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ついにマイ楽、星組、紅さんの魅力を楽しんだ

今回で『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant』を5回目の観劇となった。これほどまでに星組を応援しているのかというと、そうでもないのだが、観終わると、暖かさと満足感にひたり大劇場を後することができる。 まさに今日はそうだった。紅さんの誕生日で、『GOD OF STARS-食聖-』では誕生日のアドリブが入り、最後は誕生日を出演者全員で祝ってそれに紅さんが応え、舞台も客席も一体となって盛り上がった。   紅ゆずるのお芝居での熱い演技で客席を引きつけるそのスタイルは他のトップとは違う。舞台の雰...

宝塚的幻想雑記 | 2019.08.17 Sat 21:20

ドラゴンとなれ礼 真琴

客席全体の空気を換える歌声を持つ礼 真琴に、今回の公演でも魅了されている。歌の上手い人たちは誰も客席の空気を変えることができる。望海風斗もそうだし北翔海莉もそうだった。この二人に共通するように芝居も上手い。   『GOD OF STARS-食聖-』では、主役のホン・シンシン(紅ゆずる)の存在に霞むことなく、リー・ロンロンの見せ場でしっかり存在感を出し、リー・ロンロンであったりドラゴン・リーであったりと二重人格者のように巧みに演じている。   ショースターの呼び声も高く、『Éclair Br...

宝塚的幻想雑記 | 2019.08.13 Tue 19:46

やっと『GOD OF STARS-食聖-』を理解した気がする

『GOD OF STARS-食聖-』の3回目の観劇にして、やっとそのストーリーがしっくりきた感じがした。公演が進み新人公演も終わって、お芝居がまとまってきた時期ではあるが、こちらの見方が間違っていたことに気がついた。 シンガポールのマーライオンそばの公園でのホン・シンシン(紅 ゆずる)とアイリーン・チョウ(綺咲 愛里)が二人で語らう場面をこれまで2回はしっかり観ていなかった。ここにこの芝居の肝があったと、3回目に気がついた。 舞台の端々の小芝居にも目がいくだけではなく、出刃包丁が突き刺さる仕掛けはどう...

宝塚的幻想雑記 | 2019.08.03 Sat 21:48

初観劇が雪組だったのは幸運だと思う

東京にいるお知り合いが初めて宝塚歌劇を観たとメールしてきた。雪組の「壬生義士伝」「Music Revolution」の舞台は、出演者に演出、歌もダンスもお芝居もとにかく美しい。心が洗われるようだと興奮気味の感想だった。   観劇前の予習と言うことでFNS歌謡祭を見るように勧め、宝塚の歌とダンスのレベルの高さを理解して舞台を見ると「壬生義士伝」の芝居で泣いて、「Music Revolution」の華やかさに圧倒されたそうだ。トップの望海風斗の他には新撰組の若手が気になったそうで、FNS歌謡祭で話題の人でなかったのは意外だっ...

宝塚的幻想雑記 | 2019.07.28 Sun 13:45

和のテイストに心揺さぶられながら思ったこと

喜劇仕立ての展開の早いお芝居のストーリーに、紅ゆずるの熱気あふれる芝居が舞台を支配し、星組の出演者や観ているこちらまで引き込まれるいつもの紅スタイル。調理服だけではなく革ジャンスタイルで登場してもどれもスタイルはカッコ良い。   しかし、今回の公演はショー『Éclair Brillant』こそが見所だ。ほとんどの場面がミディアムテンポで進んで落ち着いた印象だが単調さは感じない。卒業公演を滲ませるような場面はなくとも、場面ごとの思考を刺激する展開に深みを感じる。 たとえば、三味線の風林火山...

宝塚的幻想雑記 | 2019.07.20 Sat 22:04

紅色の火力はたっぷり

紅さんの卒業公演、熱く楽しいお芝居とショーだった。   『GOD OF STARS-食聖-』はトップ交代をイメージさせる場面も織り交ぜた人情喜劇じたてのミュージカル。 ホン・シンシンを演じる紅ゆずるはパワー全開に熱い演技を繰り広げ、アイリーン・チョウ役の綺咲愛里も気の強いヒロインとして男前ぶりを発揮する。そこにライバル関係のリー・ロンロン(礼 真琴)が絡み物語は展開する。 全編とおして紅ゆずるのエネルギーに溢れる演技に目を奪われ、個性豊かな役どころが多いストーリーは、これからまだまだ進化して日...

宝塚的幻想雑記 | 2019.07.13 Sat 21:24

雪組、Evolution!

朝美 絢の演じる斎藤 一は現代の会社組織なら問題児だろう。その斎藤から信頼されている土方歳三(彩凪 翔)は組織の管理者として評価したい。吉村貫一郎(望海風斗)に口止め料をせしめられた斎藤に飲み代だと言って20両を渡す場面は、副長として人心掌握に長けているように見えた。その斎藤を慕い、またかわいがってもらっている沖田総司(永久輝せあ)はめんどくさいめんどくさいと言いながら土方さんはちゃんと考えている、と斎藤に伝える。土方は信頼されている。 斎藤 一と吉村貫一郎の対立軸でストーリーは展開されている。そこ...

宝塚的幻想雑記 | 2019.07.07 Sun 20:12

多くの男性ファンが感じたろうこと

公演ごとの男女比はトイレに行くと感じる。今回の「壬生義士伝」は、これまで観てきた公演に比べると男性比率はかなり高いほうだ。2016年の「桜花に舞え」のような雰囲気を感じる。特に今回は新撰組である。浅田次郎の小説、映画の影響もあるが、幕末ファンの男性たちを惹きつけるのだろう。   私は幕末についてはそんな詳しくはなく、ファンというほどでもないが、この作品の幕末という時代を感じる芝居は好みだ。 祝宴を先に退出した斎藤一(朝美 絢)を屯所へ送る吉村勘一郎(望海風斗)が、自分の右に立っている...

宝塚的幻想雑記 | 2019.06.23 Sun 20:03

ダンス、ダンス、ダンス、レボルーション

『Music Revolution!』は音楽の革命というタイトルだがダンスも楽しめる。   アルゼンチンとスペイン軍の対決。激しいダンスで対決を描く。望海風斗率いるアルゼンチン人たちに迫る朝美 絢率いるスペイン兵たち。回転する盆のセリから現れたスペイン兵はアルゼンチン人たちへと迫り、双方は対峙する。激しさと力強さが迫ってくる。   続くJazz Sensationで一気に舞台の世界が変わって、ダンサー彩風咲奈の時間。周囲のダンサーたちともにスイングする曲に乗ってうねる。トランペットチームとサキソフォンチーム...

宝塚的幻想雑記 | 2019.06.16 Sun 21:33

温度と風、そして気を感じた公演

幕末ロマン『壬生義士伝』は、冬の南部藩、貧しい生活、戊辰戦争での敗走と寒々しい場面が続く。舞台から伝わる空気は冷たく、それでも暖かさを感じる。そのバランスはこの芝居だからこそ感じるものだと思った。義を重んじるものの堅苦しさはなく、朴訥とした南部言葉で家族への愛を感じ、優しさをまとった吉村貫一郎を演じる望海風斗の芝居は前回よりも深まっていた。周囲、特に斎藤一(朝美 絢)との絡みからの吉村貫一郎の人物像の滲み出しに深まりが感じられた。   ダイナミック・ショー『Music Revolution!』のダ...

宝塚的幻想雑記 | 2019.06.09 Sun 20:32

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