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星組のロミオとジュリエットから溢れでる感情揺さぶるパワー

まだ、緊急事態宣言は解除された兵庫県ですが2階席にはお客さんは入っておらず、幕間のトイレや改札外のレストランの混雑も大したことはありませんでした。   さて、今回はB日程でした。役替りの死は愛月ひかるでした。現れただけで不気味、柱の影に佇む姿は「エリザベート」のトート閣下を彷彿させます。滲み出る不気味さと滲み出し方にも重さがあって、これはこれで好みです。   第1幕の幕開けから作品の世界へ一気に引き込んでくれるのは、あの数々の楽曲をストレスなく聴かせてくれる星組のパワーです...

宝塚的幻想雑記 | 2021.03.06 Sat 21:07

ゾクゾクものの『ロミオとジュリエット』

宝塚歌劇の人気の演目の一つと言われている『ロミオとジュリエット』を初めてみることができました。前回は2013年ということなので、まだ宝塚歌劇観劇未経験の頃でした。 ですから演出者に新たに稲葉大地先生の名前が加わっていますが、以前の小池修一郎先生一人の頃の作品とどう違うのかはわかりません。   シェークスピアの4大悲劇の一つと言われている恋愛物語ですが、昔から世界中で愛されている作品だからでしょうか、素直にストーリーが入ってきます。一気に作品の世界に引き込まれロミオ(礼 真琴)とジュリ...

宝塚的幻想雑記 | 2021.02.20 Sat 19:53

雪組トップコンビの大劇場卒業にあたって

雪組トップコンビが大劇場を卒業して1週間になろうとしています。このご時世で最後まで公演できたことが何よりも良かったと思います。 2017年の就任以来の作品を並べてみました。   ミュージカル 『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』/レヴュー・スペクタキュラー 『SUPER VOYAGER!』 −希望の海へ− 『凱旋門』−エリッヒ・マリア・レマルクの小説による/ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』〜ガート・ボニート、美しい猫のような男〜 『ファントム』 幕末ロマン『壬生...

宝塚的幻想雑記 | 2021.02.13 Sat 21:01

卒業の悲しさよりも未来への期待を感じました

これまで2度の観劇をしてよくわからなかった『fff−フォルティッシッシモ−』と『シルクロード〜盗賊と宝石〜』。 今回こそはわかるように、全て場面のセリフと歌詞にまたも集中しようかと思ったのですが、これまでと同じ失敗を繰り返すことになりそうでやめました。 それよりも初めて観るB日程となったので、一禾あおに注目することにしました。なぜ彼女なのか。真彩希帆の『La Voile』で溌剌としたダンスや歌が印象に残っていたからでした。   さあどこにいるか、探し始めるといきなり眼に飛び込んできました。指...

宝塚的幻想雑記 | 2021.01.30 Sat 21:50

彩凪 翔の見せ場たっぷり

ルートヴィヒ(望海風斗)が敬愛し、ナポレオン(彩風咲奈)がその作品に共感するゲーテ(彩凪 翔)は『fff−フォルティッシッシモ−』のストーリーの要となっています。 作品からその時代の思想を表し先の流れを予感させいたことからナポレオンに影響を与えていました。それだけではなく、直接ルートヴィヒへ生き方のアドバイスもしていました。歴史に存在する人物として、そしてキーとなる存在として重厚な存在感が醸し出されていました。 ナポレオンと語り合う場面は、抽象的な内容で重たく感じられましたが、そこでゲーテは哲学者と...

宝塚的幻想雑記 | 2021.01.17 Sun 22:52

強さと剛さの望海風斗に懐かしさを感じた

久しぶりの雪組の本公演、『fff−フォルティッシッシモ−』〜歓喜に歌え!〜では、音楽室の肖像画から想像する存在感があって押し出しの強い音楽家そのままのベートーヴェンが望海風斗によって目の前に強烈な存在感で現れ、宝塚の舞台に雪組が戻ってきたと実感できました。   『fff−フォルティッシッシモ−』〜歓喜に歌え!〜は、卒業公演らしくなく、さらには上田久美子先生の作品とは感じられない良いテンポでストーリーが進んでいました。1時間くらい経ったくらいからでしょうか、ぬかるみに踏み入れたようストーリー...

宝塚的幻想雑記 | 2021.01.07 Thu 22:25

真風宙組はアナスタシアで一つの頂点へ達した

新型コロナウイルスの感染が再度拡大する阪神地域で公演の続く「アナスタシア」も前楽日を迎えました。出演者をはじめとする劇団、劇場の感染予防の努力の賜物でしょう。   舞台上のセリフのやりとりや流れがこれまでよりもよりスムーズになっているように感じられて、お芝居が先週からより深まったようでした。今回はこれまでの中で一番、舞台上の感情が伝わってきて深く味わうことができました。   ここからは見納めとなったアナスタシアのまとめとなります。 印象的な曲は、あの時の12月の曲は2度...

宝塚的幻想雑記 | 2020.12.13 Sun 21:21

ロットバルトへ拍手をしたい

素晴らしい歌やダンスには拍手で応えたいと思うのです。場面から場面へのつなぎに隙間があれば、気持ちを表して次の場面へ入っていけるのですが、叶わなかった時には、申し訳ない気持ちをひきずってしまいます。 今回の「アナスタシア」でも拍手したいのにできなかった場面が出てきてしまいました。   あのすごいピルエットがそうです。「ピガール狂騒曲」の暁 千星とは違うタイプのピルエットは優希しおんの演じるロットバルト。白鳥の湖でのパワフルな回転とジャンプ、そしてしなやかな四肢。黒鳥が強く激しく躍り舞...

宝塚的幻想雑記 | 2020.12.05 Sat 21:22

星風まどかの自然さ変幻自在さ

ミュージカルサロンが決定した星風まどかの身には何かが起こる。そう思うとまだあと数回観る機会があっても、今回はしっかり見ておきたい気になった。それほど今週の発表はインパクトがあった。 朗々と歌うディミトリ(真風涼帆)に見事な女性となっていたリリー(和希そら)、そして陰鬱で重厚なグレブ(芹香斗亜)に目が行ってしまった初回。今回はあえてアーニャ(星風まどか)に視線を集中させると堂々たるタイトル通りの主役の演技。当たり前といえば当たり前なのだが。 風貌は貧しい掃除婦だが芯はしっかりとして...

宝塚的幻想雑記 | 2020.11.28 Sat 20:41

「アナスタシア」もリピート観劇したくなった

いつもよりも公演の観劇初日がいつもよりも遅く、新型コロナの感染が急速に広まる状況下で、『アナスタシア』の舞台が中止されることなく開演されるのか心配の日々でしたが、無事に観劇できました。   帰り道、リリーって誰がやっていたのかと尋ねている会話を耳にしました。宙組にはあんな娘役はいないと誰しも思うでしょう。 2幕はリリーのためにあるのかと思うくらい和希そらは輝き存在感を放っていました。 2幕が和希そらなら1幕はディミトリのためのものかもしれません。真風涼帆が歌いに歌うと思ってしま...

宝塚的幻想雑記 | 2020.11.14 Sat 22:37

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