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フレンチ・ミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』を幸運なことに観ることができた。 印象として一つあげるとすると、礼 真琴の演技力。天才モーツァルトの21歳から亡くなるまでを、若さゆえの言動、天才だからかの落ち着きのなさに奇行、そして音楽における天才的な才能が素直に伝わってきた。この演技には数々の曲に、美しくキレのあるダンスが絡んで、モーツァルト像に厚みが増す。 演技と楽曲から膨らんだサリエリ(凪七瑠海)の天才に対する嫉妬とモーツァルトの関係が物語の鍵となって、モーツァルト像を作り上げ...
宝塚的幻想雑記 | 2019.11.21 Thu 23:03
『El Japón −イスパニアのサムライ−』は、スペイン南部にどうして日本の侍の伝説が残ったのか、慶長遣欧使節団として派遣された仙台藩士が主人公と、とても壮大な背景をもつミュージカル。たくさん埋め込まれた物語が絡み合ってフィナーレを迎える組み立ては美しいのだが、何か物足りない。 そんな中、真風涼帆は蒲田治道として立ち姿に剣さばきは美しく、堂々とした主人公。スタイルが確立されている。 カタリナを演じた星風まどかは、これまでの本公演で演じたヒロインとは趣の違うこの役を堂々と演じ、...
宝塚的幻想雑記 | 2019.11.17 Sun 22:19
両親に従順でありながら反発もし、ホテルのスタッフからの厚い信頼を受ける青年ジョージを演じる珠城りょう。これは、はまり役。 組長になってからの露出と存在感が際立つエルフィー役の光月るう。 できない奴よりもずる賢い黒い役が断然お似合いだと再認識できたマネージャー、リチャード役の月城かなと。 ダンスに歌にお芝居にと、このところの作品で著しい成長を感じる筋肉マッチョのパブロ役の暁 千星。 曲者を演じるのはやはりこの人、輝月ゆうま。 ダメダメなフロント係なのに憎めないフェリックスを余裕たっ...
宝塚的幻想雑記 | 2019.11.02 Sat 17:19
今回は、オープニングのアニメーションが始まったところからワクワクしていた。 お芝居が始まると、その期待どおりに盛り上がり、また、リピーターの人も増えているのだろう客席からの手拍子と拍手はきれいに揃って、笑い声も増え舞台と客席の一体感が強まった。 こんな中でジョージの父(鳳月 杏)の演技や台詞に対する客席の反応が、これまで終盤に向けて高まってくるところが1幕から高まっていた。 妻のロミー(海乃 美月)に対して、ジョージ(珠城りょう)を認めたい、二人の時間を過ごさないかと語りかけるがロミ...
宝塚的幻想雑記 | 2019.10.27 Sun 20:18
公演が始まって1週間たったことで一人一人の演技と周囲との関係性が大分とまろやかな印象に変わっていた。そして私は公演を1回観てsportfyの「I am from Australia」のplaylistを聴き、世界観に少し近づいた気がした状態の2回目の観劇だった。 エマ・カーター(美園さくら)はジョージ・エードラー(珠城りょう)とともにこのミュージカルの中心の一人であるとともに、音楽を通してのストーリーテラーではないかという思いが強くなった。 雪山のシーンに冷凍室のシーンで、美園さくらの歌が芝居の空気感と芝居の...
宝塚的幻想雑記 | 2019.10.13 Sun 23:51
『I AM FROM AUSTRIA−故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ−』は、オーストリアでヒットした作品だからというだけではない。この月組の魅力が滲み出す楽しめるミュージカルだ。 美しい歌の数々、舞台装置の使い方は大掛かり、映像が多用されて、これまでにない演出だ。うまく緩急が織り交ぜられた心温まるストーリーはテンポよく進む。結末に向けてそれまでの布石がしっかりと回収され、スッキリした気持ちで終演を迎えることができた。 お芝居のなかでキーとなる主役の珠城りょうに脇で支える月城かなと...
宝塚的幻想雑記 | 2019.10.06 Sun 20:39
チケット難のこの公演を3回も見ることができた幸運に感謝しながらの明日海さんとのお別れだった。大劇場のラストまで1週間となって、客席のすすり泣く声がこれまでよりも増えている。 明日海さんは自らエネルギーを発するだけではなく、周りの組子から吸い取ったエネルギーを増幅して発している。ショーで銀橋に立った時、隣にトップ娘役や2番手が立っても、観る者の視線は中央の明日海さんに奪われる。この公演の回数が重なりさらに発するエネルギーが強くなったように感じた。 憂いや悲しみを感じる美しさ...
宝塚的幻想雑記 | 2019.09.23 Mon 21:28
『A Fairy Tale −青い薔薇の精−』は、産業革命が国内に行き渡り、多くの植民地を獲得した大英帝国として成熟した時代がその舞台。ロンドンは煤煙で昼も暗い「霧の街」とお芝居で紹介されていたとおり。 そんな時代に加えて成長とともに不純になる人の性(さが)への批判を通じて、現代の人々の暮らしや思考に対して再考を促そうとしているようにも受け止める。 薔薇の精エリュ(明日海りお)がシャーロット(華 優希)に忘却の粉をかけなかったことから物語は展開する。ここに絡むハーヴィー(柚香 光)に精霊たちが...
宝塚的幻想雑記 | 2019.09.15 Sun 20:08
『A Fairy Tale −青い薔薇の精−』 『シャルム!』の2回目の観劇。 『A Fairy Tale −青い薔薇の精−』は、おとぎ話と現実が重なり合い、回想の場面が織り込まれ時間の行き来が頻繁に起こる。薔薇の精エリュ(明日海りお)にハーヴィー(柚香 光)、シャーロット(華 優希)がおとぎ話と現実を行き来する。 現実世界のオズワルド・ヴィッカーズ (瀬戸かずや)が「植物は金のなる木」と言うと、おとぎ話を代表する樫の木の精ディニタス(高翔みず希)が「そんな木の精はいたのか?」と戸惑うのはご愛嬌。...
宝塚的幻想雑記 | 2019.09.07 Sat 19:34
お知り合いの宝塚ファンが言うには、この花組公演のチケットの取りにくさは柚希礼音の退団公演の時と同じくらいなのだそうだ。 大変な状況なのは実感しながら、興味もあってチケットは転売サイトを覗くと、とてつもない金額で取引されている。B席でも1万円超え、5年にわたるトップ明日海りおとの別れを惜しむファン、とりわけご贔屓なら無理もするとは思うが、それにしても異常だと思う。 この『A Fairy Tale −青い薔薇の精−』 『シャルム!』は花組らしくそして明日海りおの魅力はたっぷり、宝塚歌劇らしさにあふれてい...
宝塚的幻想雑記 | 2019.08.31 Sat 21:55
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