021.04.24 Sat 21:29

レガロの貸切公演とひとこのこと、ア行のこと

『アウグストゥス−尊厳ある者−』『Cool Beast!!』の2回目の観劇は、レガロの貸切公演でした。 本来であれば、昨年の4月、花組の『はいからさんが通る』で開催されるはずでしたが、コロナ禍で1年遅れとなりました。開演前にそんなお詫びのアナウンスがありました。 この公演まで、何度お詫びの手紙をいただき、先週、電話もいただきました。さらには、チケットの送付後には、公演をキャンセルする場合は、チケットを返送すれば引き換えに商品を送りますという案内もありました。ここまでしていただいて恐縮するばかりです。 ...

宝塚的幻想雑記 | 2021.04.18 Sun 22:14

花組公演の大劇場はコロナ禍前の雰囲気を感じました

コロナ禍の公演中断があって久しぶりの花組の本公演の観劇になりました。観劇前は何が見所なのか、現在の花組の特徴は何か、はっきりしたものを掴めずに今日を迎えていました。しかしそんな心配は関係なく、お芝居もショーも楽しめました。   『アウグストゥス−尊厳ある者−』は、これまで雪組『fff−フォルティッシッシモ−』、星組『ロミオとジュリエット』と重たい作品が続いたので、スルッと入ってきました。主役のオクタヴィウス(柚香 光)は、ローマ史ではカエサル(夏美よう)、クレオパトラ(凪七瑠海)、ブルート...

宝塚的幻想雑記 | 2021.04.04 Sun 21:43

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